スキルを覚え…。られませんでした。
龍騎士となり、ステータスが格段に変わった。
スキルは特殊な場所じゃないと覚えられないらしい。
といっても、クラウド(東北の城)の先にある山に龍を信奉する村があって、そこで覚えるらしい。
装備は戦斧のとこの既存のスケイルメイルを軽く手直しして一時的に代用することにした。
武器と盾はシルバーの出来合い品。
自分用のは頼んでおいた。リアル明日の夜には出来上がるらしい。
他のみなも同様だ。
天音の転移門によって皆で移動する。
そして、久しぶりに馬車が登場する。
ようやくまともな馬車だ。
「龍を信奉する村か、楽しみだね!」
咲夜が言ってくる。
「普通に龍が居たりするんすかね?」
「どうかね?なにができるやら…。」
龍に会えて会話できるなら、この卵に祝福でもしてもらいたいな。
山道を上っていると、遠くから龍が飛び立ってくるのが見えた。
これは、歓迎されてないな…。
強い風と共に、目の前に龍が着地する。
厄介なことになりそうだ…。
「ここより先は龍を奉じる民のみ出入り可能となっている。一般人は立ち入ることは許されない。」
渋い声で話しかけてくる真っ赤な龍。
どうすっかな…。
とりあえず、前に進み出て卵を見せるか…。
「私は龍の騎士となりました。技術を学ぶため、通行をお願いします。」
「龍の騎士ならば仕方ない…。そなたのみ許可しよう。他の者は帰るのだ。」
私だけでも通れるなら十分だな…。
「すまないが、ここで待っててくれ。早めに戻るから。」
ブーたれてる咲夜とウッド。
後の5人は納得しているようだ。
「フラグじゃなく、本当に入るなよ?怒られたり面倒なことになったら嫌だからな。」
「という振りっすね!」
「なわけなかろう。やんなっての…。」
まぁ、信用しているがな。
龍の背に乗り送ってもらう。皆が羨ましがっていた。
私のが育ったら乗せてやるから我慢しろよ…。
村のなかは特におかしな点はなかった。
数十人が暮らしている。
村長のところにまずは行くように言われて向かう。
「よく来た旅の龍騎士よ。いつぶりだろうか…。龍騎士が生まれるとは…。」
「はい、突然で申し訳ありません。忙しいところ申し訳ないのですが、技術をお教えいただきたく参りました。」
「龍の魔法は特殊だからのう…。日々の祈りや特別な道具、龍自身からも教えてもらう。血が魔力となり、発動するのだ。
まずは卵を孵化させなさい。その子と絆を深めなさい。
会話ができるようになったら、また来るのだ。」
龍語でもあるのだろうか…。
「では、早く産まれるように巫女に祝福でもお願いできませんか?」
「そのようなものは不要である。
常に側に置き、祈り願い触れてやるのだ。
認められしとき、自然と孵化するだろう。」
つなり、ここに来たのは無駄足だったということだな。
「わかりました。ありがとうございます。失礼しました。」
さっさと帰るか。
帰りは徒歩で帰ることとなった。残念だ。
とりあえず、歩きながら卵を撫でている。
喋りかけてみるか。
「早く産まれなくてもいい、それぞれのタイミングがあるからな。
大きく皆を守れるよう、強く生まれてくるんだぞ。
お前は私の半身になる予定なんだからな。」
仄かに卵が暖かくなり、振動した気がした。
「ただいま、全くの無駄足だったわ。」
「ってことは、スキル覚えられなかったの?」
ソルティが聞いてくる。
「孵化してから絆を深めろだってさ。それからだって。」
「なーんだ、親父に鱗ができたり尻尾が生えたりブレス吹いたりするのを期待してたのに。」
「ありえるが、まだ先だな。撫でたり声をかけたりしてやらないといけないらしい。」
「卵のうちから子育て状態だね。あたしがしようか?」
「それでソルティになついたら困るから、自分でするよ。」
「騎龍さんの目が父親のような慈しむ目になってるっす。」
「一応言っておくが、17年前から父親だぞ。」
とりあえずその日は孵化せず、ただなでくりまわしただけだった。
そのまま、50のダンジョンにてレベル上げを進める。
夜になったら書類の確認や城の仕事の進捗確認を進める。
大半が終わってたから問題ないな…。
城のダンジョン目当てのギルドの入隊希望も多くなってきた。
そいつらにも仕事を回して終わらせていこう。
住民の反応は良好なようだ。
そうだ、初期マップからこっちにこれない人の救済がてら移行部隊でも組んでみようかな。
プレイヤーの支持率も上がるだろうしな。
本日も誠にありがとうございます。




