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番外編  青き疾風と微笑の紅軍師

書籍版『ハーシェリク 転生王子と軍国の至宝』の番外編。


アオの過去兼、今後へ繋がっていくお話。



 一人の青年が、眼前に広がる深い青の海を見ていた。


 瑠璃色の瞳に、海の底のように暗い青の髪、そして同色の一対の翼を背中に生やした獣人族鳥人の青年だった。

 彼は大きな商船のメインマストの上で、地平線まで続く海の波を眺めている。

 乗組員でもない一般人ならば、足がすくんでしまうような高さの帆柱の上だが、空を翔けることができる種族の彼は、支えを必要とせず、ただただ海を眺め続けていた。


 ふと彼の耳に声が届く。

 視線を下ろせば、甲板で手を振る人物がおり、青年はその姿を認めた瞬間、その場から飛び降りた。

 一瞬の無重力を感じたあと、青年の身体は重力に逆らわず落下する。

 それを目撃した船員は反射的に息を呑む。しかし彼は柱の中頃で翼を広げ、一瞬だけ身体を浮かせると、そのまま音もなく甲板へと降り立つ。

 そして自分に届いた声の主に話しかけた。


「どうした?」


 青年の前には声の主――肩ほどの深紅の髪を潮風に靡かせ、闇色の瞳を細めて穏やかに微笑む、彼にとって唯一の女性がいた。


 彼女の名はアルテリゼ・ダンヴィル――否、今はアルテリゼ・ディ・ロートであり、主君からはクレナイと呼ばれている。

 そのクレナイは、はにかみながら答えた。


「ゲイルが見当たらなかったので……」


 名を呼ばれた青年――ゲイル・ファル・キルヴィ・ブラウ、主からはアオと呼ばれる彼は、無表情のまま、素っ気なく「そうか」と一言答えただけだった。


「潮風、気持ちがいいですね」


 そんな彼の態度を気にも留めず、クレナイは潮風を受け、乱れた髪を片手で整えながら言った。

 彼女の言葉に、アオは頷くだけだった。


「順調に行けば、明後日にはルスティア連邦に到着するそうです」

「そうか」


 無表情で素っ気ない、簡単な言葉しか返さないアオ。相手に興味を示さないような態度に、普通の人間だったら怒りを覚えただろうが、クレナイは嬉しそうに微笑む。


 長年彼の傍にいたクレナイは、言葉にせずとも、彼がルスティア連邦に行くことが楽しみなのはわかっていたからだ。

 船員たちが語るルスティア連邦の話に、こっそりと聞き耳を立てていたり、日が経つにつれて落ち着きがなく、帆の上に立ったり……その差異も、クレナイだから感じられるものだったが。


 ただときどき彼の瞳に不安が過ることも、彼女は見逃してはいなかった。


「……不安、ですか?」


 彼女の言葉に、アオは一瞬肩を揺らし、目を伏せた。






 アオは、獣人族がルスティア連邦と同盟を組む前の、キルヴィと呼ばれていた鳥人(トリビト)の小国の出身である。

 人口は少ないが、豊かな森に囲まれた美しい国。


 だがその国は、もう存在しない。

 キルヴィは、フェルボルク軍国に侵攻され、滅ぼされたのだ。


 アオは鳥人の小国、キルヴィの王の長子として産まれた。獣人族は総じて子ができにくい。そのため、現王の初となる子に、国中が沸き立ち、周辺の獣人族の国からも、祝いが届けられた。


 アオは王の子だが、のびのびと育てられた。同世代の子のなかでは、一番に飛べるようになり、朝から晩まで空を翔けた。その速さは、誰の追従も許さなかった。武術にも長け、特に槍や棍の扱いは、大人の兵を打倒するほどだった。


 また子どもらしく表情が豊かで、口数は少ないが快活で公正な性格。それだけでなく年嵩の者を敬い、下の者に優しい彼が王となる将来を、皆が楽しみにしていた。


 だがそれは叶わなかった。


 あれは彼が成人する前だった。

 隣接するフェルボルク軍国が、国境を侵し、キルヴィに侵攻したのだ。


 軍国は、国境からわずか数日で首都へと攻め入った。もともと国土も狭く、国境からの伝令が届いたときは既に遅く、防衛を整える時間もなく攻め入られた。それでもキルヴィの兵たちは抵抗したが、軍国が用いた魔法兵器により、あっという間に壊滅した。


