第5話―3 奈落に呑まれし斧狼:3
斧狼をスキャンした結果、斧狼から異常なステータスが表示された。
でも異常なステータスを持つ斧狼を倒すことができなければ、俺達は奈落流刑地を脱出することができない。
それは俺が家族と会えなくなり、妹の琴葉へ誕生日プレゼントを渡せなくなるということだ……。
◇奈落流刑地 三つ目の小屋内◇
とりあえず小屋の中へ入ることができたな。
「ステータスオープン」
《『ヒャッホー! さっきぶりだね、コトバとアリシェラ!』》
さっきぶりってなんだよ……。
「ふぅ……、そう言えばワドラ。俺と契約した時、邪な契約魔術を解除した、とか言っていなかったか?」
《『あー、あれね。言葉で言うよりも見た方が早いから、さっきの不死身狼ちゃんの情報、コトバがワタシと契約する前の情報を見せるよ、ハイー!』》
まずは斧狼の情報か。
【ウィ◇◇◇・ブ◇◇ヴ・ス◇◇◇ド 2◇ ◇】
【LV.6◇6 DHP:6◇6◇/◇6◇6 MP:6◇66/◇6◇ DP0/1】
【状態:常時ア◇◇◇ト】
【備考:不◇◇狼の奴◇◇印が発◇中!】
この伏せられている情報の中で気になるのは、レベルとDP、状態、備考の表示だな。
《『ではではー続きましてはー、ワタシと契約して生き返る前、つまり死ぬ前のナナイロコトバちゃんの情報だー! 邪な契約魔術で伏せられた部分も表示してあるよー!』》
やっぱり俺は一度死んでいたのか。
【名前:七色 言刃18歳(男)】
【所属:琴珠学園高校 3年H組→オルタシェイラ王国勇者隊】
【LV.1/666 保有勇者スキル:ドレイン HP:0/9 MP:2/2 DP:0/1】
やっぱり……666。
「なるほど……コトバ君は一度、死亡している……、それとこの666……数字、うーんどこかで見たような……」
「アリシェラ……一応俺は生きているんだがな」
「でもそれはコトバ君が聖精霊ワドラ様と契りか何かを結んだから、でしょ?」
《『正解ー! アリシェラは鋭いねー!』》
一度俺は死んだ。
でもワドラの力によって、俺はアンデット化することもなく、生きている。
なら、DPという表示の意味はこれだな。
「DP……つまりこの世界で死んだ回数、つまりデッドポイントの略……だからワドラと契約していなければ、この奈落流刑地で今頃俺はアンデットと化していた」
《『正解ー! では666は?』》
666。
不幸や死神を表す数字というのを、確かSNS:クロスで見た記憶はある。
「666ねぇ……なんだったかな、思い出せないな……」
「ワドラ、666は、勇者召喚されたアイツらにもあるのか?」
《『そうだねー! 勇者召喚魔術にこの邪な契約魔術が練り込まれているみたいー! 不死身狼ちゃんになぜ、666がついているのか、それは不死身狼ちゃんのみぞ知るー!」
不死身狼ちゃんのみぞ知る?
どういう意味だ?
「あれ? コトバ君、これ?」
「どうしたアリシェラ、ん? これは……」
「さっきの小屋にあったモノと似ているわね」
「アリシェラ、頼めるか?」
「ええ、もちろんよ、コトバ君」
◇数分後◇
「ありがとう、アリシェラ」
「うん、でもコトバ君、本当にコレであのアクスウルフを倒せるの?」
「さあな、でもこれがもしダメなら俺達が死ぬだけだ」
でもこんなモノに触れるのは、俺は初めてだぞ!
「というよりもコレ、本当に俺が使えるのかよ」
《『ステータスオープン!』》
「ワドラ……」
《『解析完了したよー! ソレはー、奈落流刑地で命を落としたモノ達のー、魂の結晶みたいなものみたいだねー!』》
魂の結晶、か……。
でもこれこそ、奈落に呑まれた斧狼であるお前を倒すヒントだった。
「ありがとう、アリシェラ」
「礼は死なないアクスウルフを倒してからよ」
「そうだな! アリシェラ、行くぞ!」
俺達は斧狼と対峙すべく、第三小屋の外へと出た。
◇奈落流刑地 第三の小屋前◇
『ガァァァ! ショケイ! ショケイ! ショケイ!』
やっぱり来たな斧狼。
俺は一度、お前に殺された。
でも俺は生きている。
だから奈落に呑まれたお前を倒せるのは俺だ。
斧狼いいや……オルタシェイラの魔導戦士、ウィンドラ!
第5話―3 奈落に呑まれし斧狼:3 完。
第6話へつづく!
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【ナナイロコトバ 装備】
・琴珠学園高校制服
・ア◇リ◇ソ◇ル◇




