フルネームなんて簡単にわかるはずがない
「お前ら、どこに雇われたんだ。
俺の後ろに誰がついているのか、わかってやってるんだろうな」
公平は、何が何だかわからないながらも、平静を装ってたんかを切った。
ホストは水商売の女性を相手にしているため、トラブルは日常的にあった。
そこで学んだことは、「弱気になったら負け」である。
どんなに悪い状況でも、どんな理不尽な目にあったとしても、
冷静で強気に押すことでイーブンにまで持っていく。そうやって公平は
ホストとして生きてきていた。
「儂らは、滝川内記様の兵よ。貴様こそ、だれの手の者だ。」
山賊のなかで、もっとも身なりが立派な男が答えた。
(タキガワ「ナイキ」様の「兵」だあ?
中国マフィアにでも拉致られたのかと思ったが、なんかおかしいぞ。
やつらの格好って、七人の侍の三船敏郎みたいじゃないか。
香里奈が読んでた小説みたいに転移したってことかね)
ホストの客は水商売の女性だけではなく、普通のOLも多い。話を合わせるために
公平はさまざまな本に目を通しており、ラノベや戦国物も「読み込んで」いた。
(タキガワナイキ様ってことは、「ナイキ」は多分通称だな。兵を名乗ってるんだから、
やっぱり戦国時代かね。タキガワは滝川だろうけど、あの「滝川一益」の関係者だろうか。
くそ、情報が足りねえ。)
いきなり、「ここは何処、今はいつだ」なんて聞いてくる奴が
戦国時代にいたら、多分すぐ死ぬんじゃないかな
7月27日
一旦、本小説を打ち切ります。
申し訳ありません。




