表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女転生から始める異世界解読術  作者: りょう
間章 幼女エルフは女子会で本音を語る
PR
22/92

第21話 もしも男子が異世界の女子会に参加したら

 話は少し遡って、俺がこの世界にやって来て半月が過ぎたころ、


「図書館が使えないんですか?」


「はい。一日ほど清掃が入りますので使えないんですよ」


「清掃なら自分たちでやるのに……」


 普段使っている王立図書館が一日だけ使えない日があった。毎日本漬けなのもあれなので、その日はいつもの仕事はお休みすることに。


 なったのだが、


「あの、どうして家に皆が集まっているんですか?」


「暇だから」


「暇だからですね」


「暇だからに決まっているでしょ」


「ユウに会いに来た」


 何故かいつものメンバーがティナの家に集合していた。全員暇なのは分かるが、王女様が暇だからって言って参加したらマズイだろ……。


「折角休日なので女子会を開いてみようかと思ったのですが、駄目でしたでしょうか」


「あ、いや、ここは私の家じゃないのでそれは構わないのですが……女子会?」


 あの、それだと一人だけ男子が混ざっているのですが、この女子会。


「そうよ、アーニス様が誘ってくれたんですよ、皆で女子会をしようって」


「ここには女子しかいないから丁度いい」


「女子会してみたい。……全員女性だし」


 俺の事情を知っていてわざとらしく言う他三人。というか異世界にも概念が存在するのか? 女子会。


「飲み物は私が用意をしてきたので、皆さん好きなだけ飲んでいただいて女子会を楽しみましょう」


「用意周到ですね、相変わらず」


 そこまで用意されてしまったらこちらとしてはものすごく断りにくい。ティーカップとか色々持ってきているし、中身が紅茶なら少しは興味がある。


「それで女子会って具体的に何をするんですか?」


「とにかく喋るんですよ。時間が忘れるくらいに」


「そんなシンプルでいいんですか?」


「シンプルイズザベスト」


「それが楽しいのよ」


 まうでした事があるかのように言ってのける女子の方々。俺の世界でも勿論女子会となるものがあったが、そんなのテレビとかで見たことがあるレベルで、男である俺に理解ができる筈がないが、果たしてついていけるのだろうか、このガールズトークに。


「ではこれより第一回サスティア王国女子会ポロリはないよを開催したいと思います」


「何ですかその名前?!」


 どこかの水泳大会みたいな名前だし、ポロリなんてあったらこちらはすごく困る。


 ていうか初開催なのに何であんなに自信満々なんだよ!


 ■□■□■□

「それで何をお話すればいいんでしょうか」


 俺は思わずずっこけそうになった。何か話すことが決まっていてそれで開催したのかと思いきや全くのノープランだったらしい。


(いや、そんな予感がしたけどさ)


「アーニスさん、まさかノープランで」


「ち、違いますよ。私より皆さんの方が話題があると思って聞いただけです」


 世はそれをノープランって言うんですよ、アーニスさん。


「じゃ、じゃあ私から」


 そう切り出したのはユウだった。彼女はそこまで口数は多くないので、こういう時に彼女から切り出すとは思っていなかった。


「えっと、じゃあユウさん」


「あのそろそろ私と彼女の名前、分けて呼んだ方がいいかなって思って。二人ともユウだと見分けつきにくいから」


「あ、確かに。私のライバルはユウだけど、あなたもユウなのよね」


「名前を呼ぶとどっちも反応する」


 確かにそうだった。この半月何度もどちらを呼んでいるか分かりにくかったことがあった。特に俺は頻繁に呼ばれることが多いせいか、よくユウが反応してしまっていた。


「確かにそれはちょっと困りますよね。意図していなかったとはいえ、同姓同名なのは私達だけじゃなくて本人達も苦労していますから。どちらかの呼び名を変えますか?」


「皆そっちのユウは慣れていると思うから、私の呼び方を変えてもいい」


「何かいい呼び名でもあるんですか?」


「それは皆で決めて」


 という事で最初の話題はユウの新しい呼び方になった。


「何か私自身の名前を変えられるみたいでちょっと緊張する」


「別にあんたじゃないんだから気にしすぎよ」


 俺とラーヤは注がれていた紅茶を一口飲む。あまり紅茶を飲んだことないが、この世界の紅茶はどこか苦い。この味を何かで表現するなら……。


(お酒を飲んでいる感覚だけど、気のせいだよな)


 お酒。

 その一言に尽きた。でも世界が違うので、まさか地球にいた時みたいに酔っぱらうなんて事はないよな?


「この紅茶、ちょっと苦い」


 何かを感じたのかサシャルがそう言葉を漏らす。頬が少々赤くなっているのは、本当に気のせいだよな? 法律とかに触れてないよな?


「二人目のユウですからユウツーとかはいかがでしょうか?」


 どこかで聞いたことがあるような名前を挙げるアーニスさん。単純でいいとは思うけど、俺としては違うものを想像してしまうので、脚下にしたいのだが。


「あ、あのぉその名前はいかがかとぉ」


 あれ? 急にろれつが回らなくなってきた。


(これまさか本当に……)


「ユウさん? どうかされましたか?」


「私はもっといい名前がぁあると思うんですよぉ」


「もしかして酔ってる?」


「あ、これアルコール入っています」


 それ遅いよアーニスさん。

 てか、アルコール入りの紅茶ってどうなっているんだよぉ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