表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp46


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/41

第34話 再接触

今回は再接触からそのまま戦闘に入ります。

ここで一気に状況が動き、相手の能力やシンの戦い方も見えてきます。


ここから本格的にぶつかっていく流れになるので、楽しんでいただければ嬉しいです

ギルドの扉を押し開けた瞬間、違和感が戻った。酒の匂い、依頼書をめくる音、笑い声――どれもいつも通りなのに、ひとつだけ浮いている気配がある。


(……いる)


背中に視線が刺さる。振り返ると、人の流れの奥にコートの影が見えた。深く被られたフードで顔は分からないが、さっきの男だと確信する。


『警告:同一反応を検知』


(やっぱりな。ここじゃまずい)


男は動かない。ただこちらを見ている。誘っている、という感覚がはっきりある。


「先に外で待ってる」


それだけ言って踵を返す。マリーの声を背に受けながら外へ出ると、喧騒が一段遠のいた。数歩進んだところで足を止める。


「いいのか?」


背後から声が落ちてくる。振り返ると、いつの間にか男が立っていた。


『サブスクリプション稼働中』『残り時間:25分』


(十分だ)


「……何のつもりだ」


「確認だよ」と男は軽く言い、一歩近づいた瞬間、皮膚の内側をなぞられるような不快感が走る。


『警告:外部スキャンを検知』


「……ない?」男が首を傾ける。「普通あるはずだろ。転移者なら、なおさらな。匂いはするのに枠がねえ。……奪えない」


(奪う? どういうことだ)


『推定:奪取系統能力』


(……スキルを奪うタイプか)


「なんだてめぇ」


空気が沈む。次の瞬間、男の姿が消えた。


『戦闘開始:近接高速型』


(チャッピー、回避優先で読む)


『了解。左後方回避』


体を流す。遅れて風が頬を打つが初撃は外れる。「……は? 読んだ?」と男が揺れる間に踏み込み、間合いを潰して拳を打つ。男は半歩で外すが完全には捌ききれない。軌道を微調整して連撃を重ねる。


「面白ぇな。見えてねえのに、動きだけ合ってくる」


男が手を振る。「剣技――スパイラル・エッジ」ねじれた斬撃が渦を巻いて飛ぶ。


『回避不能。防御へ切替』


(再現)


『再現可能スキル獲得:剣技 スパイラル・エッジ』


「再現――剣技 スパイラル・エッジ」


斬撃をぶつけ、相殺する。


「……マジかよ。コピーか?」


「お前の能力も大概じゃないか。奪う、とか言ってたな」


「……聞こえてたか。まあいい。使えるもんは全部使う、それだけだ」


『最適行動:連撃』


距離を詰めるが、男の口が動く。「炎よ、渦巻け――ファイアトルネード」足元から炎が立ち上がる。


『回避推奨:上方退避』


跳ぶ。熱が追い上げる。


(チャッピー、迎撃)


『近接圧縮攻撃を推奨』


(グリスの動き……これか)


「グリス、借りるぞ!」


「再現――剣技 パワースラッシュ」


重い一撃が叩き込まれ、男の軸がわずかに崩れる。


「……やりづれえな」


『残り時間:12分』


打ち合う。流れは拮抗しているが、わずかに向こうが上。


『残り時間:5分』


(チャッピー、サブスク再起動できるか)


『同一グレードは連続使用不可』


(上位は)


『上級プラン使用可能』


(いけるか)


『必要コスト:15000G』


(……無理だな)


「どうした? 鈍ってるぞ」


(チャッピー、維持)


『負荷増大。演算遅延発生』


『残り時間:1分』


(ここで決める)


踏み込むが――遅れる。


『サブスクリプション終了』


世界が鈍る。衝撃。吹き飛ばされる。


「なるほどな。時間制限か」


立ち上がる。


「――シン!」


レナが割って入る。グリスたちも続く。


男は一歩下がり、全員を見てから笑う。


「……増えたか。まあいい」


「奪えない個体に外付けの補助、か」


視線が細まる。


「せっかくエサの方から来てくれたことだ」


一歩、踏み出す。


「しっかりいただいていくとしよう」


『警告:高危険行動予測』


(……来る)


そして――戦いは、次の段階へ入った。


第34話まで読んでいただきありがとうございます。


ついに直接戦闘に入りました。

相手の能力とシンの戦い方、それぞれの違いがはっきりしてきた回だと思います。


次回はこのまま本格戦闘に入ります。

どう決着するのか、引き続き楽しんでいただけると嬉しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