 王と少ない守備兵たちは、民間人を隣国へ避難させるための時間を稼ぐため、わざと敵の的になることを選んだ。


「ゲイル、お前は逃げよ」

「父上! 俺も戦えます!」


 天には星が瞬く時間、城壁の上で、戻らぬ戦いに出ようとする父に、息子は主張する。

 既に軍国の軍は、目前へと迫っている。槍を持ち勇む息子に、だが父は首を横に振った。


「この国は亡ぶ。だが民はまだ生きている……お前は生きて、国民を守るんだ」

「父上!!」

「連れていけ」


 父の短い命令に、傍の兵が従った。兵に引きずられるようにその場から離されると、母とすれ違う。


「ゲイル、生きるのですよ」


 そう母は微笑み、父の横に立つ。母は上級の風魔法の使い手でもあった。


「父上! 母上!」


 息子の叫びは両親に届かず、彼は城をあとにした。



 それからの記憶は曖昧だった。おぼろげな記憶だが、悔しさに歯を食いしばりながら、民間人を守り夜空を飛んでいたはずだった。

 だが空気が爆ぜるような音が響いたかと思うと、目の前を飛んでいた同族が森へ墜落した。わけがわからず皆が動揺している間に、何度も同じような音が響き、仲間が落ちていく。


「ゲイル様!」


 そう兵に言われ庇われたかと思うと、落下した。


 意識が暗転したが、すぐに取り戻した。木のおかげで擦り傷程度ですんだ。

 そして呻き声が聞こえ、彼は辺りを見回し、絶句した。

 同族たちが、何人も苦しみに満ちた声を上げていたからだ。自分を庇った兵もいて、急いで駆け寄る。


「大丈夫か!?」


 声をかけながら助け起こす。すると兵は呻きながらも言った。


「ゲイル様、私を置いてお逃げください……」

「そんなことっ」

「翼をやられました。私は逃げられません……」


 できるわけない、と言おうとした彼を、兵は遮って己の翼を見せる。

 彼の片翼が、まるで獣に引き裂かれたように、無残な状態となっていた。


 庇われた彼だけでなく、周りの同族も同じような状態だった。鳥人なのに、飛んで逃げることができないのは、致命傷だった。治療を施せばまた飛べるようになるだろう。だが今は、手当てする時間もなかった。


