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幕末†恋姫~新選組☆恋風録~  作者: 疾風海軍陸戦隊
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新選組入隊


「う、うう・・・・・ン。頭痛い」


と、頭をさすりながら俺はそう呟く。たしか、入隊試験最後の試合で美風の胸を掴んでしまい。殴られたんだっけな・・・・・事故とはいえなんていうか幸運っていうか不幸っていうか・・・・と、言う以前に


「・・・・・・ここはどこだ?」


と、辺りを見渡す。今俺がいるのは試合会場であった道場の中ではなく、普通の部屋であった。そして今俺は布団で寝ていた状態であった。すると・・・・・


「あら、目覚めた?」


と、目が覚めてみると俺の横に髪が長くそして少し紫苑おば・・・・・・・・・・いやお姉さんのような雰囲気の女性がいた。


「あ、あの……ここは」


「屯所の客間よ。ごめんなさいね美風ちゃん、思いっきり殴っちゃっていたから痛かったでしょう?」


「え?いいえ、あれは事故とはいえ俺が悪いんだし。別に気にしてはいませんよ。あ、あの・・・・あなたは?」


「ああ、申し遅れました。わたくしは新選組六番隊組長の井上 春美 源三郎かすみといいます。以後お見知りおきを」


「ああ、こちらこそ・・・」


あまりのも丁寧なお辞儀におれもあたに俺も頭を下げる。すると、障子が開きそこから土方さんと近藤さんが入っていたのだ。


「こ、近藤さん?それに土方さんも」


「気分はどうだ剣一?」


「あ、はい・・・・頭は少し痛いですけど、大丈夫です。あ、あの・・・・それで試験は?」


と、土方さんが鋭い目でそう言い、俺が試験は合格かどうか訊くと。


「花桜梨・・・・」


と、近藤さんがそう言うと土方さんはため息をつき。あるものを放り投げ俺はそれをキャッチする。そして俺は受け取ったものを広げるとそれは新選組の隊服である浅葱色のダンダラ羽織りであった。


「あ、あの・・・・・・これって」


「詳しい説明はあと、さっさとこれ羽織りなさい。みんな待っているわよ」


近藤さんはニコニコとした顔でそう言い俺はその羽織を着る


「うん。似合ってる似合っている」


と、笑顔で頷き土方さんは無表情


「着たらさっさと行くぞ」


「え?あ、あの・・・どこにです?」


「さっきも行っただろ。訳はあと。とにかくついてくればいいのよ」


「あ、はい・・・・」


と、俺は立ち上がり土方さんの後をついていくのであった。そしてついた場所は少し広い和室でそこには先ほどの新選組幹部の人たちが座っていた。その中で、斎藤さんがジーと俺を睨んでいた。すると桜さんが俺の肩をポンと叩き


「みんな集まったな。さて、みんなも知っていると思うけど此度我が新選組の隊士になることに決まった藤田剣一よ。見んあよろしく頼むね」


「・・・・・・え?」


俺は桜さんの言葉に驚く。すると俺の表情に気付いたのか土方さんは


「何をハトが豆鉄砲を喰らった顔をしているのよ。お前は試験に合格したのよ」


「え?でも土方さん。俺、斎藤さんに負けたんですよ?」


「試験始める前に説明したでしょ?今回の試験の合格基準は勝ち負けではなく新選組幹部と試合をしていい線言ったら合格だって。まあ、最後は事故だから微妙なところだけど少なくともここで生きられるぐらいの実力がわかったから。合格よ」


と、土方さんは頬を掻きながらそう言う。


「花桜梨の言う通りよ。さて、藤田が新入隊士になったところで自己紹介しないとね。私はこの新選組局長、近藤勇。通称は桜だから桜って呼んで」


「私は副長の土方歳三・・・・通称は花桜梨だ」


と、そう言うとそれに続いて他の隊士も自己紹介する。


「私は総長の山南敬助・・・通称は千代と申します」


眼鏡をかけた少女が挨拶し


「私は一番隊組長の沖田総司!通称は菊代だからよろしくね♪」


「私は二番隊組長の永倉新八。通称は雪菜。よろしくな剣一」


「わたくしは六番組組長、井上源三郎通称は春見・・・・気軽に春見と呼んでください」


「僕は八番組組長の藤堂平助。通称は向日葵ひまわりよろしくな剣一」


「俺が十番組組長の原田左之助。通称は美虎だ。まあ、あまり俺たちの足を引っ張るんじゃねえぞ」


と、次々と挨拶する中、斎藤さんは無言だったが


「美風。剣一に名乗れ。それが礼儀だぞ」


と、花桜梨さんにそう言われると渋々俺に名乗り始める


「三番隊組長・・・斎藤一・・・・通称は美風だ・・・・・まだお前を信用したわけではないからな。おかしななことをしたらすぐに斬るからそう思えよ・・・・」


と、ものすごい形相で睨まれた。これはかなり嫌われたな・・・まあ、当たり前か。すると


「アハハハッ!!美風の奴、思いっきり剣一に胸を揉まれたからな~でもあの時は傑作だったぜ!なあ、菊代?」


「うん!美風ちゃんのあんな女の子らしい悲鳴はじめはじめて聞いたもん。ねえ虎ちゃん?」


と、美風の後ろにいた美虎と菊代が笑いながら美風をからかうすると美風は二人に近づき両手で二人の顔面を掴み


ガシッ!!


「二人とも・・・うるさいわよ#」


ギュウーーーー!!!


「ぎゃあぁーーー!!いたい痛いって!!顔がつぶれるってば美風!!」


「ミッちゃん!ごめん!ごめんてば!謝るから手を離して!!」


と、美風のアイアンクローに美虎と菊代が悲鳴を上げてそう叫ぶ中、花桜梨は


「剣一。あれのことは無視しろ」


「え?でも・・・・」


俺がそう言うと千代さんが


「大丈夫です。あれはいつものことなので。それよりも局長、副長。今は剣一殿をどの部隊に配属させるかですが、もう決まっているのですか?」


と、そう訊くと桜さんが


「それならもう、決まっているわ。ねえ花桜梨?」


「ええ、こいつは私の小姓として置いておくわ。いろいろと手伝いが必要になるかもしれないからね・・・・・いいわね剣一?」


「あ・・・はい」


ということで俺は無事、新選組に入隊することができ、そして俺の役割は土方さんこと花桜梨さんのお手伝いをすることになったのであった。はてさて、幕末の世界に来ていしまった俺は果たしてどんなことを体験をするのだろうか・・・・・・・


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