学園祭とラブコメと大騒動
高校生活はやっぱ青春を全力で楽しまなきゃ楽しくないっしょ!
「何入れたって......そりゃ、オムライスの具材を......」
俺は焦りと緊張で何を言っているか理解しがたかった
「レイ!お前オムライスに何入れた?!」
「味に深みを出すためにコーラ、刺激を足すためにデスソース、あとは入れとけばだいたいうまい味の素です」
「お前嘘だろ?!」
俺は驚きを隠せなかった
「申し訳ございません!」
俺はお客さんに頭を下げる
「なんだこれ、注文と違う!」
「おいしくない!」
「おい、キッチン誰だ!」
教室内は阿鼻叫喚の嵐
「みんな、すまん!」
そう言い、キッチンからレイが出てくる
「返金しろ!」
「どうしてくれんだ!」
「先生呼べ!」
「このクラスどうにかしろ!」
批判が殺到する
「もういい!別のクラスに行く!」
「俺も!」
「私たちも!」
「返金しろよ!」
そういい客足は減っていく
「あんたたち......」
振り返ると、お化け屋敷で聞いた声の主が立っていた。
「何しでかしたら学園祭でこんなことになるのよ......」
彼女は呆れたような声を出した
「まぁ、いいけど......注文頼める?」
「もちろん!事故ってもいいなら」
そういいながら彼女と一緒にいる男に声をかける
「お前も大変だな......ずっと連れまわされて」
そういうと彼はきょとんとした顔で答える
「俺はいつもわちゃわちゃして楽しいからいいけどな」
その言葉を発した瞬間声が上がる
「え?!これって告白的なラブコメ展開?!」
「ただの感想だ」
そのように二人でわちゃわちゃしている
二人の名前は男のほうが雨宮ナギ、女のほうが桜庭コハル
「お前ら確か幼馴染だったっけ?」
「そうよ!これは神様がラブコメをしろって言ってるも同然じゃない!」
「ね!ナギ!」
「俺はそうは思わないけどなぁ......」
目の前で人のイチャイチャを見るのは少し不快である
「注文するならはやくしてくれー」
二人は慌てる
「メロンクリームソーダ一つとパンケーキ、それとハルのおすすめ一つ!」
「俺のおすすめはシェフのおすすめになるけどいい?」
「別に気にしないわよ」
ナギのほうを見ると顔が引きつっている
「どうした?」
「いや、何でもない」
俺はキッチンに向けて声をかける
「メロンクリームソーダと1つとパンケーキとタイガのおすすめ1つ」
シェフの名前を聞いた瞬間コハルの顔が少し青白くなる
「はぁ、だからよく確認した方がいいと......」
「こんなの予想外よ!」
俺はキッチンからメロンクリームソーダを持ってくる
「メロンクリームソーダになります」
俺はそう言い二人のいるテーブルにメロンクリームソーダとストローを一本置いていく
「これって二人で一本を使えっていう間接キスのラブコメ展開?!」
「違うと思う、ハルかタイガに言ってみれば持ってきてくれるだろ」
ナギの声が教室に響く
「すまん!ストローをもう一本ほしいんだけど」
俺はタイガとレイにアイコンタクトを送る
「いやぁ~ごめんストローそれがラストだったわ」
「すまんな!俺が食っちまった」
「まったく、タイガは何でもたべますね」
そうするとコハルは目を輝かせる
「やっぱりこれは神からのお告げよ!」
「ほら!飲むわよ!」
そういいながら残りのパンケーキとシェフのおすすめを持っていく
「パンケーキはまだわかるけど......これはなに?」
そういいながらパンケーキとは別の皿の物体を指さす
「え~とこれは......」
俺は言葉に詰まる
「それは、恋の実食べ物だ!」
そう伝えると納得し、顔をしかめながら食べる
そうこうしていると俺たちの地獄のシフトの時間が終わる
「やっと終わった」
「大変だったな!」
「みんなでがんばりましたよ」
その後俺たちのカフェの業績は右肩上がりとなっていった
「おい」
後ろからよく聞く恐怖の声が聞こえてくる
「お前らだいぶ暴れたらしいな」
俺はまじめにやっていたので我関せず歩こうとすると
「とまれって。一般の来校者や生徒から苦情がたくさん入ってるんだ」
先生はいつも通り怒っている
「俺も?」
俺は疑問に思いながら聞く
「いつも言ってるだろ、お前はこの二人の保護者なんだからな」
俺はあきらめて怒られることにする
「俺は今回何もしてなくない?!」
タイガも不満をたれながら先生に連行されていく
そして、桜庭コハルと雨宮ナギが繰り広げるラブコメ騒動は――また別の話である。
今回は学園祭後半戦でした!
前半から嫌な予感はしていましたが、案の定カフェは大惨事になりました。まさかオムライスにコーラやデスソースが入るとは誰も予想していなかったでしょう。
そして今回初登場の雨宮ナギと桜庭コハル。書いているうちに思った以上にキャラが暴走してくれました。二人のやり取りを書いていて結構楽しかったです。
学園祭編はこれにて終了です。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!
よければ感想やコメントで応援していただけると嬉しいです。




