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~300年ノ西世界~  作者: 葉都
301回目:1年
1/9

1:西暦2000年3月31日 

西暦2000年3月31日

俺はこの荒野に立ち尽くしていた

この光景を見るのは何度目だろうか

ここはかつて、栄えた都市だった

でも、簡単に滅びた

謎の化け物のせいで……

その瞬間轟音が響く

それと同時に頭に激痛が走った

銃で撃たれた

意識が薄れる中、撃った人の顔がフード越しに目に入る

そこには、数日前に別々の道を歩むことを胸を高鳴らせ、再会の約束をした親友の姿だった

最後にここの名前を覚えておこう

この地の名は西京だ


俺は椅子で目が覚める

さっきの荒野が嘘のかのように、辺りは綺麗だった

ここは俺の部屋、あの災害で崩れ落ちたアパートの一室だ

お世辞にも綺麗とは言えないが、それもそのはず

俺はスマホを付け、日付を確認する

今日は1997年、3月31日

俺は先日、中学校を卒業したばかりだった

高校の為、親を離れてキラキラと光り輝く普通の高校生活を送る予定だ

幸い、クラスメイトもいい奴ら、時には喧嘩もあるが、それを乗り越え更に絆を深める

様々な行事もあるが、全部が全部100点とまでは行かないが楽しめたことは間違いない

3年間で恋もしたし、親友と言えるような奴にも出会えた

やがて、次の進路を目指し、希望のある未来を目指して俺たちは高校を旅立つ…だけなら良かった


この世界は3年後崩壊する


それは運命であり、絶対に逸らせない自明の理

だが一つ、この世界の変数が居る

それが俺だ

俺はこの崩壊を何度も何度もループする

時に、事故で命を落とし、災害で命を落とし、災害後の荒野で命を落とす

その痛みの後には必ず、今日のここに帰ってくる

俺の名前は涼月魁(すずつき かい)

明日から高校一年生だ

さぁ、明日から何をしようか

さぁ、三年間をどう過ごそうか






ループ、101回目






あれはループ3回目の事だった

ようやく崩壊を生き残り、荒れ果てた日本を見た

そのループは餓死で死んだ

次に目を覚ました時、目の前には前のループには無かったパソコンがあった

立ち上げてみると、俺のループ記録が残っていた

それと一つのアプリがあった

ただのメッセージアプリ

そう思って立ち上げると、急に一つの言葉が送られてきた

「やぁ。君の世界災難だね?」

突然よく分からない事を言ってきた

確かにこの世界にはパラレルワールドだの、剣と魔法が使えるファンタジー世界だの

いろんな世界の話がある

でもそれは、想像の中に過ぎない

結局は小説なり、漫画なり、アニメなりと、表現方法が必要だ

だがこの言葉を送ってきた奴は、まるで他の世界が有って、別の世界から送ってきたような口ぶり

だが、この世界にもこういう口ぶりのやつは一定数いる

いわゆる中二病だ

自身がまるで特別な存在、異常な存在であると、頭の中で妄想を繰り返す

つまりそう言う事か

俺は付き合ってあげる事にした

「ああ、災難だよ。対処なんて不可能な化け物相手に殺されて、生き残っても結局死ぬ…お前、助けてくれないか?」

すると、直ぐに返事が帰ってきた

「生憎、世界間を行き来するほど私の力は強くはない。だが、このコンピューターをプレゼントしよう。このコンピューターには君の記録、私とのメッセージ、そしてとある友のお陰で入れられた力が入っている。その力を駆使して、世界を救ってくれ」

