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そして…



エーちゃんは出て行かなかったが別に関係が良くなる訳ではないので、相変わらず会話は少なかった。


要するに…関係が元に戻らないといつか出ていく…


多分…次は間違いなく別れる事になる。


だからと言って俺はわがままだし、納得出来ない事があったら容赦無く文句言うだろう…


いくらエーちゃんの気持ちを考えるようになっても俺自身が変わらないと何も変わる事は無い…


そんな事は分かっている…

でもまだガキなんだよね…


素直に変わる事も…


先の事を考える事も…


ちんけなプライドが邪魔してそれ以上前に進む事が出来なかった…


そんな時たまたま寄った古本屋でルーキーズを大人買いした。


久し振りだしもう1度読み直してみよ!


そんな軽いノリで買ったのだが…


この本のある1フレーズが今の俺の心にすげーシミた…





人に好かれたいなら

人を好きになる事だ。


優しくされたいなら

優しくしよう。


自分を信じてほしいなら

人を信じよう。




今まで全て逆の事をしてきた俺は、


風俗にいったり…

キャバクラにいったり…

エーちゃんを裏切り…


そして…エーちゃんに裏切られ…


エーちゃんに冷たい態度をとって…

仕事のやる気が無くなれば…


チューリップは潰れて…

ショウさんには冷たくされて…


もう限界だった俺はショウさんと一緒に仕事をやると約束したのに『辞める』と言って約束を破ったら…


ショウさんには裏切られ…


その全てをエーちゃんにぶつけてたら…


エーちゃんにも限界がくる…


全ては今までのツケを払っていただけだった……


そーだったんだ…


簡単な事じゃないか…


そりゃ…辛い人生なのは当たり前だな。最低な事をやってきたら最低な出来事が帰ってくるよ…



これが自分のしてきた事の代償なのか…


俺は本当に最低な事をやって来たんだな…


何か…そう考えたら…


今まで悩んでた事が馬鹿らしくて…


鬱って…俺のせいかよ!とか自分で突っ込み入れて…


おかしくておかしくて仕方が無かった…


その日を境に俺は変れた。


エーちゃんには優しくしたし信用もした。


自分から積極的に動いた。


勿論…エーちゃんだけにじゃない。他人にも全て同じ事をしたよ。


今までのツケもあるし、直ぐ結果が出る訳じゃないけど…


気が付いたら…


不思議とエーちゃんとの間に壁は無くなって…会話も増えて…


今までのようにって訳にはいかないけど、家族3人で飯を食いに行ったり、動物園行ったりもするようになってきた。


すると…今度はエーちゃん自身が変わり始めた…


俺には優しくしてくれるようになってきたし、2人で飯を食いに行こう何て言い出したり…


勿論飯食いに行ったよ!


居酒屋だけどね!


『2人でくんの久し振りじゃね?』


エーちゃん「かなり久し振りだよね!今日は飲もうね!」


久し振りに楽しく飲む酒は美味い!本当にこんなに美味い酒を飲んだのは1年ぶりぐらいだった…


エーちゃん「ふくちゃんさ…なんか変わったよね。」


『分かる?俺の人生全てが変わったよ!』


エーちゃん「何かあったの?」


『あったね!秘密だけど変わったって言われると嬉しいもんだね!俺変わったんだって実感沸くよ!』


考え方が変わるだけで周りも全て変わるし、何より皆親切になった!


昔は車乗ってると直ぐ喧嘩していたけど…それは俺が割り込んだり、譲ってあげなかったから喧嘩していただけであって俺が譲れば相手も譲ってくれる。


簡単な話だ…


何でもっと早くに気がつかなかっただろうね…




その頃…また過去のツケが周ってきた…



連続で…


最初は…知らない車の税金支払いが家に届いた…


ナンバー見ても分からない…


でも…ピンっときた!




これ…オーさんの車だ…


めんどくせーな…


でも俺が払う訳にはいかないし…


とりあえず…税金の手紙オーさんの店に送っとくか…


オーさんの事だし…払ってくれるだろ!


