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第十五章 国境を越えるご縁

第十五章 国境を越えるご縁


乙女婚の活動が全国へ広がるにつれて、新しい相談も増えていった。


その中には、以前なら珍しかった相談もあった。


「外国の方と結婚したいのですが、相談できますか。」


乙葉は少し考えた。


結婚とは、同じ国で生まれ育った二人だけのものではない。


価値観も、文化も、言葉も違う。


だからこそ、乗り越えるものも多い。


しかし、相手を理解しようとする気持ちは、国境を越える。


そんな思いから、乙女婚は国際結婚のサポートも始めることにした。


最初に相談に訪れたのは、三十四歳の日本人男性、健一だった。


「外国人の女性と交際しています。」


相手は、二十九歳のアメリカ人女性、エミリー。


日本で働いている会社員だった。


二人は職場で出会い、お互いに惹かれ合った。


しかし、結婚を考え始めた頃から、さまざまな問題が出てきた。


「家族が心配しているんです。」


健一は話した。


「文化が違うけど、本当に大丈夫なのかって。」


一方、エミリーにも不安があった。


「日本の家族に受け入れてもらえるでしょうか。」


乙葉は二人に伝えた。


「違いがあることは、問題ではありません。」


「大切なのは、その違いを知らないままにしないことです。」


乙葉は二人の間に立ち、少しずつ準備を進めた。


家族への紹介。


生活習慣の確認。


将来どこに住むのか。


子どもの教育について。


お金の管理について。


宗教や文化への考え方。


普通の結婚相談以上に、話し合うことは多かった。


しかし、一つずつ向き合うたびに、二人の絆は強くなっていった。


ある面談の日。


エミリーが日本語で言った。


「私は、健一さんと一緒に幸せな家庭を作りたいです。」


まだ少し不自然な日本語だった。


でも、その言葉には真剣な気持ちがこもっていた。


健一の両親も、最初は戸惑っていた。


しかし、何度も会話を重ねるうちに変化が生まれた。


「国が違っても、息子を大切に思ってくれる人なら。」


母親は最後にそう言った。


結婚式の日。


会場には、日本の家族とエミリーの家族が並んでいた。


言葉は完全には通じなくても、笑顔は通じた。


乙葉はその光景を見ながら思った。


結婚とは、二人だけの約束ではない。


二つの文化。


二つの家族。


二つの人生。


それらが新しい形でつながっていくことなのだ。


数日後、エミリーから手紙が届いた。


乙葉さんへ。


あなたがいなかったら、私たちは不安に負けていたかもしれません。

違いを恐れるのではなく、理解することを教えてくれてありがとう。


乙葉は手紙を大切にしまった。


そして「乙女婚」の理念を書いた壁を見上げた。


『みんなを幸せにする結婚相談所。』


そこに、国籍という壁はなかった。


人が人を大切に思う気持ち。


それがあれば、新しい家族はどこにでも生まれる。


乙女婚はまた一つ、国境を越えたご縁を結んだ。


 完

この小説はフィクションですが、日本の少子高齢化をどうにかしたい気持ちで書いてみました。


彼女や彼達は仕事が忙しく、出会いが無いと言う。

彼女や彼達は束縛されることが好きでは無いと言う。

一度失恋を経験すると次に行けない。

派遣社員で収入も少なく貯金も無い、結婚は出来ないという。


これが今の現実かもしれない。


だからマッチングアプリや結婚相談所が必要とされる。

しかし、そこには詐欺や高額会費の金儲け主義が潜んでいる。


だから『みんなを幸せにする結婚相談所。』が必要と思うのです。


日本全国の独身者に幸あれ。

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