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奴小説  作者: 奴
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あの嫌いのうた

 何らかの理由でいがみ合っている二つの勢力の厄介事に首を突っ込むとき、その勢力がそれぞれ何者であるかという事と、何が原因で火花を散らしているかという事と、どちら側につけば容易に立ち回ることが出来るかという事を把握する必要がある。更に言えば、どちらを味方にして、どちらを敵に回せば楽しくなりそうかという予想も出来ると尚良い。事前調査って凄く大事。何の下調べも無しに適当なツイートをしようものなら、さきほどまで一触即発の雰囲気だった双方が突如として結託し、その牙をこちらに剥いてくること請け合いである。何かや誰かをネタにする度にそんな思考をいちいち巡らせながら、朱に交わって赤くなったり、郷に入って郷に従ったり、長いものに巻かれたりしつつ、様々な物事に横槍を入れては、ヒートアップしている奴らを焚き付け、どっかの誰かを燃やし、時には自ら燃える、といった悪趣味な悪循環を繰り返している。

 二◯一七年十一月二十八日。この日もツイッターの片隅で、二つの勢力が揉め事を起こしたようだった。前述した戦況の把握の仕方に則って簡潔に書けば、こうなる。

「乃木坂ファン」と「嵐ファン」が「ベストアーティスト2017でコラボした事をきっかけにトラブって」おり、ざっと調査した結果「乃木坂ファン側につくほうが賢明」と判断した。理由は「頭のおかしいジャニオタのツイートが目立っていたので、そっちを煽った方が面白そう」だったから。という感じ。


 ことわっておきたい事が二つある。まず嵐の事も乃木坂の事も嫌いじゃないという事。むしろ二宮和也は好きです、カッコ良いので(過激な嵐ファンに叩かれそう)。そして、少なくとも奴botは、全てのジャニーズファンや女性アイドルファンが悪いと言っているわけではないという事。

「一部のマナーの悪い奴らのせいで◯◯ファン全体が悪く見られる」的な嘆きのツイートを時折目にするが、マナーの悪いファンを叩く人たちの中に、そのファンは全員クソだと言ってる人なんて一握りくらいしかいないと思う。ただ「マナーが悪い奴」に対して憤りを感じてアレコレ言っているだけだと思う。たぶん。

 仮に一部のファンの迷惑行為によって、どこの誰かも知らない奴が印象を悪くしたところで、個人的には「だから何だ?」と思う。自分が好きなものを嫌いな人もいる、至極当たり前の事だ。自分に「好き」という気持ちがあればそれで良いんじゃないの。日本中、ましてや世界中の全員が好きなものなんて存在しないわけだし、好きなものとか自分以外のファンの評判なんか気にせず自分勝手に応援し続けたら良いと思う。もちろんマナーを守ったうえで。

 例えば、自分の好きなものを「トマト」として考えれば「トマト嫌いだわ~」と言う人が現れた時も「嫌いな人もいるよね~」で済ませられるはずだ。その「トマト」を、若手バンドやアイドルグループに置き換えた途端「はぁ!? なんで嫌いなんだよふざけんな!」的な感情になる意味is不明。自分の好き嫌いを他人に押し付けるな。でもトマトはちゃんと食べろ。

 そんな「自分の好きなものはみんなも好き」「自分の嫌いなものはみんなも嫌い」的な考えを曲げないちゃんちゃらおかしいファンが、ジャニオタには多いんじゃないかというのがこちらの見解。ついでに言うと、ファン歴何年とかを誇示して、ライブチケットに当選した新規のファンを叩いたりするような、いちファンでしかないくせに自分を特別視しちゃってるイタいファンの方々にも「うわあ気持ち悪い」という感想しか出てこない。そういう奴らが奴botのネタには必要不可欠であるということも忘れてはならない。

 今回の「乃木坂ファンVS嵐ファン」に関しても「嵐のメンバーとハイタッチした!」「あの女が歌詞を間違えた!」「A・RA・SHIは嵐五人だけの曲なのに!」と言った嵐ファンのわけわからんツイートが目立っており、言うなれば「一部の嵐ファンより乃木坂ファンの方が比較的マトモだった」から、ああいった形でネタにさせて頂いた次第である。


 以上の事を踏まえた上で、奴botのツイートに心当たりのあるジャニオタの皆さんは奴botみたいなアカウントのツイートなんて目に入らないくらい、自分の好きなグループを好きになってみてはいかがでしょうか。でもコラボした女性アイドルに嫉妬したりするのはキモいんでほどほどにお願いします。

 そして一部の乃木坂ファンの皆さん、

「奴botって乃木坂好きなのかな」

 などというツイートをいくつかお見受けしましたが、こちらはあなた方の味方でもないので妙な仲間意識をお持ちにならないようお願いします。そういうところキモいんで。

 次は紅白か何かでまた一悶着ありましたら、首突っ込ませて頂きます。第十一話はこれで終わり。

気が向いたらまた書きます

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