 歩いてでも逃げよう、と拒否をする兵に無理やり肩を貸して立ち上がったとき、すぐ近くで藪が鳴った。


「お、いたぞ……ち、女はいないのかよ」

「だが無傷の若い男はいるぞ」


 その声に振り向けば、二人の兵士がいた。背に翼がないことで、軍国の者だと一目でわかった。

 その者たちは筒のようなものを抱えている。


「あ、あそこにも飛んでるぞ」


 そう言って男が筒を空へと向けた。次の瞬間、先ほど聞いた音が響き、続いて悲鳴が木霊した。


「お、女の声だったな」


 そう言ってにやりと笑う男。それで彼は理解した。

 軍国の兵が、筒のような道具を使って、自分たちを墜落させたのだと。

 怒りに血が沸騰したように、身体が熱くなる。


 そんな彼に気がつかず、軍国の者たちは、狩りを楽しむような気楽さで喋っていた。


「だがこの魔法兵器は扱いづらいな。回数も限られているし」

「仕方がないだろう。まだ試作品で、今回実験的に投入されたんだから」

「まあ威力が低いから、鳥どもを捕えやすいのはいい」

「だな。そういえばさっき城攻めで使った試作兵器はすごかったな。城が吹き飛んだ。守っていた鳥たちもバラバラだ」


 二人の笑い声が木霊する。その言葉に目の前が真っ赤に染まった。

 次の瞬間、兵が止めるのも聞かず、軍国の兵に素手で飛び掛かった。だが冷静さを欠いた攻撃は、一人の兵士と揉みあいになるだけで、すぐに二人がかりで押さえ込まれる。

 地面に伏され、翼と背中を靴底で押さえられ、身動きがとれなくなった。


「ちっ おい、こいつ殺そうぜ」

「いや、殺すな。使えそうなのは捕獲しろという御達しだ……それに、こういう生意気な奴を調教するのも、楽しいだろう?」


 そう言うと、男は嗤う。


「やめろ! その方を放せ!!」


 兵が叫ぶ。だが軍国の兵士たちは、そちらを一瞥しただけだった。


「あれはどうする?」

「女でもないし、これだけ怪我していたら、使い物にならんだろう」


 そう言って男は腰につけていたものを手に取る。

 それは先ほどのものよりも、小さな筒だった。

 ただ持ち手があり、その先を兵へと向ける。


 小さな破裂音が響き、続いて爆発音と倒れる音。ゲイルは地に伏されたまま首を捻って同族を見て固まった。

 自分を庇ってくれた兵の上半身が焼かれ、動かなくなっていたのだ。


 ゲイルは絶叫した。


「煩いな。おい、弾変えて眠らせろよ」


 そこで意識は一度途絶えた。


 次に目覚めたときは、檻のなかだった。

 身体を起こせば、手足と翼が重かった。

 見れば両手足に鉄の枷が嵌められていて、背中を見れば翼も鉄の重りを付けられていた。

 魔封じも兼ねられているのだろう、魔法も使えない。


「ゲイル様、大丈夫ですか?」


 そう話しかけられ顔を向ければ、小さい頃から稽古の相手をしてくれた兵だった。


「……ここは?」

「どうやら軍国の国境沿いにある砦のようです」


 捕えられた者は、皆ここに集められたと彼は言った。


「父上や母上、は?」


 ゲイルの言葉に、彼は悲痛な表情と沈黙をもって答えた。

 それにゲイルも沈黙で応じた。

 答えはわかっていた。だがそれでも問わずにはいられなかった。


「……どれくらいの者が、捕えられた? 逃げられた者がいるかわかるか?」

「どれくらい逃れたかはわかりません。ですが、かなりの数が殺され、捕まりました……あの、筒のような魔法道具のせいでッ」


 彼の言葉に、アオも記憶を辿る。

 見たことのない筒のような魔法道具を、やつらは兵器だと言っていた。


「あれのせいで、我が軍はほぼ壊滅しました……あれはいったい……」


 兵の言葉は、荒々しい靴音で遮られた。


「ゲイル様、決してあなたの血筋……能力は他言しないようにしてください!」


 慌てて小声で言う彼に、ゲイルは頷く。自分は王族の血筋であるほかに、特殊な能力を持っていた。その能力は遺伝で引き継がれるが、滅多に現れることがなく、ゲイルが久方ぶりの能力者だった。自分が特殊能力を持つと知れば、軍国に何をされるかわからない。


 そしてすぐに現れた兵に牢から出され、広場へ連れ出された。同じように捕えられたであろう、同族たちが集められ、壇上を見上げる。


 視線を集めた先には、責任者だろう、他の兵よりも幾分か上等な衣装を着た男がいた。


「お前たちの国は、我がフェルボルク軍国の領土となった!」


 その言葉に、鳥人たちのざわめきが広がり殺気立つも、周りの軍国の兵に槍を向けられ、動くことはできない。


「ここにいるお前たちには、選択肢をやろう。我が祖国へ忠誠を誓い国民となるか、奴隷となるか……それとも死か!」


 いたるところで怒号や悲鳴が上がる。だが壇上の男は、気にも留めず言葉を続けた。


「我が国の民となるならば、身の安全を保障しよう。ただし、納税の義務は果たしてもらうがな」


 そして提示された税の金額は、到底払えるものではなかった。実質、奴隷か死しか、選択肢を与えられていなかった。


「殺せ……」


 誰かが呟き、それが引き金だった。同族たちは各々叫びだす。


「我らは誇り高き、空を統べるキルヴィの民だ!」

「お前らのような野蛮な人間に、屈しないぞッ!」

「奴隷に落ちるくらいなら、死んだほうがましだッ!!」


 広場が鳥人たちの声で埋め尽くされる。壇上の男はわかっていたのだろう、控えていた部下に合図を送る。


 するとその男が、壇上に上がった。白い翼を持った、少女を連れて。少女も両手と翼を鉄の枷で拘束

され、震えていた。


「お前たちの考えはわかった。なら希望通りにしてやろう」


 そう言って壇上の男が腰に佩いていた軍刀を抜くと、鳥人たちは水を打ったように静まり返った。

 その煌めく刀身が、彼女に振り下ろされる。

 少女の悲鳴が響き、白い羽毛が舞った。彼女の片翼が、無残にも切り裂かれていた。


「散々囀っていたのに、静かになってどうした?」


 死を選ぶんだろう? と壇上の男は口端を上げ、邪悪に嗤う。


 その言葉に、誰も反応ができなかった。少女はぺたりと尻をつき、青ざめ震えている。刀身は羽毛部分をかすっただけで、骨や肉には達していなかったのだろう。今は無理でも、生え変われば飛べるだろう。


