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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第十三章 ≪人ならざる者へ≫
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#133 新しい力②

高評価とブックマークをお願いします!

土日お休み!多分来週第一部終わる!



「次は……」


 これだな。『剣術』と『格闘術』……特に『剣術』のスキルに関しては存在を知ってからずっと求めていたスキルだから、楽しみだ。

 ええと、それぞれの効果は……


 『剣術』:思考加速、反応速度上昇、直感強化、剣速上昇

 『格闘術』:素手での近接格闘時闘気上昇、集中力強化


 となっていた。


「ふむ、剣術に格闘術か……」


 俺がカグラにスキルの事を話すと、カグラは顎に手を当てて何かを考えていた。

 ノームとヘルは相変わらず俺のことを見守っているだけだったが。


 『剣術』ってことは桜花やルリたちを使う時に使えるスキルなのだろうか。

 それとも持っているだけで効果は発揮されるのか。特に思考加速とか直感強化みたいな効果は常時使えたら強いと思うのだが。


「――それ」

「うおおっ!? 危ないな!」


 すると、いきなりノームが背後から攻撃を仕掛けてきたのだ。

 攻撃と言ってもちょっとしたパンチみたいなのが飛んできた程度だったが。


 しかし俺は、それを何となくの気配みたいなのを感じてすぐに回避することが出来たのだった。


『どう? 多分それが直感強化だよ?』

「え? あ、ああ……なるほど。今のが直感強化か……」


 何となくの気配みたいなのを読む能力……そういうのが『直感』って事か。

 反応速度上昇とか剣速上昇っていうのはなんとなく予想がつく。しかし思考加速ってのは……。


『うーん、そうだな……それはこれで分かるかな?』


 そう言うとノームは俺の目の前に小さなゴーレムを五体ほど召喚した。

 俺の腰くらいの背丈の、小さな土製ゴーレムだったが……。


「紅蓮。思考加速はとても便利な力だ。その五体のゴーレムを同時に相手してみるといい」

「だけど武器が……」

「同時に『格闘術』も試してみるといい」


 ああ、なるほど。

 さっきノームが確かめさせてくれたお陰で、『剣術』スキルの効果の一部は常時発動するものだと分かったしな。


 ただまあ本当なら剣を使ってどれくらい使えるのか確かめてみたかったけどな。


『それなら……はいこれ!』

「これは……石の剣?」

『それを使って確かめてみればいいさ!』

「……ああ。ありがとう。ありがたく使わせていただくことにするよ」


 よし。これでどちらも確かめられるか。

 それじゃあ早速――


「ギギギ――」


 俺が攻撃に動き出すと、ゴーレムたちも動き始めた。

 まずは『格闘術』の方から……っ!


 俺は石の剣を地面に置くと、正面に迫ってきていたゴーレムに向かって拳を放った。

 普通なら俺みたいな弱い奴の拳なんかじゃゴーレムは砕けないはず。なのだが……


「ギギ…………」


 バコーン!とゴーレムは綺麗に砕けてしまった。

 これが、闘気上昇の恩恵という事か……?


 って、後ろから攻撃の気配が――


「っ!」


 俺は背後から飛んできたゴーレムの放った魔力弾のような攻撃を直感強化のお陰でかわすことが出来た。

 さらに……


「ギギギ!!」

「ッ……! って、あれ……?」


 直感強化でも感じられなかったゴーレムの攻撃だったが、何故か動きがとても遅く感じられた。

 だからこそ、俺はそんな不意打ち攻撃も避けることが出来たのだ。


 今のは……


『今のは思考加速と集中力強化……あとは反応速度上昇の恩恵かな?』


 なるほど。


『というか、思考加速のお陰で相手の動きが普段よりも遅く見えてるはずだよ?』


 え。マジか。

 ってことは遅くなった世界で俺は不意打ちを喰らったって事になるけど……。


『そういう事だね』

 

 ……まだまだ、訓練は必要だな。


「これで……終わりだ」


 置いていた石の剣を拾って、すぐに振りかぶった。

 残っていた四体のゴーレムをパパッと切り捨てると、持っていた石の剣は光になって消えていった。


次回は来週月曜うううう!

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