3/4
内記とは中務省に属する品官
(くそっ、今が何時かも、ここが何処かもわからねえ。
下手なことは言ったら、簡単に殺されそうだし。
なんとか誤魔化すしかねえんだが。。)
周りをみても、林と田んぼばかりで、建物は茅葺きの小屋が遠くにみえた。
田んぼには稲穂が実っているので、季節が初秋だとわかるぐらいだ。
(「ナイキ」なんて官位は聞いたことないが、官位があるんなら
タキガワ様はある程度名のある武将だろう。
滝川一益はいきなり○○守みたいな官位を貰った筈だし、信長に仕えて
成り上がった忍者の家系だと「花の慶○」で書いてあったから、
一益の子供か親戚か?くそ、なんとかもう少し情報が欲しい)
「滝川ナイキ殿の兵であられるか。
申し訳ないが、拙者が仕えている主については、明らかにすることが出来ん。
主が、武家の争いに介入していると思われるわけにはいかんのだ。
お主らと接触しているのも、本当は不味いのだ」
公平は申し訳なさそうに、だが堂々と全く内容がない答えを返した。
「難しいこと言われても、儂じゃわからん。おい、陣まで連れてくぞ」
実際の滝川一益の通称は、以下のように変化してます。
彦右衛門→左近→伊予守