2.12月2日 平和な日々
この小説は一切の現実の事件をベースに作られたものではありません。
第1章 朝
朝に弱い優奈が連続で朝早く起きれるはずが無く、この日は7時50分頃何とかに起きた。
「うわ、もう7時50分じゃんさっさと準備しないと遅刻確定じゃんいそごっと」
などと呑気に言っている内にドアが開き、
「お姉ちゃん起きてる?」と優奈よりも身長の高い少女が言った。
「一応起きてるよ未亜、今日はあんたが起こしに来たんだね」
この少女こそが優奈の妹にあたる人物である夕凪未亜である。この妹は朝に弱い姉に比べ圧倒的に朝に強く他にも色々と優奈に優っているが、優奈より4歳も歳が下である。
「だってお姉ちゃん私たちが起こさないと昼まで平然と寝てるじゃんだから一応学校に行く前に起こすんだよ」と未亜が言った。
「大丈夫だから、未亜ももうそろそろ家出ないと遅れるし行ってもいいよ」と優奈が呑気な声で言った。
「本当かなー、まあ遅れないようにねお姉ちゃん」
と未亜は言い部屋から出ていったのであった。
そこから優奈は大急ぎで準備をして8時丁度位には家を出たのであった。
第2章 昼
優奈は、妹に起こされた事もあり8時40分ほどには学校の最寄り駅に着いたのであった。
「あれ、小夏じゃんこんな時間に何でこんなとこいんの?」優奈が見た先には何故か友人である小夏がいたのである。
「あ、優奈か今日はこの時間なんだね、流石に連続だと、とんでもない大惨事が起きそうだし良かった。そう言えば此処から先どうしたら学校に間に合うの、この時間だと走っても間に合わないし?」
「まぁ、お金がかかるけど8時45分のバスに乗るしか無いよ、後は神頼みかな」
「なに、優奈この時間の時そんなギリギリ攻めてるんだ、まぁそれで急ぐしか無いのかな」
「そう言うこと」と優奈がいい2人は45分のバスに乗り、教室にはチャイムが鳴る直前にはついたのであった。
「どうにか間に合った、遅れるかと思った」
小夏がそう言ったタイミングでチャイムが鳴ったのであった。
その後、朝のホームルームを行った後に優奈達は話してた。
「今日の朝、小夏ギリギリだったけどなんかあった?」と田立日菜が言った。
「確かに優奈は当然として小夏は珍しいよな」
と祐二が言った。
「まぁね、寝坊って言うか教科書を忘れちゃっただけだよ」と小夏がそう答えた。
「小夏が忘れ物なんていつぶりなんだろう」と高宮陽那が珍しそうに言ったのであった。
優奈達が喋っているとチャイムが鳴り授業が始まったのであった。
1時間目の授業は数学であるが当然優奈はうたたねを打っていた。その状態を見て他のクラスの人物はほぼ全員こんな事を思っていた。
『良くもまあこんな寝ているのに1組で上位だよなぁ』と言う事を。
優奈達のクラスは、入学時に実施されたテストで大まかに3クラスにクラス分けがされている。その結果から優奈達の全員は学校のレベルにそぐわない学力のため当然1組にいる。他のことをやっている為、他の普通科高校と比べれば授業の進行は遅いが他の事をやっている学校の中ではだいぶ早いようで時々ついていけなくなった人物が気付けば2組にいたと言うこともあった。
その中学力が高い集団の1組でも特に異質なのが優奈である。授業中寝て居ない人物が9割を占めるクラスにてほぼ全ての普通の授業では寝ているのにテストでは上位を取る為、ちゃんと授業を受けていればこの学校で1位の成績なのではと言われている。
と言われている事を知らない優奈は当然のごとく睡眠学習をしていたら気付いたら1時間目の授業は終わっていたのであった。
2時間目からは他のこと事、科の授業である。
優奈が所属しているのは園芸情報科と言う。
そもそも優奈達の通っている学校は雨富高校と言いメインの科に農業科を据えており、その農業科に付属するように園芸工業科と園芸情報科がある。創立から130年の歴史のある学校と謳っているが元の学校は別の学校に統合されている為、実質的には70年くらいである。
園芸工業科と園芸情報科と謳っているが実質的には普通の工業科と情報科とほぼ変わらないがこうなっているのは理由がある。優奈達が入学する数年前に国が突然作った法律の結果農業科への希望者が増えその対策として元々の科の授業を減らしその代わりに基礎的な農業の知識を獲得できるように変えた為、そのアピールの為に名前を変えてしまったのである。
この専門的な科の授業たちは物理的に寝るのがほぼ不可能な体育や一部例外の授業を除き優奈が起きて授業を受けている珍しい授業である。理由としては単純であり、いくら勉強のできる優奈であろうとそもそも学校に来る前には一切学習した事のない物は理解できない為起きて授業を聞いていたのである。
そんな優奈にとっては他の授業と違いとても長く感じる2時間を経て受けてようやく昼になった。
昼休みと言っても祐二と小夏が教室に帰ってくるわけではない。午後も引き続き科の授業だが、農業科と園芸工業科は実習の為にわざわざ400メートルほど離れた場所に施設がある為其方にも学食がある為、農業科の小夏と園芸工業科の祐二は其方でお昼を食べている為である。
火曜日と水曜日では定番であるが2人少ない状態の優奈とダブルひなで昼ごはんを食べていた。