「た、たすけ……」


 少女の震えた声が、ゲイルに届いた。その声は、同族の皆に届いたのだろう。だが、誰も動けなかった。


「ふん、煩い小鳥だな」


 そう言って男が、再度軍刀を振り上げる。


『お前は生きて、国民を守るんだ』


 父の言葉が蘇った。


「……やめろッ!!」


 静まり返った広場に、ゲイルの声が響く。振り上げられた軍刀が、ゆっくりと下ろされた。


「誰に命令している? 何様のつもりだ」


 鼻を鳴らす男に、ゲイルが進み出ようとする。周りの同族が止めるように動くが、ゲイルは掻き分けて男の前に来ると、壇上の男を見上げた。


「この国の王の子だ」


 ゲイルがそう言うと、男は眉を上げて話の先を促す。


「俺が、奴隷になろう」


 だから民は殺さないで欲しい、とゲイルは言葉を続けた。


「おやめください!」

「そんな蛮人に、命乞いなど!」

「勇敢に戦った陛下の名を汚す気ですか!?」


 口々に言う同族たち。だがゲイルは、男を見上げたままだった。


「……それが奴隷の分際で、人に物を頼む態度か?」


 壇上から降りながら、男が言った。

 目の前に立った男に、ゲイルは数瞬のあと、その場で両膝をつき、頭を垂れる。


「どうか、民の命を助けて欲しい」


 次の瞬間、ゲイルは顔に痛みが走り、地面を転がった。男が軍靴でゲイルに蹴りを入れたのだ。鳥人たちの悲鳴と怒号が響く。


「助けて、欲しいだと? 口のきき方がなってないなぁ!」


 男が嫌味ったらしく言い、転がったゲイルの腹に蹴りを入れた。


「この国はなぁッ! 負けたんだよッ! お前たちはなぁッ!」


 二度、三度……何度もゲイルの腹に、軍靴のつま先が食い込んだ。


「やめてくれ!!」

「来るなッ!!」


 同族がゲイルを守るべく走り寄ろうとするが、それをゲイルは制止した。

 そして咳きこみながらも起き上がり、再度膝をつく。


「民の命を、助けてください……」


 そう深く頭を垂れるゲイルの肩に、衝撃が加わった。男が、ゲイルの肩に足を乗せていた。


「それで? お前はどうするんだ?」

「……俺を」


 そこでゲイルは一旦切り、瞳を閉じる。


 思い浮かべるは、父と母、美しい国、大切な同族たち……父も母も、国もなくなった。残ったのは民だけだ。


(そのためなら……)


 ゲイルは覚悟を決める。


「俺を、奴隷にしてください」


 その言葉に、男は満足そうに嗤った。


「おい、こいつを連れていけ。すぐ魔法士に隷属の紋を入れさせろ」


 兵士に両側から支えられ、ゲイルは無理やり立ち上がらされる。そしてそこから連れ出される彼の耳元で、男が囁いた。


「せっかくの皆殺しにする機会だったんだがな……まあ奴らの命は、今後のお前次第だが」


 ゲイルは無言で答えた。

 そのあと、焼き鏝を押されるような痛みとともに、隷属の紋を施され、ゲイルは戦闘奴隷となった。






 それから数年、ゲイルは従順に戦闘奴隷として戦った。


 だがどんなに従順であろうと、口を開けば殴られ、態度が気に食わないと蹴られ、目つきが悪いと鞭を振るわれた。意味なくただの暇つぶしに暴力を振るわれたこともあった。


 だが彼は、一切の反抗はしなかった。危険な戦闘も、先頭を切って戦った。すべては生き残った民のためだった。自分が一番危険な場所に身を置く限り、同族の命を保障されるからだ。


 やがて表情豊かで快活だった彼は、次第に無表情で無口な青年へと成長していく。


 途中、南の獣人族が同盟を組み、ルスティア連邦の樹立を宣言した。獣人族の同盟の発足のきっかけになったのが、軍国のキルヴィへの侵攻だったというのは、ゲイルは数十年後に知ることとなる。

 ルスティア連邦は樹立とともに、大陸中の国々に、奴隷として扱う獣人族を解放せよと声明を発表する。


 そのせいで軍国内では、奴隷に対しての扱いが、さらに酷く厳しいものとなった。

 少しでも反抗の素振りを見せれば、隷属の紋により命を奪われた。

 ゲイルはどんな扱いを受けようと、じっと耐えた。




 そして十数年が経過し、首都にある国軍の戦闘奴隷部隊に配属された。

 そこで、十数年ぶりに自分に忠告した兵と再会した。


「ゲイル様、よくぞご無事で……」


 そう涙ぐむ彼に、無表情のままゲイルは頷く。あの快活だった王の子の変わりように、彼は涙を流した。


「他の皆は……」


 そうゲイルが聞くと、同族たちはゲイルを絶望に落とす真実を言った。


 ゲイルがあの場から連れ去られたあと、その場にいた同族の半数は死を選び、半数は奴隷となった。そして奴隷となった者のほとんどは、男は戦場で使い捨てにされ死に、女は売られたと。彼自身も、生き残っている同族と会えたのは、数回だったという。


 その言葉にゲイルは茫然とした。今まで耐えたのは、なんのためだったのかと。

 一瞬、死が頭を過ったが、隷属の紋の制約で、自決はできない。


「ゲイル様、生きてください」


 ゲイルの頭のなかを読んだのか、彼は言った。


「生きて、ください」


 繰り返す彼に、ゲイルは弱々しく頷いた。


 そして彼は数か月後、戦場でゲイルを庇い、命を落とした。






 さらに時が流れた。


 ゲイルはあれからも戦闘奴隷として戦場に立ち続け、死線を掻い潜り続けてきた。

 武力に秀で頑丈だが、決して逆らわないゲイルは、戦闘奴隷部隊の隊長にされ、軍国にいいように使われた。

 その強さから、皮肉交じりに死の風を運ぶ『青き疾風』などと呼ばれることもあった。


 ゲイルは生きた。父と母に言われたように。彼に願われたように。

 ただ生きて、死ぬときを待った。


 ある戦闘で、前線に投入された戦闘奴隷部隊は、指揮官の指示の不手際により、半数以上が命を落とした。

 ゲイルは、また生き残った。


「本当にやってらんねー」


 そう文句を言うのは、蛇人(ヘビビト)のミストルだ。白い肌の所々に薄紫の鱗を生やし、同色の髪と瞳を持つ、ひょろりとした蛇人は、ゲイルの次にこの部隊に長くいる。ゲイルと同じように国を軍国に滅ぼされ、戦闘奴隷になった。


