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最低な男



マジで親父には感謝した。


もう借りないと心に誓った。


返済から1週間が過ぎた頃返済した消費者金融から電話が入った。

限度額が上がるから借りませんか?という電話だ。


これだけは流石に断った。これで借りたら流石に心が痛い。



それからの日々は凄く忙しかった。大手のグループが2つ…

1つのグループはオーナーが全店舗の掲載画を決めるが、もう1つのグループは店長が決める…っと言う事は全店舗に向わないと行けないのだ。はっきり言って仕事が終るのは夜中だ…


疲れていても家に帰っていたが、朝方に終る時はエーちゃんには悪いが流石に泊まっていた。

泊まる時は必ず飲みに行く。1人ではなく兄貴やけんさんに連れて貰っていた。


この頃リーもいた。リーはデリヘル部門で俺とは時間が合わないが、時間が合った時には兄貴とけんさんに連れて行って貰っていた。兄貴やけんさんが行きたくない時は必殺リーの言い出したら止まらない病だ…


2人ともこれには参っていた。だけど結局行く羽目に…



兄貴やけんさんが飲みに行くのは大概居酒屋だがたまにキャバクラに行った。

俺は正直キャバクラなんてどーかと思っていた。


女の子と話すのが何故そんなに楽しいのか?話したいならナンパすればいい。

歳を取って若い女の子と話す機会がなければ行く場所だと思っていた。


俺もリーも初体験!

早速キャバクラに連れて行って貰ったが





すげー面白い!


例えるなら非常に盛り上がった合コンみたいな感じなのだ!


キャバクラは楽しかったが仕事が忙しかった。

その為に中々帰る事が無かった。


しかし今日は給料日!

早速リーを待ってキャバクラにGO〜!


俺とリーはかなり見栄張りだ!


キャバクラに行くと俺は必ずフルーツを頼む。しかも酒飲み放題じゃねーか!マジ最高!

しかも合コンみたいなのり!


マジでハマった!

これからは居酒屋なんて行かねぇ!


その帰りはシーの所に行って大人のお遊び…

そんな生活が続いたが金が続くわけない…


キャバクラに行くと2人で行くと約5万〜6万ぐらい逝く。3万ぐらいだと安くて驚くぐらいだ。

そりゃ金も無くなるの早いよね。


でも毎日行く訳ではない。俺もエーちゃんのとこ(俺の実家)には休みを入れて週4は帰ってる。エーちゃんはまだ療養中だからお小遣いもあげていた…

しかも借金返済したら…1週間で金が無くなっていた…


マジで金がないな〜





これで暮らせて逝けるのか?


たしかに…給料日1週間で金が無くなるのは暮らして行けない…

うちの会社は普通に前借り出来る。前借りしたとこで結局は来月が辛い…


どーする…

あそこの会社は限度額上げてくれるって言っていたな…


でも初めて借りた時より抵抗がある…

親父が返してくれたし… やっぱり俺には借りる事は出来ない。


でも生活出来ない。


借りれない。


キャバクラ行きたい。


寿司食いたい。


エーちゃんとデートしたい。


スーツが買いたい。


エーちゃんにも服を買ってあげたい。


欲望が…


沢山ある…


我慢しないと…


親父が返してくれたし。


でもキャバクラに…行きたい…




欲望が勝った。


早速借りに行った。

限度額を聞くと…

驚いた!



80万…


やべ豪遊出来る。



全額借りた。


借りた後はすげー後悔した。


マジごめん。


親父…


その後は消費者金融のこつが分かった…

大金を返して少し立てば限度額が上がる。

※ 真似しないで下さい。


80万の内50万を1社に返して少しの間様子を見た。残り30万は勿論使う。

エーちゃんとも久し振りにデートもしたが、メインはキャバクラだ。


たまたま仕事の雑誌の期日が迫っていた為にキャバクラにはいけなかった。

でも期日が過ぎた後は爆発した!


キャバクラに行きまくった。金も使いまくった。


すると借りた金で全額返済した所から限度額が上がると電話が入った。勿論借りる。


限度額80万…すげぇ〜

でも今はまだ手持ちがあるから借りなかったが無くなったら借りるつもりだ。


仕事は順調だった。

色々な店の店長やオーナーともかなり仲良くなった。


別に用事は無くても近くに行ったら顔を出していた… そうすると仲がいい人が立ち上げるとか色々情報が手に入るし、知り合いの店に紹介などもしてくれた。


もっとおいしい話は…暇な日とか只で遊ばせてくれたり、女の子のバックだけで遊ばせて貰ったりした。


講習がない店では新人相手に俺が只で付いてサービスを確認したりもした。

(講習とは男性が喜んでくれる行為の練習)


俺が契約を取ったエステ店に遊びに行くと(これも営業の一種)割引きもされて、店長直々に女の子に凄いサービスをしてあげてと言い、女の子はとてつもなく凄いサービスをして貰った事もあった。


俺的にはウハウハな仕事だ。


兄貴やけんさんは割引き止まりだったけどね…



(借りた順番にABCDEにしていきます。限度額はA80万 B30万 C10万 D80万 E20万 これはあくまで限度額です。この時点ではDから借りてません。D以外はMAXでしたが…)



その日はたまたま仕事が早く終わった!地元に帰ってたまには友達と飲みに行こう!


