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奴小説  作者: 奴
8/18

明日はどっちだ

 明日、二◯一七年十月二日、Twitterの利用規約が変わる。その意図は何か。

 利用規約の変更点を簡潔に言えば、著作権に対する取り締まりが以前よりも厳しくなるという事らしいが、果たして厳しくなる部分はそれだけだろうか。

 これまで何度となく突発的に実施されてきた一斉凍結。その都度湧き上がる阿鼻叫喚と、運営に対する不平不満の声。

 新しくアカウントを作り直す奴、なんとかアカウントを復活させようと試行錯誤する奴、明日は我が身だと怯える奴、仲の良いユーザーが凍結されて嘆きつつも、心の底では「自分じゃなくて良かった」と安堵している奴。もうgood night。

 そんな「不適切さ」が徹底排除されつつある現在のTwitter。厳しさが増したのは、著作権に対する対策だけではないような気がする。今回の規約変更によって、その徹底さに拍車がかかれば、奴botの身も危ういかもしれない。これまでたった一度の凍結で済んでいる(第三話参照)事が不思議なアカウントの筆頭だから、明日以降、永久凍結という判決を下される可能性は大いにある。

 しかし、こう考えてはどうだろうか。定期的に行われてきた一斉凍結の阿鼻叫喚の中で、ユーザーが運営に送ったリプライやメール。それが実を結んだ結果の規約変更だとしたら、話は変わってくる。Twitter運営が、

「わかったわかったもう一斉凍結はしないから。その代わり規約をちょっと明確にしとくから」

 的な、不満の声を上げたユーザーの人々に対する返信代わりの規約変更なら、まだ希望は残されているかもしれない。

 がんばれ奴bot、明日はどっちだ。

 と、ロクでもない憶測を長々と書いたが、一言でまとめると「たぶん大丈夫だろ」である。真剣に読んで頂いた方には申し訳ないけど。

 ただ、万が一の事もあるため、ここから先の文章は、奴botの遺書として読んで頂きたい。永久凍結=死。死人は当然、遺書を残せない。だから今書く。




  奴botをフォローしてくださっている方。イラストを描いてくださった方。DMやリプライでネタを提供してくださった方。スタンプやらグッズやらを購入してくださった物好きな方。定期ツイートにも毎度毎度リプライを送ってきてくださる暇な方。奴botに関わってくださったすべての方々に、まずはお礼申し上げます。ありがとうございました。そして奴botをブロックしてくださっている奴らにはご中傷申し上げます。死ね。

「で、でた~wwwww調子に乗ってbot始め奴~wwwwww」

 これが、奴botの一番最初のツイートです。これまで一時(いっとき)でも奴botをフォローしてくださっていた方々には

「奴botを調子に乗らせてくださりありがとうございました」

 この一言に尽きます。皆さんの共感や賛同が、奴botの何よりの原動力でした。おかげ様で奴botは、東にメンヘラを見つければ火を放ち、西にバカッターを見つければ唾を吐きかけるといった地獄のようなアカウントになり、二◯一二年五月から現在に至るまで、Twitter上で起こったほぼ全ての行事に一枚噛むことが出来ました。その結果「関わると面倒くさいアカウント第一位」「フォロワーの気が触れてるアカウント第一位」「中身が出しゃばるbot第一位」「日本人の悪い部分を全て詰め込んだアカウント第一位」という、DHCも真っ青の称号を数多く頂き、光栄に思っております。

 この小説まがいの作品も、第一話を投稿した当初はボロカスに叩かれることを予想していましたが、フォロワーの方々からの、

「面白かった」

「続き楽しみにしています」

 というリプライやDMを拝見して調子に乗った結果、今書いているこの文章を含めれば八話目、字数にすれば二万字を突破し、こうして永久凍結する前に皆さんへの感謝を記す事が出来ています。「でた~ 奴~」のテンプレに則っていない素の文章を褒めて頂ける事にとてつもない嬉しさを覚えてしまったのは、流石「中身が出しゃばるbot第一位」といったところでしょうか。感謝してもしきれません。

 Twitterの利用規約が変更されたからといって、名前を「いい奴bot」に変更し、

「ポイ捨てされたゴミ片っ端から拾って捨て奴~」

「募金箱に千円札投入奴~」

 といったツイートを投稿するような、浅はかな順応を試みようとは考えておりません、だからこそ、今これを書いています。偉そうな言い方になりますが、Twitterの規約が変わろうが、奴botはこれまで通りと同じ運営方針を貫いていきます。それで永久凍結されたならそれまで、Twitterから奴botが必要とされなくなったと勝手に解釈して、抵抗はしないつもりです。拳で。

 奴botが永久凍結された時、真っ先に抱くのは「もう四十六万人を背負ってツイートをしなくても良いんだ」という解放感だと思います。しかし未練がまったく無いわけではなく「ひょんなことから相互フォローになって頂いた方々との繋がりがなくなる」という一抹の寂しさや「描き途中の奴botスタンプ第二弾どうすんだよ」といった個人的な悔しさも残ると思います。なので、出来ることならやりたい事を全てやってから、その時が来たら自らの手で奴botは削除したいという考えはずっと変わっていません。奴botとフォロワーの方々とを繋ぐ糸と、自分が奴botを操るための糸。いつかこの糸が千切れるまで、今はまだ運営の手のひらで踊り続けていられればと思います。運営の意図で糸を切られない限りは、明日からも。

 キングオブコント観てたせいで投稿が遅れてしまった。かまいたち優勝おめでとうございます。第八話はこれで終わり。

凍結されなかったらまた書きます

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