 ただ彼は、月日が経つごとに感情を失っていくゲイルや他の奴隷と違って、笑いもすれば不満も言う。それで軍国の人間に目をつけられたりもするが、蛇族は獣人族のなかでも魔力が高く魔法を得意とし、さらには珍しい神癒系魔法を少し扱えるため、大目に見られている。もちろん、戦闘となれば容赦なく前線に送られるが。


「あいつが無能だから負けたんだろうが。こっちだって何人死んだか!」

「……大人しくしておけ」


 ゲイルの忠告に、ミストルはギロリと睨む。


「隊長はいいのかよ!? あんな奴に好き勝手言われるわ、次来るのは没落した家の子ども、さらには女だぞ!」


 そんな奴に指揮されて死ぬのはごめんだというミストルに、ゲイルはため息を漏らし、無言を貫いた。

 ただ、次は死ねるかもしれない、と思った。


 だが現れた少女は、ゲイルだけでなく、戦闘奴隷部隊の全員の予想を裏切った。

 虎人(トラビト)の奴隷に凄まれても、一切怯まなかった彼女は、敵意を一身に受けながらも、まず奴隷たちに二つの命令をした。

 自分の命令は絶対に従うこと。そして生きることを諦めないこと。


『生きて、国民を守るのだ』

『ゲイル、生きるのですよ』

『ゲイル様、生きてください』


 かつて願われた言葉が、耳の奥で聞こえた気がした。


 新しい軍師は、戦闘奴隷部隊を変えた。戦に出れば連戦連勝。生還することは当たり前で、負傷する者も減った。上層部からの無茶ぶりも、鼻歌交じりに完遂し、奴隷部隊の支給品や生活の向上を、己の報酬で賄った。


