第7話〜伝解〜
カメリアへ向かう飛行機内にて…
1名の健常者が暴走し、黒い神経模様を全身に覆われた後、
乗客全員を刺し、全員が同じ顔、同じ体格をする者へ変貌する事件が起きた。
監視カメラの映像によると、
同一化する際に、皮膚、肉体がビリビリと黒いモヤが漏れ出る様に…同じ顔の人間が産まれた事を確認された。
カメリアに到着後、それを見た観光客、国民が怯えてた所に、触手にて同一化が成され…
その触手による伝達は無差別的に広まり、カメリア国民30億人の内、100万名が同一化による死亡してしまう。
同様に、タイリア、ジプエト、シロアにも
同じ事例が発覚し…
日本にも、1万名程の同一化の死亡が確認される。
この事態を受け、緊急首相会談が行われたー
「…お集まり頂きありがとうございます。皆様に集って貰った理由は…」
「救済と呼ばれる人間の伝達する分身体…と言っていいんでしょうか。これの影響により、各国国民に甚大な犠牲者が出た件についてです。」
練は、流暢に話すが、何処か焦りを覚えてる表情だった。
社医が死亡して時間もあまり経ってない間に…
幼じみである棺の失踪に加えて、今回の同一化事件…
彼の心身はとても疲弊してるだろう…
練の隣の席に座っていたドランが小声で話す。
「…練。落ち着こう…お前さん立て続けに身内に起きてるだろ…その様子じゃ、とても会議に参加できないぞ。」
「…痛み割り恐れ入る…」
「…まず、責任問題は置いとこう。第1は国民の安全だ。」
「…同一化した救済をどうするか…だ。」
ドランは会談の人々に話すが、ジプエトの首相が放つ。
ジプエト首相…基タガメザがある提案を投げ出す。
「…ダンジョン・メモリーに誘導させるのはどうかな…」
「…ウチもダンジョン・メモリーに手を焼いててね…」
「まず、同一化させられた救済は、健常者でも死ぬ事がわかった。」
「…魂その物までは同一化出来てないんだろうね。」
「…いいや私は責任問題に対して先に重んじてやるべきです。」
タイリア首相基…ジルが横から薮を入れる。
「…そもそも…ヴァーネの戦いで救済とやらは現れたんでしょう?それを逃したヴァルキュリア、ウロボロスに問題ありませんか?」
「…日本は何か言う事は?」
「…えー…この件につきましては…とても遺憾であります…」
「…国民の皆様と共に乗り越えていきたいと存じます。」
「…もっと他に言う事ないんか?日本首相…いや、ルシゲ…」
「…そうですねぇ…ダンジョン・メモリーは、ヴァルキュリアに任せているので…」
「今回もヴァルキュリアに任せましょうよ。」
その言葉にドランが苛立ち、ドン!と強く机をたたき出す。
その音で会談の空気は急変し、
焦りの声が飛び回る。
「…ルシゲ…!!!舐めてんのか!!!国民が死んでるんだぞ!?」
「もっと言葉に責任持てや!!!」
「…消費税の件もそうだし…俺がいくら言っても検討検討としか言わねー…」
「落ち着いてくださいよ…ドランさん…」
「…もういい。今後から日本へ輸入する時の関税を1000倍に引き上げる。」
「…そして。消費税…所得税…全ての税をまるっきり廃止してからこの座席に来い!!俺はジプエトの提案は飲む。」
「ただし我が国とヴァルキュリアの連携で国内の救済とダンジョン・メモリーを処理する!!以上!!」
ドランは乱暴に立ち会談を去ってしまう…
無論…ドランはこうやって会談を投げ出す様な器じゃない…
ただ…ドランの中で支えであったイズルが…死んでしまったからだろう…
その反面…ドランの背中が今までより逞しく見える。
ドランは会談の重い扉を乱暴に空け閉めをし、移動しようとした目先に…
