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マリー side story

書けた……………。遅れてすみません。

恋愛要素皆無です。

例のごとく、誤字脱字、脈絡のない文章は無視するか、報告してください。

 今私は、アレクさんとやらに問い詰められている。


「えぇと、それで、何故、私なのでしょうか?」

「この期に及んでまだとぼけるかっ!!お前は、アリカが平民の身分で俺と一緒にいるのを嫉妬して、学園で階段から突き落としたり、アリカの持ち物を隠したり、他にも色々しているだろう!!アリカから全てきいているんだぞ!」

「ですから。なぜ、そのミリア嬢ではなく、私、マリーにその話をするのですか?」


『は?』


 二人が間抜けな声を出す。


「な、とぼけるのも大概にしろっ!」

「私は一切とぼけているつもりはありませんが。」

「それをとぼけるというんだ!!その顔に、その長い銀髪。どう見てもミリアではないかっ!!」



 そう、とぼけているつもりなど無い。しかし、アレクとやらのいうことも間違いとは言えない。

 マリーという女性などいるはずがないのだし、現に先程までいなかったのだ。

 この姿形はミリアリアを元として創った仮のものであるのだから。




 ★★★★★★★



「お願いだからさぁ」

「お断りします」

「そこをなんとか、ねぇ」

「無理です」

「頼むよぅ」

「諦めてください」

「一生のお願いだからぁ」

「それ聞くの何回目だと思いますか」


 少し前、私はある人物からお願い事を受けていた。


「だからぁ、神の一生だよぉ?一度のお願いがぁ、私の一生と釣り合うわけないじゃん」

「一生のお願いは一度きりです」

「むぅー」


 しかし、私は主の(めい)には逆らえない。いままで何度も無理難題を命じられてブチキレそうになるが、そこは堪えている。しかし、それもいつまでもつのか私ですらわからない。


「仕方ないですね………」

「わぁーい」


 私は主の命を受けることとなった。



 ★★★★★★★



 そして私はここにいる。

 アリカの精神をこの世界から解き放すことを承って。


『いやぁ~、最近ある世界で流行ってる『異世界転生』なるものをやってみようとしてねぇ?そしたらねぇ、世界線を越えて精神を繋げようとした影響でぇ、なぁんかすこし制御不能になったんだよねぇ~』


 とかなんとか言っていた主の顔を思い出す。本当にぶん殴ってやりたい。その参考にしている地球とやらをぶっ壊せばすこしは主の突拍子のないアイデアも収まるのだろうか?


『そしたらねぇ、なぁんとぉ生きてる人の精神を繋げちゃったらしいんだよぉ。すごくないぃ?』


 凄くない。要は失敗ではないか。


『だからぁ、この人さっさと繋がりを断たないとこの世界にとりこまれちゃうんだよねぇ。だからぁ、よろしくぅ』


 そろそろ自分の(けつ)くらい自分でぬぐってくれないものだろうか、と思う。

 そうこうしているうちに私の姉ということになっているミリアリアがやって来た。



「たっだいま~っ!」



 アリカは放心している。あとちよっとである。私の目的は「地球という惑星の『げーむ』なる機械とのつながりを自主的に切らせる」ことである。



「シューヴァルツ様、おひさ~」

「うむ、久しいな、ミリアリアよ」


 なんでも、アリカの心を読み取ってみると、どうやらげーむとは、この世界と類似しており、本来はここで『逆ハーエンドウ』なるものが達成されるらしいのだが、豆の一種であろうか?

 豆を育てることの何が楽しいのだろうか?



「ミ、ミリア………なのか?」

「うんっ?」



『げーむ』なるものには、自主的のその機械との接続を切る『ろぐあうと』というシステム機構が存在しているとのこと。

 なので、私のはそれを促すことが今回の(めい)



「あぁっ!!アレク王子っ!なっつかしいなぁ。やっぱこんな性格不細工男でも、一年見ないだけで懐かしくなるんだねぇ~」



 げーむとは娯楽の一種であると聞く。なんでも、課せられたルールのなかで、自分の思い通りに動かしてストレスを解消するのだそうだ。

 豆を育ててストレスを解消するとは私には全く理解できないことだ。

 そのストレス解消道具のお陰で私はストレス溜まりまくっているのだがそこはスルーしておこう。



「あ、あぁっ!そっ、そうだっ!今日は、おまえにい、言いたいことがあるっ!」



 その娯楽のものであるはずのものが、自分の思惑通りに行かず、予定外の事まで起こるとなると、それは娯楽ではなくハプニングである。



「ミリアっ!お前との婚約を破棄するっ!!」

「……え?私、もうアレク王子と婚約してませんよ?」





 カクッ。


 急に、アリカの体が崩れ落ちた─────








 ★★★★★★★





 どうやらアリカは『ろぐあうと』したようだ。

 これで私の主からの(めい)は終了である。











 ん?そういえば。私は思い当たる後処理の最大の難点の解決方を聞くため、主に連絡をとった。




(主よ)

(んぅ?なぁにぃ?)

(人間アリカの体はどうしましょう?)

(んー。わすれてたなぁ。あっそうだぁ、君が中に入って死ぬまで適当に生きといてぇ~。)


 ………何か聞こえたが気のせいだろうか?


(主よ。もう一度問いたい。アリカの体はどうすれば?)

(だからぁ、さっきの精神は帰っちゃったからその体はうごかないでしょぅ?)

(はい)

(ならぁ、元々個体アリカに入るはずだった精神を入れようとしたんだけどぉ、ちょっと前に私が地球の文献を参考にたてた『元異世界人予定の人物を地球で育ててから異世界も転移計画』でつかっちゃってぇ)

(っ、……またっ!地球、ですか………っ!)

(そうそう、それでぇ、あなたがその体に入ればぁ?全部解決じゃなぁい?その急遽つくったそのマリーの体ももうすぐ魔素になって消えるでしょぉ?だからぁ適任かなぁって!私すっごい頭良いよねっ!人間なんて100年も生きれないんだからっ!そんなの楽勝でしょ?)



 ブチ



 私の中で何かがキレた。




(どうぉ?)

(………殺す)

(……………えっ?)

(もううんざりだ。あなたの横暴には付き合いきれない。)

(え、ちょ、あのね?)

(覚悟しておいてください。主よ。)

(てっ、天使ちゃん?)

(私は)

(ねぇきいてる?)

(あなたを必ず)






 


 ─────殺す









 ★★★★★★★



 私は主との繋がりを無理矢理断ち切った。

 そして、私は改めて誓う。



「私は主を殺す。」



 もう二度と、地球とやらを参考にしたクソみたいな計画を遂行されないようにするために。

 そして、二度と私のようなものが現れないことを願って。


 





 私は主の『天使製造計画』という、地球の文献を参考にしたよく分からないクソ見たいな計画で産まれた、主の雑用係である。


 しかし、今日からは違う。私は誓ったのだ。もう二度とこんなことは起こさせない、と。

 そのためには、主と同格である必要がある。人々の信仰をあつめ、高い神格を得なければならない。






 ふと、私の元となった地球の文献での私の名前を思い出した。





 光をもたらすもの。暁に最も近づいたもの。神に翼を墜とされたもの。堕天使。悪魔。魔王サタン。




 まさに今の私ではないか。

 今日からは、その文献上の名前を名乗って生きていこうと決意する。








 我が名はルシファー。

 神に反逆せしものである。








次はキャラのまとめになるかも知れませんが、気がのったらアリカに入る予定だった精神の話を書きます。

なるべく早くするつもりです。

正直一番書きたかった話がこれなのでモチベが続くかどうか……

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