表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/80

第24話 七福神へ相談

「それで今日はどのような用件でこちらへ」


弁財天様が優しい口調で言った。私は事情を生々しく話した。


「つまり、悪ガキ共を懲らしめるために一芝居打って欲しいということか」


毘沙門天様が訊ねる。


「はい。七福神様――恵比寿様のお力を借りるのは無理かもしれませんが、中学校の子供達があなたがたの姿を見ることができれば、福にあやかりたいと思う子も出てくるかもしれません」


「人間には余程の者でない限り我々の姿は見えんよな」


言ったのは布袋様だ。


「いや。私の打ち出の小槌でそれは可能だ」


大黒天様が抱えていた大きな金色の打ち出の小槌をみんなに見せる。


「あるいは私の通力を皆様にお貸しすることもできます」


修行中の身である、神様から神とは認められていない私にはもともと人間が視認できる力が備わっている。


これは神としての経験値が上がるごとに消えていくものらしいけれど、まだその時は来ない。


だから通力を皆様にお貸しすれば、人間が六柱を見ることは可能だ。


だが大黒天様は首を振る。


「千福ちゃんが我々に通力を貸す必要などない。わしの打ち出の小槌を使おう。皆で参るなら宝船も使いたい。宝船は流石に、千福ちゃんの通力でも人に見せることができないだろうからな」


宝船は七福神様の大切な所有物だ。


確かに今の私の力では、宝船を具現化させ、人に見せることはできない。


「わかりました。ありがとうございます」


「それで、松島翔という子に対する悪ガキ共の恐喝、暴行をやめさせればいいのだな?」


毘沙門天様が念を押す。


「はい。松島翔君は酷い仕打ちを受けております。もう何ヶ月も続いているのでしょう。徹底的に懲らしめるのがいいと考えられます」


「了解した。では我々は友である千福殿に協力する」


毘沙門天様が言い、弁財天様は話す代わりに美しい音色の琵琶を鳴らした。


私は再び頭を下げる。


学校が始まるのが八時半だから、八時に楠中学校で待ち合わせをすることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