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中学の頃の話  作者: 紳士
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初恋


中学二年生。

葉桜の季節。


私は


淡く、深い

恋をした。




人を信頼できなかった。

だけど、この人だけは、裏表のない優しい人だった。


男子からも女子からも人気者で、でもそれを鼻にかけない。

こんな私とも仲良くしてくれた。

優しくしてくれた。

一緒に笑いあってくれた。



それだけで、私の心は満たされていった。




恋と自覚してしまった。


楽しかった。

恥ずかしかった。

目があっただけで心臓が止まりそうだった。

恋愛曲に共感した。

席が離れただけでため息が出た。


心の距離は離れて、声をかけることもできなくなった。

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