【01】 丹沢、初めてのボートレース場
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【あらまし】
(ボートレース場に初めて行く
コミカルエピソード。
ボートレース場に行ったことはないが、
興味のある方にお勧めです)
丹沢純也は速水爽香が実際に住んでいるか
調査を行ったが確認できなかった。
丹沢の部屋に同期入所の税務課の由利源吾
(ゆり・げんご・30歳)がやって来た。
由利「丹沢さんが市役所を辞めたら、二度と
丹沢さんと会えなくなるかもしれないし。
私の最後の頼みだ」
と、言って由利は落ち込む丹沢を無理矢理
ボートレース場に誘った。
丹沢がボートレース場に行くのは初めてだった。
初めて見るボートレースに、丹沢は次々と
とっぴな言動をとる。
はたして、丹沢は爽香の居住確認が
出来るのだろうか……
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【主な登場人物】
速水爽香 20歳女
転入届が虚偽なのか調査されている
丹沢純也30歳男
窓口担当、主人公、単純な人間
由利源吾 30歳男
税務課職員、丹沢と同期入所
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【前書き】
●この小説には多くの数字が出てきます。そこで読者の皆様が読み易いように横書きとなっております
●多人数での会話も多いことから、誰が話しているのか、すぐにわかるよう会話の頭に台本形式で、氏または名を付けて表現しました
●本文の推敲・校正、登場人物の整理、後書きにつきましてAIを利用しております
●この物語はフィクションです。実在の個人・団体、実際のレースとは一切関係ありません。ボートレーサーと市役所職員をモデルに、フィクションとして制作されたものです
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翌日、日曜日。
丹沢の部屋に税務課の由利がやって来た。
由利源吾(ゆり・げんご・30歳)。
丹沢と同期で入所し、
業務は税金の賦課を担当している。
由利は大学で言語学を専攻していただけあって、
日本語には滅法詳しかった。
二人は同期であり、お互い独身ということもあり、
職場以外でも親しくしていた。
周りでは、二人の会話を聞いていて
「まるで漫才のボケとツッコミね」
と言う者さえ居た。
由利「どうした? 元気がないな」
丹沢「やっぱりわかるか?」
由利「当たり前だよ、何年付き合っていると思っているんだよ」
丹沢「みつきだっけ?」
由利「ボケるにしても、こっちが『年』で聞いているのに『月』で答える奴があるかいな!」
丹沢「ははははは」
由利「どうせボケるのなら『80年』とか『誇張ボケ』して欲しいな」
丹沢「そうだった、失敗失敗。相変わらず鋭いな」
由利「性分だから仕方ない」
丹沢「そうだな」
由利「丹沢さんが辞めるという噂を、住民課の職員からチラッと聞いたが、本人に聞いた方が間違いないと思って、ここに来たよ」
丹沢「『本人に聞きたい』と言うのなら辞めさせる鬼塚課長に聞けば良かったのに?」
由利「……」
由利が突然、部屋の中を見渡して
何かを探し始めた。
丹沢「おいおい、無視かよ!」
由利「『無視ボケ』の練習もしておかないとな」
丹沢「グッドだよ!」
由利「なんで、あんな悪党の鬼塚から聞かなあかんねん? 当然、親友の丹沢さんに聞くだろう?」
丹沢「ははははは。そうか『退職願』の件、知っていたのか」
由利「ビッグニュースだからな。一体何があったのか詳しく聞かせてくれないか?」
丹沢「ああ、構わないよ」
丹沢は、速水爽香が転出証明書を持っていなかったこと、
番号札が531番で350人待ちだと思っていたこと、
二か月後に転入届を受付したことなど
事細かに話した。
由利「そうか、番号札が531番で、今188番が呼ばれたから、あと343人待ちだって。そんなおバカが今どき居るのか?」
丹沢「居たんだよ」
由利「行列の出来るラーメン店だって、いくらなんでも343人は並ばんぞ」
丹沢「ははははは」
由利「そんな面白いヤツが、まだ生存しているんだ?」
丹沢「うん、しかもこの街に」
由利「街中に警戒警報が必要だな」
丹沢「そんなバカな」