あぁ、こいつは重症だ

だが、俺の設定に付いてくるなんて、柔軟性のある中二病だな

そう思うと、もう一言、メッセージが届く

「生きろ。その先には必ず、光がある。そうだね、ミークルイト・ヴァイチェスヴナ・ラームルドの名に誓って保障しよう」

っは

どうやら、異世界っぽい名前まで考えているらしい

だが、このループは収穫があった

それに、このパソコンの性能は本物だ

実際、俺の1回目2回目を綺麗に保存されている

もしかしたら、このミークルイと……ミークだな

ミークという奴はただの中二病なだけじゃないのかもしれない



と思ったのが3回目

どうやら前回が丁度100回目らしい

100回目の最後は、親友に銃殺か…

「いやはや、残念だね~」

ミークがそんなメッセージを送ってくる

どうやら、こいつは本当に異常な奴らしい

ミークがいる世界は俺達のループなんかお構いなしに進んでいるらしい

ただ、俺の年を言ったら大層驚いていたから、基本が違うのかもな

「今日も行ってくる」

そうメッセージを打って俺は高校の準備をする

まずは制服だ

俺は新品ぴかぴかの制服に袖を通す

三年後にサイズが変わっているかとか、100回前は考えていたが、そんな幻想は打ち砕かれた

一般的に第二成長期なるものが終わってから、俺の身長は一切伸びなかった168㎝だぞ!

はぁ……これに関してはどうあがいても仕方がない

俺は学校指定のまだまだ軽いバックを持ち、扉を開けた

今日は4月5日、入学式の日だ

俺はきっちり鍵を閉めて、階段を使って地上に降りる

そうして、俺は通学路を歩き始めた

高校から近い場所に住めたのは幸いだったな

しばらく歩けば大きな学校が見えてくる

私立白西(はくせい)高等学校

西があるなら東があると思ったら大間違い

北も、東も南も存在していない

名前に白が入っている通り、目白区に存在している

東京は23区に分かれている

俺だって中央の有名な奴しか覚えてない……と言いたいところだが

300年も暮らしていれば流石に覚える

一代田(いよだ)区、外央(がいおう)区、駅(えき)区、旧宿(きゅうしゅく)区、理京(りきょう)区、台西(たいせい)区、墨畑(すみはた)区、江西(こうせい)区、品海(しなうみ)区、目白(めじろ)区、大畑(おおはた)区、世田山(せたやま)区、華谷(はなや)区、外野(そとの)区、杉平(すぎひら)区、豊陸(とりく)区、南(みなみ)区、穏川(おんかわ)区、棒橋(ぼうはし)区、練鹿(ねりか)区、腕立(うでたち)区、葛質(かつしつ)区、江戸海(えどかい)区、っと言ったところだ

正直、なんでそんな名前なんだという区は多くある

だが、大体は的を得ている

例えば華山区は、花が多く、綺麗な山がある

南区は南にあり、陸区は内陸にある

雪畑区は雪が降り、海と着いている場所は海がある

そんな中、俺は目白区に住んでいる

学校も目白区にあるから、ここに越した訳だが、土地の名前とその由来がよく分からない土地だ

結局調べることなく300年がたったため、今も理解していない

俺はポケットにスマホがあるにも関わらず、学園へと向かう

やがて、大きな建物が見えてきた

その広さは大きな大学と見まがうほどに広い土地を有している

ここは私立、そしてここに通う多くは高所得者であり、親が権力を持っている

いわゆる貴族や華族と言えるだろう

今でこそ貴族や華族なんて使われなくなったが、結局それも数十年前に名称だけ無くなっただけ

結局、貴族や華族は生き続けているんだ

それを嫌だと思う奴も一定数いるが、俺からすれば、今はどうでもいい

格差をなくすやら、犯罪を減らすやら、本来であれば否定も肯定もしない事だが、今だけはきっぱりと否定しよう

今は3年後も同じことを言える様にしなければ、そんな主張、する余裕なんてない

俺が主張を持つには、後何年必要なんだろうな?

それを知るのも、何年かかるのやら……

って、華の高校生が考える事じゃねぇな

さぁ、ワクワクドキドキの三年間の開幕だ

そんな事を考えながら俺は門をくぐった

どうもどうも

え~、初めましてですか?

改めまして葉都と申します

一応、別の世界もつらつらと書いております

こちらの世界から入った方、是非とも別の世界、中央世界もご覧ください

そして今後現れていく別世界もご覧ください

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は十月十七日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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