「はいーちょっと待ったドラン。」
「…時宗さん…なんでここに…」
ドランは目を点にする。
「…ドラン。まず言いたいのは…」
時宗は何かを貯める様に間を長く置いた…
「よく言ってくれたねぇ!!!ほんとあのルシゲには手を焼いてたんだよ!!」
時宗ドランの手を掴み、ブンブン上げ下げをする。
きょとんとした表情になる…
「…でもドラン。イズルを喪ってしまったのは私も心を痛めてるが…」
「…会談にはちゃんと参加しよ?ね?私から言うからさ?」
「…ほんと時宗さんにはかないませんよ…」
「…はは。何言ってんの。ドランが昔よりデカくなっても、大統領になろうとも、私の大事な部下だよ。」
「ジユとドランは…君たちがまだ10代の時に私の所に来たね。」
「ほんと…懐かしいよ。250年前から生きてる部下はほんと…片手で数えれるくらい少ないんだから…」
「だから、落ち着いて。この会談が、世界の命運握ってるんだから。」
「…そうですね…ソク…イズル…ガイラ…ハイド…ヴェル…
かなりの同僚を失った…」
「ソクはまだ生きてるけどな。」
「ソクは…まだ眠ってるのか、?」
「…うん。無と一緒に集中治療室にいる…」
一方集中治療室にて…
無人の治療室にて、2人はベットに横たわっている…
何も変質無い病室が…1篇崩れる。
フードを被る男が病室に入り、短剣を取り出す。
その短剣は…ソクの腹部に命中する。
同時に…強烈な風が吹き上がり、ソクは居なくなっている。
同列に決して有り得ない事が起きる。
短剣で負った傷が…ベットに移動していた。
「…どいうことだ…」
フードの男の背後に人の気配を感じ取り、彼は振り向くが、
謎の風圧だけがあった。
「…いやぁ…酒がないのはきついわ…」
「…んで…あんたコクカン支店の人だよな…」
その謎の声は…ソクその者であった。
長く退場していたが…遂に復活したのだ。
「…身内の殺人は重罪…それをわかってんのか?」
「…はははは!時差ボケはきついぞ。もう既に時宗のせいでコクカン支店は潰れたんだわ!!」
「…妥当だ。あんたらは時宗様に恩を仇で返す行為が多かった…」
「…潰された事を反省しないで闇討ち?学習しねぇなぁ!!」
「…うるさい!!」
フードの男は短剣を手に持ち、振りかぶるが、ソクのスピードには追いつけず、剣を取られてしまう。
「…僕は理解した…生まれつきの下半身不随を…」
「…体内の循環を早める事で…歩く事が出来た…」
「…でも循環によって酒を飲まないと行けなくなった。」
「だけど、僕は魂を理解したー」
突如ソクの動きが止まり、膝から崩れ落ちる。
「…なんだ?威勢のいい事言っといて身体はついていけてねぇようだな!!!HAHAHA!!!」
「覚悟しろよ…!!」
短剣を動けないソク目掛けて刺され…たと思われた。
男の足にソクの手が掴まれていた。
「…だから…僕の障害…これからを生きる為の…」
「どれだけアイデンティティと理解しても…必ずしも足枷になる…」
「…そうならば…他者に繋げて循環させればいいと…」
「…さようならだ。僕の障害よ。」
「循循置譲…」
その言葉共に、男は膝から崩れ落ちる。
「な…」
その反面…ソクは立ち上がった。
「…闇討ちをしたんだ。こうなるくらい想像つくだろ。」
「…おい、待てよ!!!おい!!!」
男の体内の血液が過剰に早まりだし…
その血液はスピードに耐えきれず…脳、腎臓、心臓、大腸全てを破壊したーー
「…さーて。時宗さんを驚かせにいこっか。」
「…無…早く目覚めてくれや。」
ソクは集中治療室を後にしたー
つづく




