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幕末†恋姫~新選組☆恋風録~  作者: 疾風海軍陸戦隊
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剣一お使いとストーカな美風

「なんで私がこんなことを・・・・・・あ、あの馬鹿。また道間違えている。ちゃんと地図を読めよ#」


私の名は斎藤一。通称は美風。新選組三番隊組長だ。今、私は今日の街中で一人歩いている剣一の後を追って監視している。ことの発端は今朝のことだ。


「はっ!はっ!はっ!!」


私は明朝。いつものように日課である素振りをしていた。武士たるもの有事の際すぐに対応できるように体を鍛えなければいけないからだ。すると・・・・・・・・


「やあ、美風。おはよう」


と、そこへ副長が連れてきて最近入隊したあの藤田剣一とかいう、男が私の前にやって来た。そして笑顔で私に挨拶するのだが、


「ふんっ・・・・・・!」


と私はそっぽを向いて、その場を立ち去るのであった。私はどうもあの男が気に入らない。素性もそうだが、何よりもあいつは私の胸を・・・・・ダメだ。思い出しただけで胸がむかむかする・・・・・だが、その感情は怒りとか苛立ちとは違う。妙な何かであった


「なんなんだ・・・・・この感じは」


誰もいないところで私は一人そう呟くのであった。




一方、剣一は


「う~ん・・・・・やっぱりまだ信用してもらえないか・・・・・まあ、信頼は日に日に築いていけばいいか」


剣一はそう言いと


「あ、ここにいたんですか・・・・・」


「あ、千代さん。おはようございます」


と、そこへどこか凛義姉さんに少し似た女性。山南さんこと千代さんがやって来た


「おはよう。剣一君」


俺は千代さんに挨拶をする。すると千代さんは眼鏡をくいッと挙げて


「それよりも剣一。先ほど、局長と副長があなたを呼んでいたわよ」


「え?桜さんと花桜梨さんが?」


「ええ、二人はいつもの局長室にいるからすぐに行きなさい」


「あ、・・・はい」


そう、千代さんに言われ俺は花桜梨たちのいる局長室へ向かうのであった






あの後、私はなぜか桜さんや花桜梨に呼ばれた。


「何か用ですか局長、副長?」

「うん。用って言うほどもないんだけどね。美風。少し頼みごとがあるのよ」


「頼み事?」


「そうだ。実は剣一のことなんだけどな?」


「剣一?もしや局中法度の法に触れたのですか?だったら任せてください。違反者の懲罰は得意ですから。で、どうします?切腹ですか?それとも晒し首ですか?」


「いや、違うわよ。物騒なことを言うな美風。剣一は入隊してから一度も法度を破ってはいないぞ」


「・・・・チィ!」


「おい、なぜ舌打ち!?」


「まあ、まあ落ち着いて二人とも。コホン。で、美風ちゃんに剣一について頼みたいことなんだけど」


と、桜さんはにこっと笑う。それと局長が相手にちゃん付けして呼ぶのってたいがい面倒な仕事が多い。そして桜さんはもう一度にこっと笑うと


「剣一を影で監視っというか、陰で護衛してほしいのよ」


「・・・・・・・・・・・え?」


私は桜さんの言葉に目を丸くすると花桜梨が桜さんの代わりに説明し始める


「実はな。先ほど剣一にお使いを頼んだんだ」


「・・・・・お使い?」


「ああ、やつも新選組の隊士として街の治安維持はもちろん、私の小姓としていろんなことをできるようにしなきゃいけない。無論お使いもだ」


「・・・・・で、副長はあいつに何を頼んだのですか?」


「何、大したものじゃない。ただ手紙を奉行所に届けるだけのことだ」


「・・・・・それと私の監視何の関係が?」


「先も言った通り、あいつは奉行所へ届ける大事な手紙を預かっている。万が一、剣一がお使いさぼらないかその監視をしてほしいのよ」


「またまた~花桜梨ったら、本当は剣一が街の中、道に迷って迷子にならないか、また不逞浪士に襲われないか心配なのよね~」


「ちょっ!?桜さん///!!」


と、桜さんがそう言うと副長は顔を真っ赤にしてそう言う。こんな顔をした花桜梨初めて見たわね・・・・・


「話は分かりました。ですがなぜ私が?他の人はいないんですか?」


「う~ん。菊ちゃんに美虎や向日葵ちゃんは目立ちたがり屋だし、千代や春見や雪菜は他の仕事があるし、ほら、美風は諜報とか裏方仕事が得意じゃない?」


「それはそうだが・・・・・山崎じゃダメか?」


「鶫ちゃん?あの子は今別の用事で長洲にいるから今は無理ね~」


「そうですか・・・・・」


「で、美風。やるのか?やらないのか?」


と、香りが目を細めそう言う中、私ははぁ~とため息をつき


「わかりました。局長、副長命令ならば仕方ありません・・・・・」


と、私は渋々、桜さんや花桜梨の命令に従い剣一を監視するのであった。


現在


「さて・・・・あの馬鹿が変な失態をしないように見張らなくては……まったくなんで私がこんなことを・・・・・」


と私はそうぼやきながら、剣一の後を追いかけるのであった。


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