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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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愚者の目覚め。

「騎龍さん大変!繭が光ってるよ!」

子供達が帰ったあとすぐに、駆け込んでくる者がいた。

「ふむ、そろそろか。向かうよ。」

繭になってリアル8日、長かったなぁ…。

他の2匹はスクスクと成長している。

多少は急成長もあったが、それでもウチのオーリほど極端ではない。

乗せて飛べるようになるまではまだ暫くかかりそうだ。

流石は不思議生物。個体差が大きすぎだろ。


繭のところに到着する頃には、少し裂けて中が見えそうになっていた。

「お、もうちょっとだね。」

と言った数瞬の後、繭の割れ目から片手に乗りそうな小さな龍が出てきた。


ん?え?…。はい?

小さくなるなんて予想外です!

ちょっとまて…。

私が最後に会ったあのでっかいのが、こんなに小さくなったのか?

誰か説明プリーズ!!


半分現実逃避しながらフリーズしてると、更に出てくる出てくる…。

総勢16匹!

その後繭から声が響いてくる。

「我の眠りを妨げるのはだ~れ~だ~!」

「勝手に起きてきたんじゃねぇか!」

すぐさまツッコミを入れたが、なんなんだこのアホは。

悪乗りした私のようなボケかましてくるな!


繭の中からヌウッと姿の変わらないオーリが出てくる。

「主よ、久方ぶりだな。健勝でなによりだ」

「普通に話せるようになったんだな。」

「然り。我も1段階上へと成長したのだ。」

「その喋り方は素か?作ってるのか?」

「はっはっは、作ってるに決まっておろう。」


うん、アホに生まれ変わったようだ。

嘘でもいいから素だと言えばいいものを。

どうしたらいいんだろう、これ…。

「とりあえず、このちっこいのは何だ?」

「これは我であり盾であり矛である。」

「んー、自分の分身ってことか。」

「然り!」

「その喋り方はダルくないか?」

「はっはっは、格好よかろう!」


うん、別方向の厨二か…。ダーク系の厨二よりマシだな。

まあほっとくか。これくらい大したもんじゃない。

「主よ、我は空腹だ。」

「そうか、適当に狩りでもしてくればいいじゃないか。」

「何を言う、久方ぶりの再開ではないか。共に行動するという選択をしてもよかろう。」

「つまり、寂しかったんだな?」

「はっはっは、そんなわけなかろう。」

目が泳いでるぞ。


「んじゃま、ちょっくらオーリのご飯行ってくるから待ってて。」

あまりにも唐突な三男の変貌に呆然としてるソルティと天音を置いて、オーリの背にまたがる。

「終わったらメールするから、適当に時間潰してて。」

呆然としてる家族を放置して食事に出掛ける。


羽ばたき、ふわりと浮かび上がるオーリ。

やはり、成長して飛ぶのがうまくなったな。

周囲にちっこいのも共に浮かび上がってくる。

「このちっこいのはどう呼べばいいんだ?」

「好きに呼べばよい、全て我なのだから。」

「んじゃ、ミニでいいか。」


近くの平原で適当な獲物を見つけて狩って食事をするオーリを見て思う。

あのミニ達はなんなんだろうか…。

さっき獲物を狩るときに、額の宝石からレーザーのようなものが出てた。

オーリのファンネルやビットのような役割なんだろうか…。

不思議すぎてツッコムのも疲れる。ほっとこう。


「さて、戻るとしますかね。」

「うむ、母や兄弟達に会いに行こうではないか。」

普段三男と呼んでたから、こうした返事をするのかな?

にしても、やっと龍騎士として始動か。

長い間スキルを新しく覚えたりすることできない状態で、よく頑張ってこれたと思う。

不都合はないのだが、皆が色々と強力なスキルを覚えてるのを見てて、疎外感を覚えていた。


どんなスキルを覚えれるのか楽しみだ。

本日も誠にありがとうございます。

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