飲みに誘ったのは「トツ」可愛い顔してエゲツない奴だ。

俺もリーも女関係は酷いものがあったが奴は違う。

酷いではなく…非道だ。


そして何故かわからんがトツも見栄張りだ。なんで俺の周りには馬鹿が多いのだろう。


俺はトツと2人で飲みに行った。(この日は居酒屋)

トツは俺がデリヘルをやっている事は知っていたがそれは昔の話。

今は風俗情報誌の営業をしてる事を伝えたが


あまり興味無さそうだ。


でも営業マンのおいしい話をしたら…




相当食い付いてきた。

そりゃ男なら誰でも羨ましい話だ。なんせ風俗が只で遊べたりする訳だからね。


トツ「俺もやりてぇ!」


でた!リーと同じパターンだ。


『仕事内容は結構大変だよ!帰れない日もあるし、残業代なんてないよ。いいの?』


トツ「全然構わないよ!俺も風俗只で遊びてぇ!」



主旨が変わってる…

流石トツだ…


『何処の部署になるか分からないよ?いいの?』


トツ「営業がいい!」



一応社長に聞いてみるか…


社長「いいよ!明日一緒に連れてきな!」


これでトツも働く事になったのである。


次の日…


トツと一緒に会社に出勤。エスさん大興奮!


エス「トツちゃん可愛い〜!」


俺の時と全然態度が違うが…?

俺は…嫌いって言われましたけど…?


『エスさん…俺の時とリアクション違くない?俺いきなり嫌いって言われたけど?』


エス「昔は嫌いだったけど今は…す・き・よ!でもトツ君のほうが好き!」


ははは…何かジェラシー。


社長「本当に可愛い顔してるな!じゃ〜初任給23万な!あとふくちゃんの部下ね!ふくちゃん色々教えてあげて!……あっ…そうなると…ふくちゃんと同じ給料か…じゃあ〜ふくちゃんは今月から26万ね!」


!?


マジか!なんか知らんけど…ラッキー♪


リーは当たって砕けろ系だが、トツは完璧に出来ないと自信が持てない系だ。その分リーは飲み込みが早いが、トツは飲み込みが遅い。ちなみに俺は少し当たって砕けろで、駄目なら知ったかぶり系だ。地元では知ったかぶりのふくちゃんと言われている…


俺の話はどうでもいいか…。


早速俺のエリアを案内する。そして顔を覚えさせる。まずはこれからだ!


トツ「いつ風俗只で遊べるの?」


馬鹿か?いやむしろ…流石だ!


『仲良くならないと遊べないよ。遊べるのは当分先だな。』


ある程度顔を出して掲載店の打ち合わせにいく。

打ち合わせ中はトツも隣りにいるし、良い勉強にもなったはずだ。


数日間は一緒に仕事をしていた。でもそろそろ締切時だ…

ここからが忙しくなる。家には帰れない。朝まで仕事…いやむしろ寝ないで仕事で朝からも仕事。そんな状況で夜中トツは何をしていいか分からなく、いつの間にかに居なくなっていた…


俺は忙しいから気にしないが、気が付いたらトツが帰って来ていた。

トツが居なくなってから約2時間ほどたっている。

トツを見るとやけに…



ツヤツヤしている。

しかも、感無量の顔だ。





こいつ抜いてきやがった…

ちょいとイラっとしたが軽くスルーした。

でも耳元で


トツ「抜いてきちゃった。」


『へ〜良かったじゃん。』


イライラっとしたが軽くスルーした…


大体そんな日は休憩の時にシーに会いに行く。…で楽しい事をしてくる。

いつもこんなパターンだ!


だが締切後は楽だ…

出勤してもゆっくり出来るし、遊びにも行ける。(主にスロット)後はキャバクラにもいける!


風俗代はあまり掛からないがキャバクラ代はかなりの出費だった。

まだお金は残っていたが、Dから借りてBに返して限度額を増やす作戦を開始した!



数日後…見事に成功!

限度額が30万〜50万に上がった。ラッキー♪


ここら辺の日々はエーちゃんには悪いが酷かった。風俗に行けば(只じゃない所)3人に2人は番号を教えてくれる。大体後日会って楽しい事をする。


キャバクラの女の子は全員番号を教えてくれるが、半分は営業電話。残り半分は普通に遊んでくれる。中には楽しい事をしてくる娘もいた。


本当に最低な男だ…


最初は色々な事に抵抗があったのに…


気が付いたら抵抗さえない。


今が楽しければいい。


でもエーちゃんも好きだ!


そんなある日…


エーちゃんからこんな事を言われた…




エーちゃん「妊娠した…」



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