負けるものか
蛇足ですが、60話でキリが良いので。
ウィリアムがまだ、家にいた時の話しです。
小説家になろう、で交流のある作家さんの作品が、ちょうど書籍化されたので、ぜひ買おう!と思い買い物の帰りに本屋さんに寄ることにした。
たまたま末っ子たちは違う売り場に行っていて、私と一緒にいるのはウィリアムだけ。
「買いたい本を探しても良い?」
「勿論。手伝おうか?」的なことを英語で。
いやいや、あんた、手伝えないでしょうが。ひらがなも読めないくせに。
こういうネット小説から出てきた本って、どこを探して良いのかわかりにくい。
普通の文庫小説のところじゃないよな、じゃあ、ライトノベルかな。と思ってそっちに行くと、後ろをついてくるウィリアム。字は読めないから表紙の絵だけを見ている。
うん。ここじゃない。
あ、あっちにネット小説ってのがある。と見つけて、そちらへ移動。ウィリアムもついて来る。
と!そこにあるのは、なんかエッチっぽい本ばっかり。いやあ~!!!
しかし、ウィリアムの反応が良い。
「わお~、コレ?」
「違うよ!」
表紙絵のエッチなおっぱいを指さすんじゃない!
「ワオっ、コレ!?」
「やめてっ」
「フォーユー?」
「ノー!」
って叫びながら急ぎ足で通り抜ける私たち。しかし通り抜けた先はBLのコーナー。ぎゃあああ!
ウィリアム、見るんじゃない!と思ってるのに、釘づけ。もうね、興味ありありだよ。この子、基本的にオタクだから、こういうの好きかも知れない。それに年頃ってこともあって、エッチっぽいの大好きだし。
手に取って開くんじゃない!!挿絵をガン見するんじゃなーい!
彼はどうやら、私のことをからかっているような気がする。
私はお酒もたばこもやらないし、自由の国アメリカから来た彼にとっては、私は真面目すぎるんだろうね。
「なんで、お酒飲まないの?」とか
「リラックスにはタバコで一服だよ」
とか平気で言ってくる。本来の彼は煙草は嫌いなのだけど、そういう話題を出すと私が「ダメだよ!」って怒った顔をするのが楽しいらしい。
17歳男子というのはこういう生き物か。くそう、負けるもんか!
最終話がコレってどうなのかと思いますが、基本的にはウィリアムが小栗家に来たのはとっても楽しいことでした。そんな雰囲気が伝われば良いなと思います。
私はまたホームステイの受け入れをしたいな、と思っています。
しかし、家族は大変だったようで「もういい」と言っていました。トホホ。
勿論私にとってもただ楽しかったばかりでなく、大きな傷ができてしまったことは確かです。
それでも、非常に稀で貴重で良い経験ができたと思っています。
家族に迷惑をかけてしまったので、少しの間大人しくしていようと思います。
小栗家のてんやわんやにお付き合いくださいましてありがとうございました。




