マジカル・フォース結成?
そして日曜日当日、
「さぁ、いよいよ僕達の魔法デビューだね」
ノリノリの音頭である。
「ああ、それに演劇部の部長には感謝しないとな、こんなしっかりとした衣装を貸してくれたんだから」
音頭、屋台、立花、葵はそれぞれがまさに[魔法使い]というコスプレをしている、
「ホントね、流石にサイズがピッタリって訳にはいかなかったけど、フフ、音兄ちゃんはブカブカで屋台君はピッチリだよ、ネ、葵会長」
立花は葵に話を振ったが葵は
「・・・」
「どぉしたんですか、葵会長、お腹でもいたいんですか?」
音頭がわざとらしく聞く、
「アンタタチ、確かにアタイは[魔法少女アオイちゃんだよ~]とかって言いたいとは言ったけど、けど!」
ちなみに葵の格好はとんがりボウシにマント、右手には先端が星のマジカルステッキ、そしてワンピースなのだが、丈がちょっと短い、一応黒いストッキングは履いているが、
「正直、目のやり場に困る」
「やっちゃん、ここはしっかり見てあげて目の保養でしょう」
屋台と音頭がそれぞれの感想を言うが、
「音兄ちゃん」
立花の冷たい視線が刺さる、
「ハハハ、まぁ、いいじゃないか、葵会長も念願の魔法少女になれたんだから」
笑ってごまかす音頭である、
「唯一服がピッタリだったのは立花ちゃんだけだったもんね、フリフリ魔法少女って表現がピッタリかな」
「ありがと、屋台君、でも屋台君はピッチリ過ぎて、魔法使いと言うより武道家みたいだけどね、音兄ちゃんの方が魔法使いっぽいよね」
そろそろ時間が迫っている、立花がステッキとマイク、屋台が両手にマラカス、音頭はトライアングル、葵はステッキとヘッドレスタンバリン、
「いきなり言い出したことなのに、音兄ちゃんも屋台君もありがとね」
「何も問題ないさ、むしろもっともっと何でも言ってくれていいよ」
「ああ、音頭の言うとおりだ、立花ちゃんの頼みならどんな無理でも無茶でも、ドンとコイだよ」
二人の答えに立花は胸が熱くなるのを感じていた、
「葵会長もありがとうございます、最初に会った時はまさか一緒にやれるなんて思ってませんでした」
立花は改めて葵に頭を下げたが
「礼を言いたいのはアタイの方だよ、やりたかったことがなかなか出来なかった、自分でも踏み出すことが出来なかった、それを無理やり引っ張ってくれたことに感謝だよ」
「葵会長」
「でも改まって礼を言うのは、この演奏会が終わってからサね、さぁ、立花ちゃん、祭君、夜空君、良い演奏会にしよう」
「よし、りっちゃん、チビッ子達も集まってるよ」
日曜日、来れる子達だけと言ったが30人位は居るだろうか?、幼等部の校庭での演奏である、
「よし」
立花が気合いを入れるよう、そして皆に
「オド、ヤイ、アオイ、いっくよ~」




