そして…2
交通裁判所ではあった事を認めただけでこれまた直ぐに終わった…
1ヶ月もしない内に試験場から手紙が届いてので、予定日に出頭した。
人数も沢山いるし、する事する事まじ時間が掛かる…
しかも…皆の書類と違って俺のだけデカデカと特別とか判子押してあるし…
意味わかんね…
とりあえず教官に聞いてみるか…
…
『すいません。この特別のマークは何ですか?』
教官「ちょっと見せて…」
…
…
教官「うーん…君が何をしでかしたか分からないけど、普通の人なら120日免停で…君は180日免停だね。」
!?
素で切れそうになったがここは我慢…
昔の俺ならキレてたな。
結局俺は特別マークがある為に180日免停で講習受けて100日免停に軽減された…
約3ヶ月かよ…
まじ俺が何したんだよ!
出頭命令知らなかっただけでこれかよ…
でも…これも過去のツケ…
さっさと精算しないと…
皆も出頭命令聞かないと後で痛い目に合うから気を付けよう!
3ヶ月はかなり長かったが、久し振りの電車通勤も新鮮で中々良かった!
最初の1週間ぐらいだけ…
後は毎日満員電車だし、梅雨の時期だったから歩くのめんどくさいし、時間経つにつれて夏になってクソ暑いし臭いし…
…
…
でもその後の生活は順調だった。
エーちゃんも違う病院で働きだして、借金もかなり多く返していった…
利息がないので返せば返すほど元金は減る。ボーナスなんて全額借金返済にあてたり…
実家に住んでるのもあって生活は楽だった。旅行も行ったり、家族でディズニーランドも行ったりできたしね。
…
…
そして…時期も段々秋になり、冬になり、年が明けた頃…会社に1本の電話があった…
税務署からだった…
…
税務署「お宅の会社にふくさんが勤めていると思いますが…」
上司「はい。勤めていますが…」
税務署「実は…ふくさんの給料の差し押さえをさせてもらいます。」
上司「えっ!?本人いるんで代わりますか?」
税務署「御願いします。」
…
『電話代わりました。』
税務署「ふくさんですか?」
『はい…』
税務署「ナンバー○○の車お持ちですよね?」
…
…
オーさんの車だ…
『持ってないですよ。』
税務署「でも名義は貴方ですよね?」
『はい。』
税務署「なら税金払ってください。」
『俺の車じゃないから払いませんよ。』
税務署「名義人が払う義務があります。直ぐに払ってもらえないなら給料差し押さえますよ。」
『無理無理。住所と名前教えるからそっちに支払い送ってもらえます?』
税務署「分かりました。」
『支払いが無かったらまた電話してもらえる?』
税務署「お支払いが無い場合は名義人が払う事になりますので。」
『分かりました。』
…
…
…
どーいう事だよ!
送ったのに払ってないのかよ!
…
しかも…良く考えたら…去年の暮れに車検切れてんじゃない?事故ったらやべぇ…
どーしよ…
これって…大問題じゃね?
と…とりあえず…エーちゃんに相談してみるか…
…
エーちゃん「どーしよっか…」
『悩むね…とりあえず払ってくれるかもしれないから待とうか…』
エーちゃん「そうだね…でも車検はどーするの?」
『名義変更してもらうのが1番なんだけどな…どっち道税金払わないと何も出来ないね…』
エーちゃん「じゃー少し待つか…」
『つーか車検通す時税金払って無ければ、払わないといけないから…通せばいいんだよな…でも、税務署が送ったから様子みるか。』
…
その後3週間が経った頃税務署から連絡がきた。
…
税務署「手紙は送ったのですが、支払いされて無いですね…」
『…分かりました。とりあえず払います。』
税務署「1度警察に相談してみたらどうですか?」
警察か…
なるほど…またエーちゃんに相談するか。
…
…
そして…エーちゃんと相談した結果1度連絡して駄目なら警察に相談してみる事に決まった。
…
車の事も心配だったが実は…
丁度この頃…
借金を全部返済し終わったのだ!
1年ちょっとの間…
毎月約10万ぐらい…無理な時は5万…そしてボーナスも全額返済…
その他にも貯金が30万…
すげー頑張ったよ…
これが嬉しくて嬉しくて…
完璧に車の事を忘れてしまった…
でも…素で頑張ったよ…返す物が無ければ、あとは溜まる一方だぜ!
最高だよね!
なんかそれを考えたら借金するのって馬鹿らしく思えて…
逆に何で借金したんだろ?
不思議に思えたよ。
やっぱり俺みたいな馬鹿は1度痛い目に合わないと分らないんだよね…
本当に良い勉強になったよ…
借金も無くなったし久し振りに飲みに行ったりしていたら…車の事なんて俺もエーちゃんもスッカリ忘れてしまった…
車の事を思い出したのは…
5月…
税金支払いの手紙が届いた時だった…
どんだけ忘れてんだよ。
手紙見た時…
「あっ…」って言っちゃったぐらい…
むしろエーちゃんなんて
エーちゃん「こんな事もあったね!」
って…過去形だし!
残念だけど現在進行形だからね。
『とりあえず…また送って駄目なら警察に相談するか…』
エーちゃん「そうだね。さっさと終わらせちゃおう!」
…
後日
オーさんには支払い書と簡潔に纏めた内容の手紙を添えて送った。これで何も反応が無ければ警察に相談するしかない。
でも…俺とエーちゃんはまだ車の件を軽く見てた…
警察に相談すれば全て丸く収まると…
そう思っていた…
結局…
オーさんは…税金を払ってくれなかった…
『仕方ないから警察に相談してくるよ。』
エーちゃん「分かった。」
…
早速警察に相談しに向かった。
…
警察に着いて事情を説明すると3人の警官が集まって色々な本を出してきた。
警官「うーん…その話だと別に盗まれた訳でもないし、お手上げだよ…」
『お手上げって…俺もお手上げだから相談しに来てるんですけど…』
警官「そう言われてもね〜我々警察も君の力にはなれないよ。」
『じゃーどーすれば良いんですか!』
警官「だから!我々に言われても困るって言ってるの!」
…
…
警察なんて事件にならないと動いてくれない…
相談した俺が馬鹿だった…
…
…
どーすれば良いんだ?
警察に相談すれば解決すると思っていたのに…
ふりだしに戻ちゃったよ…