とりあえず…エーちゃんにも相談してオーさん宛てに送った。


これで一安心かと思いきや…



今度は…警察から実家に電話が掛かってきた…


流石に警察からの電話はビビるよね…


覚えがないし…


最近悪い事してないし…




『はい。電話代わりました。ふくですが…』


警察「○○署の者ですが、君がふく君ね?分かってると思うけど次出頭しなければ逮捕状だすからね!」


逮捕!?


意味わかんね???


『言ってる意味が分かんないんですが…』


警察「手紙送られて来てるでしょ!」


『手紙?知りませんよ!もしかして前の住所に送ってません?』


警察「この電話番号の住所にも送っているよ!」


『…見てないから説明してもらえます?』


警察「今から1年半ぐらい前さ○○道路で…君オービスにスピード違反で写真撮られてるんだよ。」



1年半前?確かにその道は通るけど…車貸してた時もあったし…


俺じゃないかもしれない…


『それ本当に俺ですか?』


警察「それを確認してほしいから警察署にきてもらえる?」


『分かりました。お伺いします。』




俺…撮られた事あったっけな…


覚えてないな…


写真みればわかるし、焦る事じゃなさそうだな…



仕事帰り、警察に言われ時間に出頭すると…警察がすげーデカい封筒を持ってきた。多分B4かA4サイズだと思う。そして封筒から取り出したデカい写真を見せてきた。




!?



助手席に…


トツがいて爆笑している…


運転席には…


横を向いているが間違いなく俺がいた…




しかも爆笑してるし…


かなりハッキリと言い訳出来ないぐらい…


見た瞬間…


『俺で間違いありません。』


って言ってしまったほど…


すっかり忘れていた。


仕事帰りトツと話が盛り上がり、間違えてオービスがある道に入っちゃったんだよな…


それに気が付かないで話して爆笑している時に…


赤く光った覚えが…



その後手紙も届かなかったから気のせいにしていたけど…


あの赤い光は気のせいじゃ無かったのか…


警察「時速50キロオーバーね!近いうちに裁判所から手紙が届くからちゃんと出頭して!」


『50キロオーバーって免許取り消しですか?』


警察「違うよ!危ないけどね!点数は残ってるんでしょ?」


『良かった…』


警察「あと…写真見る限り前方不注意にシートベルトだね!」


『はは…勘弁してくださいよ…』


そんなに点数引かれたら免許取り消しだって!


警察もそこら辺は分かってくれた…


『罰金は?』


警察「裁判所で決まるよ!」



裁判所か…罰金幾らになるんだろ…


少し経つと裁判所から手紙が届いた。


勿論出頭したよ…


何でも1年以上バックレてたらしいから厳しい判決になるらしい…


話とか調書とか録られるのかと思っていた…


裁判官?「何で出頭しなかったの?」


『知りませんでした。この間電話があって初めて知って出頭しました。』


裁判官?「分かりました…じゃー罰金10万円ね。」


『…はい…分かりました。』


裁判官?「また近いうちに交通裁判所から呼ばれるから。」


『また罰金ですか?』


裁判官?「やった事の間違いがないかを話すだけだよ。」


『それだけ?』


裁判官?「それだけ。じゃーちゃんと出頭してくださいね。お疲れ様でした。」




『えっと…話はおわりですか?』


裁判官?「終わりです。」


はや!!


5分で終わったよ!


長くなると思ったから仕事休んじゃったじゃねーか!



家に帰って速攻支払いに行った。


昼間の仕事をしてから金には困っていなかったので払う事ができた。


水商売と違って金が流れない!むしろ貯金しながら借金返しても余裕がある。


昼間の仕事はすげーよ!


水商売やってると使う機会が多いから下っ端は金が溜まらないのかな?


溜まる人もいるだろうが、俺みたいに家族持ちには向かない仕事だったな。


いや…俺に向かない仕事だったのかな?



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