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俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp


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第6話 同行試練

第6話です。


レナとの同行が始まります。

とはいえ、まだ“パーティ”ではなく、あくまで試されている状態です。


そして今回、レナの実力がはっきりと描かれます。

シンとの違いにも注目していただければと思います。

「ついてきなさい」


レナはそう言って歩き出す。


(……もう行くのか)


慌てて後を追う。


ギルドの出口へ向かい、そのまま外へ出ようとしたところで――


レナの足が止まった。


「……」


数秒の沈黙。


ゆっくり振り返る。


「……依頼、まだだったわね」


「……」


思わず黙る。


レナは何事もなかったかのように方向を変え、掲示板へ向かった。


(今の普通に忘れてたよな……?)


何も言わず、後を追う。


掲示板の前で立ち止まり、レナは一枚の依頼書を剥がした。


「これ」


差し出される。


「……森外縁部に出没するゴブリンの討伐、ですね」


目を凝らす。


「三体以上……?」


「複数体」


短く返される。


(さっきより明らかに多いな)


「問題ある?」


「……いえ」


言っても意味がないと分かる。


そのまま受付へ向かう。


「この依頼、受けるわ」


レナが先に言う。


女性受付は軽く頷く。


「森外縁部のゴブリン討伐ですね。最近は数が増えているので、お気をつけて」


(増えてるって、さらっと言うなよ……)


手続きを終え、二人でギルドを出る。


外に出た瞬間、少しだけ空気が変わる。


(……逃げ場、なくなったな)


レナは振り返らず歩き出す。


町を抜け、森へ向かう。


道中、会話はない。


一定の距離を保ったまま進む。


(完全に様子見されてるな)


森に入った瞬間、空気が変わる。


湿った匂い、静かな気配。


レナが足を止めた。


「来るわよ」


短い一言。


次の瞬間、茂みが揺れる。


現れたのはゴブリン。


一体、二体、三体。


さらに奥にもう一体。


(四体……!?)


反射的に構える。


『右へ一歩移動してください』


体が動く。


だが――


レナが先に動いた。


気づいた時には、もう間合いの中。


一閃。


一体目の首が飛ぶ。


(……は?)


速すぎる。


二体目が反応する前に踏み込む。


振る。


終わる。


三体目が飛びかかる。


レナは半歩下がる。


躱す。


そのまま斬る。


終わり。


四体目が逃げようとする。


「逃がさない」


低く呟き、距離を詰める。


振り下ろす。


終わり。


静寂。


(……終わった)


何もできなかった。


いや、動く前に終わっていた。


レナは血を払い、剣を収める。


「回収して」


「……あ、はい」


慌てて動く。


耳を切り取る。


さっきよりは迷いが少ない。


(慣れてきた、のか……)


作業を終える。


レナがこちらを見る。


「思ったよりは動けるのね」


「……え?」


「完全に足手まといってわけでもなさそう」


「ありがとうございます……?」


少し間。


「でも」


視線が鋭くなる。


「遅い」


「……」


言い返せない。


「そのままだと死ぬわよ」


「……ですよね」


苦笑するしかない。


『提案があります』


チャッピーの声が響く。


(またか)


『当該個体との連携最適化を推奨します』


(連携……)


レナを見る。


(こいつと合わせるのか)


正直、想像がつかない。


だが――


(やるしかないか)


レナはすでに歩き出している。


振り返らない。


待たない。


それでも完全に切るわけでもない。


(……試されてるな)


その背中を追う。


少しだけ距離を詰めて。


第6話を読んでいただきありがとうございます。


今回は

・レナの戦闘スタイルと実力

・シンとの明確な差

・それでも切られない関係性

を中心に描いています。


レナはただ強いだけではなく、相手を見て判断するタイプのキャラです。

そのため、シンの動きもきちんと評価しています。


一方でシンは、まだ“自分の力で戦う”段階には届いていません。

この差をどう埋めていくのかが今後のポイントになります。


次回は、少しずつ“連携”が生まれていきます。

ここからコンビとしての面白さが出てくるので、ぜひ楽しみにしていただければ嬉しいです。


引き続きよろしくお願いします。

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