 彼女はそうして、だんだんと奴隷たちからの信頼を得ていった。

 ゲイルには気になることがあった。彼女はいつも微笑んでいる。だが時折、悲しそうな表情を見せるのだ。


 否、ゲイルは、初めて会ったときから、彼女――アルテリゼが気になっていた。






 彼女が奴隷部隊を率いてから三年が経った。


「隊長さー、軍師のこと、好きでしょ」

「……は?」


 ミストルに治癒魔法をかけてもらっているとき、彼が急に言い出したことに、ゲイルは珍しく表情を動かし、間の抜けた言葉を発した。


 つい先ほど、軍師のアルテリゼが、男二人に絡まれていて、それを庇った。といってもいつも通り殴られるのに耐えるだけで、結局アルテリゼが二人を追い払ったが。

 アルテリゼは珍しく慌てて、ゲイルを引っ張ってミストルの許を訪れ、治療を依頼し去っていった。


「え、やっぱり自覚ないの?」


 部隊の皆は気がついているのに、とミストルは信じられない者を見るような目をゲイルに向けた。

 周りを見れば、部隊の皆がにやにやとしていて、ゲイルは首を傾げた。


「隊長さー、あれだけ軍師のこと視線で追ったり、俺たちにさえ隠していた特殊能力を教えたりしてるのに、本っ当に自覚ないの?」


 そうゲイルは隠していた『望遠能力』をアルテリゼに明かした。きっかけは偵察に難航していた彼女を助けるためだった。


 アルテリゼは能力を知ると、すぐに部隊内に箝口令を敷いた。

 もし外に漏れれば、希少な能力を持つアオは、奴隷部隊から引き離され、生体実験に使われるだろう。もしくは繁殖の種とされるか。この国で奴隷に人権はない。


 そのときの微笑みつつも、迫力のある絶対的な命令を下した彼女の姿は、今でも部隊での語り草だ。


「軍師もそっち方面は鈍そうだし……まあ戦と違って長期戦かなぁ」


 ミストルが言う通り、確かに長期戦だった。だがさすがの彼も、出会って三年、さらにくっつくまでに三年以上かかるとは思ってもみなかったが。






 炎の海に取り囲まれていた。


「隊長、軍師を連れて逃げろッ」


 ミストルはそう叫ぶと同時に魔法を発動させ、襲いくる敵を紫電で貫く。


「嵌められた! このままじゃ全滅だ! でも隊長の翼なら、軍師を連れて逃げられる!」

「ミストルさん!?」


 アルテリゼが悲鳴じみた声を上げる。いつもの微笑みはなく、涙と煤が彼女の顔を汚していた。


「俺たちの所有権は、軍師にある! なら軍師が一緒なら、逃げても紋は発動しない!」


 奴隷の生殺与奪は、隷属の紋を通して所有者が握っている。軍が保有する戦闘奴隷の権利は、その部隊の司令官が持っていた。

 今、この場から奴隷が脱走しても、国は隷属の紋を利用して、奴隷の命を奪うことはできない。


「でもそれじゃあ、皆さんがッ!!」

「いつかは戦場で落とす命だ。なら今ここで、隊長と軍師のために死ぬほうがずっとマシだ!」


 ミストルの言葉に、周りの仲間たちが襲いくる敵を葬りながら頷く。


「今回の戦は、隊長が苦手な魔法兵器は持ち込まれていないはずだ。あっても銃がいくつかくらいだろう! なら隊長の翼で逃げおおせるはずだ!」


 銃――それは軍国が、最古の遺産から復元した魔法兵器だ。ゲイルの祖国を滅ぼした、筒のようなもの。魔法を補助する魔法具ではなく、魔法道具のように魔力を入れて使用するのでもない。

 魔弾というものに魔法式と魔力を込め、決まった道具で発砲し、魔法を発現させる兵器だ。


 だが扱うには技量を必要とし、魔弾の精製も、道具の製作も、かなりの費用を要した。

 魔弾に込める魔法式や魔力によって殺傷能力は高くなるが、調整が難しかったり、暴発が頻発したり、味方を巻き込む事故が多発したため、今は予算が縮小され、研究も五十年前からほとんど進んでいない。むしろ普通に魔法を使ったほうが早い、と言う者もいるほどだ。


