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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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第二回攻城戦

2回目の攻城戦だ。

これで私の城主業も終わりだな。

現在ブリテンの城の前で待機している。

攻城戦が始まったら、秘密の通路をドラッグスターに教えてもらって命が刻印する予定だ。

わざわざ自分達で門を破壊して、城の防衛をやりにくくする必要はないのだ。


現在、城門前には近接職が約1000人ほど防衛のために、道に土嚢を積んだりワイヤーを張ったりしている。

越えてくるのに手間がかかって攻めにくくするためだ。

残りは城壁の上で石の準備をしたり、熱い油の準備をしたりしている。

「そろそろ時間だからドラッグスター以外は全員出ておいで。」

10分前に十分な余裕をもって待機する。


ブリテンの城はビルのような感じの四角い5階建てとなっている。

各フロアを抜けないと攻められないように階段の反対側に次の階への階段があるという作りとなっている。

住みたくはない作りだな。

周囲には堀が掘られて水が満ちている。

攻めるなら正面から来るしかない。別に左右や後方から攻めても、泳げるなら問題ないのだろうが、重い鎧で泳ぐ人がどれだけ居るやら?

壁が壊せるわけでもないし。


目の前にカウントが浮かび攻城戦がスタートする。

ドラッグスターが城の近くの井戸から抜け出してきて、命のギルドが移動を始める。

私達、他のギルドの連合はこのまま暫し待機となる。

マスター陣は近くに集まって、偵察状況のメールの確認をしている。


「やはり、他の地点は大乱戦みたいだね。」

そう言う私にドラッグスターが答える。

「ブリテンは500くらい集まってるらしいけど、相手にならないな。」

「えー?どこですかー?」

「城から見て北東らしい、動かないらしいけどな。装備からの予測で城持ちじゃない一般。鉄製っぽいらしいぞ。」

マリンの問いに答えるドラッグスター。

「あー、攻めようもないし攻めてもこなさそう。暇でいいことだな。」

私がそう言う。


そうして緊張感もなくユルユルと時間は過ぎていく。

途中、ゴウンと音がして命が無事に城主を移したのがわかる。

城主移行を確認後、ギルド上位の遠距離職や火力が少ない職たちが井戸へと向かっていった。

防衛のために城壁の上へ布陣するためだ。


「北東の奴等は移動したって連絡が来たぞ。」

さらに暇になってしまった…。

来週にはブリテンもクラウドも攻めてくる人が居るといいな。

「んじゃま、このまま終わりそうだからメンバーの地点に私は行くよ。」

「了解、何かあったら大声で呼べばいいしな。」

そんな感じで解散とする。

来週は楽しい戦争ができるといいな。


皆の居る地点に向かうと、オーリが仰向けに寝そべりベタベタと触られてた。

緊張感の欠片もないな。

「どうしたんだ?」

「騎龍ちゃんおかえり。オーリを撫でていいか聞かれて、いいよって答えたら顎の辺りを撫でられて気持ち良さそうにしてるのを見て、他の人も撫で始めたらこの状態になった。」

龍とは思えない恥体だな。

「あるかわからんが、逆鱗は注意しろよ。」

これじゃまるっきり犬だな。


「騎龍さん!」

何人かが私に声を掛けてきた。

「んー?」

「どうやったら龍騎士なれますか?」

「運としか言いようがない。」

「わかってないんですか?」

「転職の選択肢が騎士長・龍騎士・暗黒騎士だったからね。

自分の行動やスキルやステータスで出るんじゃない?」

「そうですか…。」

やっぱり人気だよな。

「私は意図せずになれたから、可能性で話するよ。

スキルで騎乗とか槍とか取ると可能性が上がるんじゃない?

私は違うけど…。」

「騎龍さんが違うなら、違うんじゃないですか?」

「あと、名前?可能性はありえるかも?」

「ほんと、可能性の話ですね…。ありがとうございました。」


戦争中は龍騎士部隊とか居たら、戦略の幅が広がりそうだよな…。

「ちょいまって、もう一個あったわ。」

6人の子達にテイミングも教えておく。

「こいつも可能性でしかないから、試してみたらいい。」

「スキルや名前よりは信憑性がありそうですね。頑張ってみます!」

「あー、ちょいまって。この件は絶対にだれにも話さないように。

私が違和感を感じるほど龍騎士が出たら、その時点で問答無用で君たち全員をギルド脱退させるから。」


少年達が固まった。

「犯人だけじゃなく?」

「うん。」

「全員強制?」

「そうそう、君たち6人ね。当然ギルド支給の装備は返還。」

「何故ですか?」

「実験であり、機密にしたい内容だからだよ。

だって考えてみ?

今のところ何人転職したかしらないが、私だけなんだよ?

龍騎士なんてレアっぽい職業殺到しそうじゃん。

そんな機密は抑えておかないと駄目だよ。

ということで、1人や2人は偶然ですむから無視するから安心して。

実験結果の報告待ってるよ。」

青い顔をしつつ、6人は去っていった。

その後、ノンビリするしかなく何もなく攻城戦は終わるのだった。


その後2人が龍騎士へと転職できた。

要因の一つだと確信できる事態だった。

あとはなんだろうか…。さっぱりわからない。

とりあえず3人揃ったら編隊が組めるから、連携の練習でもしてみよう。


後日、龍桜からため息をつかれながら見つめられた。

すごく悪いと思ってるのだが、思い付いたら試さずにいられないのだ。

それがギルドの総合的な戦力上昇に繋がるなら、試さずにいられないのだ!


その後数ヵ月はこの世界でも龍騎士は他に2人しか発見されないのだった。

大体このサーバー(仮)に10万人居るとして、盾役はざっと5千人は居ると予想される。そのうちの5人なら十分レア職だろうと思われる。


他に戦士系からビーストライダーや魔法系から召喚師やドラゴンプリースト等が確認されるのだった。

運も大事だが、いままでの行動で選択肢が出るのは予想できた。

このゲームは奥が深くて面白い。

携帯とかのヌルゲーとは一味違ったマゾさに喜びを感じるのだった。

本日も誠にありがとうございます。

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