16、慰問⑤
休憩後は早速領地内を見て周ったり、領民との交流を諮ったりとしました。
レジン地域はアレス地域ほどの状態になっていなく、領民は仮宅の方もいましたが大部分の方は、自身の家で暮らせているそうです。
アムルシェン氏に伺ったところ、レジン地域は日照りの影響でやや干上がっていた河川に台風や大雨により常の感じではないにしろ流れが戻った事が大きいとの話でした。
レジン地域のすぐ近くには山より流れる川があるのです。
その山も日照りの影響で、山火事を起こしたりとしたのですが、我が国に勤める魔法院の方達により山火事は沈下しました。
その方達が今度は山の木々の促進をさせるべく、植樹した山の周囲に魔法陣を張り木々を成長させる事が出来たようです。
木や土が自然の形態を取り戻すまでに復活してくれた山の恩恵は、きちんとこの領地へと届いたようで安心しました。
きっと、この先の地域にも水が届くのは遠くはないかもしれません。
私が感慨に耽っている頃、ユウタ医師は何故かハンナの両親と話をしていたようです。
ハンナは怪訝に思い両親に尋ねたようですが
「内緒ですよ、ハンナちゃん。」との一言で終了したと嘆いていました。
どの地域でもそうだったのですが、ユウタ医師は歯の検診をして下さいました。
そして処置が必要な人には、絶叫・恐怖・絶望の三連コンボにより一種のホラーと化した場面もありましたが、治療を行って下さいました。
領民の皆様、突然の襲撃ご愁傷様でございます•••。
そのようにして過ごした慰問地訪問を終え、帰りの時間となりました。
帰りのご挨拶をし、いざ馬車に乗り込む時
「ユウタ先生、どうか宜しくお願い致しますね。」
とのイーノル夫人の言葉に、本当に優しげな微笑みを浮かべしっかりと頷かれていたユウタ医師に、私もハンナも意味が分からなくお互い顔を見合わせてしまいました。
馬車の中で聞き出すも
「内緒ですよ、ハンナさん。」
と、胡散臭いくらいの爽やかな笑顔で言われ二人で震え上がった事こそ内緒です。
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