MAIDAS-LOG:04 一刀両断
この作品はキャラクターの設定、書いたストーリーの一部修正をAIが担当しています。そのあたりをご了承いただいた方のみご覧ください
403がデータの塵と化した後、現場には静寂が戻っていた。結衣は激しく明滅するバレットギアを解除し、泥のついた膝をつく。
「……終わったんだ」
瓦礫の山を見渡すが、そこにはもう真壁剛の姿はなかった。ただ、彼が歩いた跡には深く重い足跡が刻まれている。結衣は戦場に残ったノイズの断片を回収し、重い足取りでショップ『M.I.D.A.S.』へと戻った。
「愛優さん、あの……剛さんって人は?」
ショップのカウンターで、愛優は無表情にモニターを見つめていた。
「……昔、一緒にバグを追っていた男よ。性格は最悪だけど、腕だけは確か。結衣。それより、システムの負荷をチェックさせて」
愛優の言葉はどこか突き放すようだったが、その瞳には隠しきれない焦燥が浮かんでいた。
その日は、驚くほど平穏に過ぎた。
学校の廊下、放課後のチャイム、夕暮れの街。すべてが「普通」すぎて、昨夜の戦いが嘘のように思える。だが、結衣の右腕には、403のバリアを殴った時の鈍い痛みが確かに残っていた。
翌朝。結衣を叩き起こしたのは、アラームではなく街中に響き渡る金属音だった。
窓の外を見ると、異常な光景が広がっていた。電柱から、ビルの隙間から、アスファルトの亀裂から――無数の「黒い鎖」が溢れ出し、街を物理的に縛り上げている。
「エラー414……!? なにこれ、街が……閉じ込められていく……」
ショップに駆け込むと、そこには既に剛がいた。
「おい、お嬢ちゃん。のんびり朝飯食ってる暇はねえぞ。街全体のデータが『長すぎて処理不能』に陥ってる」
「剛さん……! 出撃しましょう!」
現場に到着した二人の前に、巨大な鎖の塊――『エラー414』がそびえ立っていた。
「「リンク!」」
プレスが先陣を切る。だが、拳を振り上げた瞬間、地中から伸びた数千本の鎖がプレスの腕、足、そして胴体を一気に絡め取った。
「……チッ! なんだこの重さは……っ!? 腕が……動かねえ!」
パワーで引きちぎろうとするが、鎖は切れるどころか、剛の力を吸い取るようにさらにきつく締め上げる。
「剛さん! ……はっ!?」
助けに向かおうとしたバレットの足元にも、影から伸びた鎖が絡みつく。加速を使おうにも、走行ルートすべてに鎖が張り巡らされ、逃げ場がない。
「いや……放して!」
バレットは空中に吊るし上げられ、身動きを封じられた。加速の熱量が、冷たい鎖に奪われていく。
『結衣! データの長さを断ち切りなさい! 新しいブロックを転送するわ!』
愛優の叫びと共に、バレットギアが激しく発光する。
『BLADE SET. Burst Cutting!』
バレットの全身を、鋭利なラインを持つ青白い装甲が覆う。両腕には、高周波で空気を震わせる「バイブレーション・ブレード」が展開された。
「これなら……!」
バレットが腕を振るった瞬間、プレスの力でも壊せなかった鎖が、まるで糸のように呆気なく切断された。
「はああぁぁっ!」
着地と同時に、戦場を埋め尽くす鎖の森を縦横無尽に駆け抜ける。一閃、また一閃。斬撃の跡にノイズが走り、414の拘束が次々と無力化されていく。
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「借りは返すぜ、お嬢ちゃん!」
自由になったプレスが、414の中央核へ突っ込む。
「……オラァッ!」
プレスが414を両腕でガッチリと掴み、逃げられないように固定した。
「今だ、やれッ!」
「了解! …… ブレードアタック!!」
バレットが加速し、光の旋風となる。十文字に交差した刃が、414の核を寸分狂わぬ精度で両断した。
街を縛っていた無数の鎖が、一斉に光となって消滅していく。
戦闘後、朝の光が戻った街で、結衣はふぅと息を吐いた。
「……連携、できたかな」
「……フン、及第点だ。あばよ」
剛はそれだけ言い残し、またしても影の中へと消えていった。バレットギアに残ったのは、戦いの熱量と、新アーマーの確かな感触だけだった。
めちゃめちゃ更新早くできました(笑)
第四話、どうでしたか?
更新楽しみにしててくださいね!