 だがそれでも鳥人にとって、すぐに発射でき飛距離のある銃は脅威だった。


「隊長、早く……生きてくれ!」


 ミストルの叫びに、ゲイルは決断した。

 アルテリゼを抱き込み、翼を広げる。


「ゲイル! 私は……」


 アルテリゼの言葉を待たず、ゲイルは夜空に飛び上がった。

 銃声が聞こえ、翼に痛みが走ったが、今飛ぶには問題ない程度。


「アルテ、掴まっていろ」


 ゲイルはそう腕の中で抵抗する愛しい人に囁き、夜空を翔けた。





「ゲイル、大丈夫ですか?」


 心配そうに名を呼ばれ、アオは過去の記憶から、現在へと戻ってきた。


「いや……ただ、昔を思い出していた」


 その言葉に、クレナイは辛そうな表情になる。あの日のことを思い出したのだろう。


「私が、もっと……」


 そう臍を噛むクレナイに、アオは一つため息をつくと、彼女を抱き寄せた。


「ゲ、ゲイル!?」

「あれは、免れないことだった」


 周りの船員の視線を気にして動揺するクレナイの耳元に、ゲイルは囁く。


「皆は、アルテリゼに生きて欲しかった。それが願いだった」


 だけど、と口ごもるクレナイに、ゲイルは言葉を重ねる。


「必要なら、何度だって俺は言う。あれは無駄じゃない。守ったんだ。俺もアルテリゼを守りたかった」


 そしてアオは耳元で、彼女だけに聞こえるよう「これからも、ずっと……一生」と囁く。

 するとクレナイは、数拍固まったあと、彼の胸板に顔を埋めた。


「……ゲイル、王国を出てから、お喋りになりましたね」


 照れ隠しなのだろう。耳を赤く染めながら、クレナイは拗ねたように言った。


「ああ、我が君に言われたからな」


 幼く、それでいて聡明な己の主は言っていた。気持ちは言葉にしなければ、伝わらないと。

 自分はもう奴隷ではない。誰も自分を殴ることはできない。感情を殺す必要はない。


 ふと耳に波風ではない、音が届いた。

 クレナイを解放し、アオは海の一点を見つめる。


「ゲイル?」

「……悲鳴が聞こえた」


 獣人族の聴覚は、人と比べて鋭い。もちろん聴覚に特化した兎人(ウサギビト)などに比べれば劣るが。

 アオは望遠能力を発動し、その悲鳴の発生源を見る。


「船が、魔物に襲われている」


 その言葉に、クレナイもアオと同じ方向を見て、目を凝らす。爪の先ほどの黒い影が見えた。


「ゲイル、行けますか?」

「わかった」

「私は船長に伝えてきます」

「ああ。片付けておこう」


 アオは頷くと翼を広げ羽ばたき、高度を取る。そして一気に空を翔け、襲われている船にたどりついた。


「助けてくれえええッ!!」

「来るなあああッ!!」


 船員たちの悲鳴が響き渡る。

 眼下の船には、人の身丈の倍はある、翼を持った魔物が二十ほど群がっていた。

 身体は獅子だが、頭と四肢は鳥で、背に翼を生やす魔物だ。鋭い嘴と鉤爪で、船員たちに襲い掛かっていた。


 船員たちが迎え撃とうにも、体格の割に身軽なため、すぐに空へと逃れられ、背後から別の魔物に襲われる。混乱しているのか、連携もまったくとれていなかった。


 アオは腰に差した折り畳みの式の棍を掴み、一振りで組み立てる。そして、風魔法を纏わせると、魔物に向かって急降下した。

 魔物が反応するよりも早く、その翼を切り裂く。

 翼を失った魔物は、奇声を上げながら海へと落下し、そのまま沈んでいった。


 仲間の奇声に、船を取り囲んでいた魔物たちの標的が、アオへと移る。

 鳴き声で互いに意思疎通しながら、魔物たちはアオを取り囲んだ。いつでも狩れる餌より、突然現れた強敵の排除を選んだのだ。


 常人ならば震えあがる状況だろう。だがアオは無表情のまま、己の武器を構えた。


 戦闘開始の合図は、魔物の背後からの攻撃だった。

 背中に向かって襲いくる鉤爪を、アオは宙返りで躱し、そのまま相手の翼を切り裂く。魔物は翼を失い、海へと落ちていく。さらに別の魔物が襲い掛かるが、それも紙一重で躱すと、すれ違いざまに翼を奪い、海へと落とした。

 息の根を止めなくてもいい。空飛ぶ生き物は、翼を失えば、死を待つだけだ。


 そして数を半数まで減らし、一際大きかった個体を海に沈めると、魔物たちは鳴き声を上げ、逃亡した。どうやら今の個体が、群れの長だったらしく、長を失い逃亡したのだった。


 アオは逃げていく魔物を見送り、襲われていた船の甲板へと降り立つ。

 すると船長であろう男が、駆け寄ってきた。


「た、助けていただき、ありがとうございました!」

「……負傷者もいるだろう。すぐに船が来る。この船は商船か?」

「は、はい! 連邦で仕入れをしておりまして、その帰りでございます!」


 その答えにアオは船長を観察する。それなりに身なりのいい男だ。だがアオを直視しないようにしていた。周りを見れば、船員はどちらかといえば、破落戸(ごろつき)のような出で立ちで、挙動不審だった。


 さらに船は、連邦と取引をする商船にしては、みすぼらしかった。連邦は身元のしっかりした商家としか取引をしていない。身元とはある程度規模の大きい、という意味もある。


 こんなボロの商船を扱うような商家が、取引できるとは思えず、疑惑の視線を船長に向けつつ、クレナイの乗る商船の到着を待った。


 そして数十分後、クレナイの乗った商船が、襲われていた船に横づけされた。


「ゲイル! 大丈夫ですか?」


 負傷者を治療するための道具を持った船員とともに、船に乗り込んだクレナイが、アオに駆け寄る。


「問題ない。……アルテ、この船は、連邦との取引帰りの商船だそうだ」


 アオは頷きつつ、そう言った。クレナイはその短い言葉の真意を読み取り、そしてにっこりと微笑んだ。


「私たち、ついてますね」


 クレナイは治療を受けている船長に歩み寄る。


「この度は、災難でしたね。心中お察しいたします」


 そう愛想よく言うクレナイに、船長は美人に労わられたと鼻の下を伸ばした。


「いえ、助けていただきましたし、死者も出ませんでした。積荷も無事でしたし、我々は海の女神に守られていたのでしょう」


 海の女神とは、海の恵みを育む女神であり、船旅の安全を守る女神でもある。そのため女神を模した像を祀ったり、船首像に飾ったりする船も多い。


「そうですね。そういえば、連邦と取引したとか……積荷はなんですか?」


 船長が息を呑んだのを、クレナイは見逃さなかった。


「こ、工芸品など……」

「まあ! それはとても興味深いです。是非拝見したいですわ」

「それは……」


 船長はさらに視線を泳がせた。


「どうやら見せられないモノ、みたいですね……ゲイル」


 クレナイの言葉に、アオはすぐに探索魔法を船全体にかける。そして、船底の部屋にあるモノを知った。


「……船底の部屋だ、アルテ」


 アオの低い、怒りを込めた声音に、船長が肩を震わせた。


 そして数十分後、甲板には、鎖で繋がれていた獣人族の子どもや女たちが並んでいた。


 鳥人や兎人、猫人(ネコビト)や鼠人(ネズミビト)など、比較的戦闘能力が低い種族が主だった。大人の男ならともかく、子どもや女性は魔法や薬品を使えば簡単に無力化でき、攫うのも安易だっただろう。


