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幼馴染に「あんたは弟みたいなものだから」と振られた翌日、彼女のお姉さんに「じゃあ私の彼氏ね」と言われた

作者:ramune
最新エピソード掲載日:2026/11/07
「ごめん。あんたは弟みたいなものだから」

高校二年の秋。十年分の勇気を出した告白は、三秒で終わった。幼馴染の日鞠は、サッカー部の三年の先輩が好きなのだという。

家が隣の俺は、十年前から毎晩、日鞠の家で夕飯を食べている。両親が共働きで、そういう決まりなのだ。振られた夜だけは、初めて逃げた。

翌日の夕飯で、日鞠は笑って言った。

「それでね、先輩が、しゅうのお弁当食べてみたいって。明日から二つ、お願い」

箸が止まる。向かいで味噌汁をすすっていた日鞠の姉、大学三年の茅乃さんが、眠そうな顔で俺を見た。

「ふーん。じゃあ私の彼氏ね」

「……は?」

「お姉ちゃん!?」

茅乃さんは、俺のコロッケを一つ取った。

「明日から、お弁当と大学の迎え、よろしく。弟じゃないなら、できるでしょ?」

「だめ! しゅうは、そういうのじゃないから!」

「弟みたい、って言ったの、お前だろ」

こうして俺は、振られた翌日から幼馴染のお姉さんの彼氏になった。冷蔵庫の白板には、〈彼氏の仕事〉が一つずつ増えていく。

それなのに茅乃さんは、俺の卵焼きの味を、五年前から知っていた。

茅乃さん、本気で言ってる?
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