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中学二年生  作者: 深澄
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中間試験

 去年もそうだったが、一学期の前半は、周りの環境に慣れ、クラスメイトの名前を覚えることで時間はあっという間に経ち、気づいたら中間試験が始まっていた。

 中高一貫校である南中は、テストのレベルがやたらと高い。特に、数学なんて…考えただけで気分が下がる。

 三人とも数学が苦手のようで、放課後に一緒に勉強もしたが、やはり点数は良くなかった。特にひどかったのは日和だった。

「やばい、三十点代だ!過去最低記録なんだけど」

と笑う日和をみて、有希は心配になる。

 彼女の母は特に成績のことになると厳しく、怒られて落ち込んだ様子で学校に来たこともあった。有希は、そういう時の日和が少し苦手だった。誰かを慰めるのが下手だからだ。話しているうちにこちらの心も重くなる。

 案の定、今回も数学の点数で叱られたらしい。翌日はひどくテンションが低く、いつもの日和なら、休み時間は誰よりもよく喋るのに、この日はなんと一言も話さなかった。

 有希はそっとしておくのが一番、と日和を気にかけながら声はかけずにいたが、華乃は違った。

「日和ちゃん、他の科目はどうだったの?良い点数のもあったでしょ?」

「えっと、国語がクラス三位で、歴史がクラス一位だった。お母さん、悪いところばっかり気にして、あんまり褒めてくれないの」

「そっかぁ、でもすごいよ!私、クラス一位なんてとったことないもん。日和ちゃん、自信持って!」

「…ありがと、華乃ちゃん」

 そして二人の会話はたわいない雑談に変わる。

 すごい…

 上手に日和を慰め、日常に戻していく華乃に、有希の心の中で何かがつかえるような感じがした。

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