 捕まっていた獣人族たちは衰弱しているが、命には別状はないのが幸いだった。彼らは毛布に包まれ、クレナイたちが乗ってきた商船に、船員たちの手を借りて移動している。


 逆に襲われていた商船――否、商船に見せかけた奴隷狩りの密猟船の船員たちは、皆が縄で捕縛されていた。


「くそう……魔物にさえ襲われなければ……」


 船長が吐き捨てるように言った。


 獣人族は、労働用でも愛玩用でも高く売れる。だから攫って隷属の紋を施し、売買される。

 危険を冒しても見返りは多く、密猟による奴隷売買はなくならない。


 空気を切る音が響き、船長の鼻の先に、アオの棍が突きつけられる。


「黙れ。魔物のように、海の底に沈みたいか」 


 船長ははっと息を呑んだ。そんな彼に、クレナイは微笑みの仮面をつけたまま対峙する。


「どうやら海の女神は、攫われた獣人族の皆さんの味方でしたね。残念でした」


 そう言ってクレナイは踵を返し、アオも棍を引いた。


 既に商船の船長とは話をつけてあり、攫われてきた獣人族も、罪を犯した船長らも、このままルスティア連邦に連れていかれることとなっている。

 罪を犯した彼らは、きっと極刑に処されるだろう。連邦は獣人族の奴隷も、人身売買も認めていないからだ。


 クレナイもアオも、彼らが極刑になることに、胸を痛めていない。

 だが、供給があるということは、需要があるということだ。

 買い手がいるから、売り手が生まれるのだ。


「……悲しいですね」


 クレナイが呟き、アオが無言で肯定した。


 奴隷はすべてを奪われる。

 国も、家族も、大切な人も、尊厳も、矜持も、感情も……そして命も。


「変えなくては、いけません」


 この不条理な世界を。自分の最上の主が望むように。

 きっと自分たちの主は、己の国だけでなく、その先を見るだろう。それが今ではなくても。

 それを支えることが、二人の願いであり、未来だ。


「……だけど、本当についてますね。海の女神は、私たちの味方です」


 ふふふ、と上機嫌で笑いながら、密猟船と商船の間に渡された、橋代わりの板の上を歩くクレナイに、アオは首を傾げる。


「獣人族たちを助けられたことが?」

「それだけではありません」


 そう言ってクレナイは商船に降り立ち、その場で半回転してアオと向き合う。短くなった深紅の髪が揺れた。


「彼らを助けたということで、これからの交渉が有利にできそうです」


 少なくとも、ある程度の地位にいるものと、面会することができるだろう。そうすれば、グレイシス王国の使者としての務めを、有利に進めることができる。


 そしてアオは思い当たった。


 クレナイは、密猟船のことを報告したとき、「ついてますね」と言ったことを。

 その時点で、クレナイはこうなることを予想していたのだろう。そして今後、連邦での展開も。 

 策や才能だけでなく、運さえも、彼女の手の内だ。


「運さえ引き寄せる……恐ろしい軍師だ」

「それは違いますよ」


 そう呟くアオに、クレナイはにっこり微笑んで否定した。


「すべては我が君、ハーシェが引き寄せているんです」


 死のうと思っていた自分を留めたのも、人間を拒絶していた彼の心を開いたのも、すべて彼が引き寄せているのだ。


 偶然かもしれない。だが続けば、それは必然だ。

 ハーシェリクが、すべてを引き寄せているのだ。


 ただ引き寄せる人物は、過酷な運命をも引き寄せる。

 かつて『英雄』と呼ばれた者たちのように。


 クレナイも、アオも、『英雄』の傍に足る人物にならねばならない。


「私たちも、我が君に後れはとりません。ですよね、ゲイル」

「そうだな、アルテ」


 造りものではない、本物の微笑を浮かべた彼女に、いつもは無表情なアオも、微笑みで応えたのだった。






 軍国では死神の代名詞で譬えられた『青き疾風』。

 だが彼は『光の英雄』の許では、種族を越えた信愛の象徴である。


 彼は種族が違えど、主君である『光の英雄』と、妻である『微笑の紅軍師』の傍にあった。

 人より長寿である彼は、主君と妻、そして仲間たちを亡くしたあとも、異なる種族の懸け橋となり、尽力した。


 そして妻を亡くしたあとも、『微笑の紅軍師』だけを愛した。

 その種族を越えた愛の物語は、一握りの真実と様々な脚色で彩られ、語り継がれるのであった。






 青き疾風と微笑の紅軍師 完





アオの重い過去と、二人が連邦へ向かう途中のトラブル話でした。

ハーシェリクとの再会は、短くても陽国のあと三話くらいあとになります(予定)

それまでの間、クレナイがにこにこ微笑を浮かべながら、いろいろやらかし相手を追い込んでいくのが目に浮かぶようですね!


なお本編中にはあまり出ていませんが、獣人の種族のなかでも、さらに部族があり細分化されます。

兎人ならタテミミ族、タレミミ族など。アオは鳥人ハヤブサ族の王の子です。その部族の王がハヤブサ族というだけで他種族も属しています……という設定(変更になりかもしれん)


クレナイは私の一等お気に入りキャラで、外伝ネタ(本編よりもさらに詳しい)もあるので、また機会があれば書きたいなと思います。


では書籍化した分の番外編はここまでです。

お付き合いありがとうございました。


2024/12/28 楠 のびる


※書籍版のクレナイトアオノイラスト↓

※楠は画像を貼ることをマスターした!!

※なおリンクはうまくはれなかった!!!(諦め

※あり子さんありがとおおおおおお!!!(雄たけび)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
私は未だにこの作品が更新されるのを待ち望んでいます。 度々思い出しては、一から読み直すことを続けています。 かなりの良作なのにもったいない…!
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