70のパーティーダンジョン2
馬車での約15分の旅はなんとか無事に乗りきれた。
キツい視線を向けると「その視線素敵!」などと反応していることから、マニアックな趣味でもあるのだろうと予想して、縛って床に転がして、言葉で攻めてたら恍惚の表情を浮かべやがった…。
自分の身を守るために必死になって特殊な性癖に付き合う。
身体は無事なのに、心はボロボロだよ…。
お陰で、咲夜はドン引きしてた。
見たくないと、御者席と変わるくらいに…。
私だって、身の危険さえなければこんなことしたくはなかったわ!
約1名、ガリガリと何かを書いてたのはなにも言うまい…。
普通に面白い作品ができたら、見てもいいとは思うけどな。
嫁は「モテモテだねー!」と言いながらニヤニヤしていた。
それでいいのか?
まぁ、相手は男だから嫉妬されるのも困るが…。
「親父、遊びの時間は終わりだよ!」
御者席の天音が声をかけてくる。
遊んでるわけではないのだが、そこを解って口に出しているのだから気にしない。
「やっと解放される…。こんなに長い15分は初めてだ…。」
馬車を降りると、かなり遠くに敵影が見える。
とはいえ、個別の判断はつかないがな。
「移動の時間から考えて、もう20分しかない計算かな?」
「そうなるね、こっちも向かえば10分もないよ。」
以外と早いもんだな。
遠くの空でオーリがミニ達と頑張ってる様子が見える。
ミニ達から光の線が照射され、地面が爆発を起こし吹き飛ばされていく相手の姿が目に入る。
どこの巨神兵だ?
そして飛行できるモンスターや、投擲される武器を軽やかに避けながらオーリも負けじと氷の矢が混じったブレスを吹き掛けて応戦している。
ミニ達を込みで見たら、アイツも十分チートだな…。
こんな、普通な私の相方には勿体ない位だと思う。
突っ込みや反論は受け付けません!
そうこうしてると、マリーが降りてきた。
「あぁん…。絶頂してしまうところだったわ!」
絶頂は番長だけで十分だ…。とりあえずほっとこう。
「では、20分もかからずに戦闘に入る。各自早急に定位置へ移動するように!」
私の言葉を聞き、素早く展開していく。
「私も上空から撃ちたい!」
咲夜が威勢の良いことを言って、天音やスレインと共に浮かび上がっていく。
なにか方法が思い浮かんだのだろう。
天音やスレインはなにも言わずに、共に浮游の魔法で浮かんでいく。
徒歩で数分の距離になったときに天音とスレインが動き始めた。
「親父!こんな風に育ててくれたから、様々な魔法が開発できる、ありがとう!!」
「今生の別れか!!」
なんちゅうことを言うんだ…。
とはいえ、行動は真面目である。
合成魔法を放ちまくって、ガンガン殲滅を始めていく。
「ヒャッホー!制限なしで撃ちまくり最高!!」
転職してから、どんどん火力が上がってるなぁ…。
魔法職は相変わらず、ド派手で楽しそうだなぁ…。
さてさて、もうすぐで接敵するというところで、ウッドが声をかけて来た。
「騎龍さん、俺は別行動をしていいっすか?」
「どうした?」
「戦斧さんに色々もらったので、皆を巻き込まないようにっす。」
「爆弾か…。とりあえず死ぬなよ?」
「もちろんっすよ、では行ってくるっす!」
駆け出していくウッド。
どれくらい貰ったのか知らないが、頑張って削ってほしいものだ。
「んじゃま、俺も別方向で無双してこようかな!」
ウッドが別行動をとると聞いて、アスタールも別行動したいと言ってきた。
相手は10万の大群だ。かなり広い範囲で攻めてきてるからな。
「なら、ヒーラーとしてマリーをやろうか?」
「絶対やだ!母さん頼むよ!」
「あはは、可愛い息子の久々の頼みだし聞いてあげましょう。」
逃げるように駆け出していくアスタールと、追いかけていくソルティ。
確かに、広範囲殲滅できるのはバラけたほうが良いからな。
ここは天音やスレインが居るから十分だな。
「さてさて、相手は雑魚ばかりとはいえ10万。スタミナ配分に気を付けて頑張りましょうかね!」
「はーい!」
「回復は、あたくしにお任せなさい!」
できる限り、任せたくない…。
この時ほど、自分が盾であることを後悔したことはなかった。
出来るだけ、ダメージ受けないように頑張ろう…。
本日も誠にありがとうございます。