「そーいやさゆうなぁ、祐二とはどう?」と平均的な速度で食べ終わって優奈を観察していた日菜が言った。ひょんな事を突然聞かれ驚きの余り咽せてしまった優奈は「それを突然言わないでよ、それが誰かから祐二に伝わったらどうすんのさ」と少し怒り気味で言った。
「けどさぁそんな反応をするって事はやっぱり優奈って祐二好きみたいだよね」と陽那が言った。「なに、両方とも言うけどあんた達はどうなんさ」
と顔真っ赤な優奈が辛うじて言った。
「まぁ、それなりには」と息ぴったりにダブルひなが言った。
つまりこの状況を整理すると、まず優奈は祐二が好きだが付き合っておらず、ダブルひなはひな同士で付き合っているのである。なお、小夏は「別に恋愛なんてどうでも良いや」と言っており、小夏に恋愛感情を持っている男子は学校にいなくは無いが小夏にことごとく振られているのであった。
「この話はやめやめ、この話続けると私がご飯食べる時間がなくなっちゃう」と優奈は強制的に恋愛トークを辞めたのであった。
其処からは、優奈達はいつも通りの雑談を続け昼休みが終わり、授業を受け放課後になったのであった。
「今日の放課後暇」と祐二や日菜達が居なくなった教室で優奈は同じクラスの軽音楽部の市田に聞かれたのであった。
「どうしたのイチコなんか様」と優奈は返した。なおこのイチコと言うのは市田のあだ名であり大概の人物から呼ばれている。
「いやぁ、優奈って曲を楽譜に起こせるじゃんそれをお願いしたいんだけど」と市田は言った。
「まぁ、それは良いけど私を軽音に誘うのは良い加減諦めてくれたって事で良いの」優奈はほぼ絶対音感であり、音楽の才能が結構ある、その為それがバレてしまった3ヶ月前からほぼ毎日勧誘を受けていたのであった。
「それは大丈夫、だって3ヶ月誘っても折れない奴を誘うのは流石に無理だと思うから」と市田は返したのであった。
「それならわかった、流石にギター無いと無理だから部室に行ってギター借りるわ」と優奈は言った。その後市田と共に軽音楽部の部室に行ったのであった。
「あいつが元佐中の天才『音楽の天使』か、俺たちとはレベルが違いすぎるじゃねぇかよ」と優奈が黙々と楽譜を作ってる横で軽音楽部の部員が言った。「コイツさえ勧誘できればもっとウチは良い部になんのに市田が3ヶ月かけても無理だったんだろなんでかねぇ」と軽音の部長が言った。
「優奈が言うには『ここの軽音はレベルが低すぎてお話にならない、普通に日菜達の方が上手いと思う』だってさ」と市田が言った。優奈達の絆がやけに深い理由は中学生時代全員が入っていた軽音楽部が強く、先生に勝手に組まれたバンドが原因である。日菜がリーダーであり、学年中の誰とも出身校が違う為謎の存在であった優奈をバンド活動により知り仲良くなったのである。
そのバンド活動は最近はほぼ終了しているが暇つぶしに実行した3ヶ月前のライブで市田に見つかりバレてしまったのであった。
そこから30分もしないうちに優奈は楽譜を完成させ今日初めて聞いた曲とは思えない程上手に演奏してみせ、優奈は満足げにしながら家に帰ったのであった。
第3章夜
昨日とは違い優奈は18時過ぎごろには家に帰り着いた。
「ただいまぁ」と優奈は言いながら玄関を入ったのである。
今日は優奈は珍しく深夜に家を抜け出さない事にしていた。なぜかと言われれば、優奈は今日は料理当番だからである。夕凪家では、親はほとんど夕方にはいない為優奈の兄こと夕凪悠斗と優奈、未亜3交代制で作っている。優奈は何時もそれほど料理に時間はかけない性分だが今日は珍しく気合いが入っていた。
その為、絶対に疲れ果ててしまう為最初から抜け出す事を辞めていたのである。
そこから1時間ほど経ち優奈は料理を完成させたのであった。優奈は自分でスパイスを調合したり時間をかけて作ったカレーを作ったのであった。
「おーいご飯だぞさっさと降りてこい」と2階対して言った。そこから少したち食卓には優奈、未亜、悠斗、そして優奈の弟である夕凪空の4人が集まったのであった。「あれ、お姉ちゃんにして見るとだいぶ本格的だねどうしたの?」と空が言った。空は料理はしていないがその代わりに毎日後片付けをしているのである。
(なお空は料理をしてはいないが出来ないのではなく、作るより後片付けの方が楽だからと言う自分理論から後片付けをしているのである。)
「まぁ、ほぼ気まぐれとしか言いようがないけど学校でふとカレーが食べたいなーとか思って検索してたらなんか火がついちゃった」と優奈は返した。とウダウダと話しながら晩御飯を食べるのが夕凪家の恒例である。時々優奈がいなかったり優斗が居なかったりするが大体は平和に兄弟4人揃って食べているのである。
優奈はその後ものすごくゆったりと過ごした後にお風呂に入り23時前には寝たのであった。
皆さんこんにちは夕霧優奈です。
約2週間ぶりですね。
今回は予定では珍しく平和な回となりましたね。
2話以降ではサブタイトルをつけて投稿します。
偶然発見したのですが高宮陽那の那を奈良の奈と間違えて書いていた部分がありました。その部分は申し訳ございません。
なお、この平和な回を作ったのにも少し理由がありまして、実は夕凪優奈を初めてほぼ全ての人物にベースとなった人物が私の友人に存在し、その中でも名前が異質かもしれない望月祐二はベースにした人物から名前を考えていただいた物なのです。その祐二のベースの人物から「平和なのが良いな」と言われたため試しに作成してみました。




