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殴りマジ?いいえ、ゼロ距離魔法使いです。  作者: 夢・風魔
バーション1.01【始まり】
84/268

84:マジ、脱ぐ。

「装備にはそれぞれの部位ごとに、重量ポイントというのがあるですの」

「重量ポイント?」

「はいですの。それぞれ10ポイントですのよ」


 武器だろうが防具だろうが、等しく10ポイントなんだとか。実際の重量とは関係ないらしい。

 じゃあなんで重量ポイントって言うのか。


「それは……」


 あ、ブリュンヒルデが固まった。シンキングタイムか。

 しかし、そんなシステムになっていたとは。

 え? じゃあ俺って、このまま上半身裸のまま?


「創造神様が御作りなった世界の理ですの!」

「うおっ!  ビ、ビックリした。そ、そうか」


 急に大きな声で叫ぶんだもんな。驚いたよ。

 要は開発が作ったシステムだろ。

 くそう。全身合成装備の野望が。


 素の状態だと装備の重量ポイントは10。合成装備の場合、形として残した方は10で、能力抽出用が5になる。

 今回だと杖10、上半身5に。

 上半身部分の残り重量ポイントは5しかないので、普通の状態の装備は着れないと。また合成装備であっても、上半身装備を形として残したものも重量ポイントオーバーになるので着れない。

 うーん。意外と面倒だなぁ。


 ひとまず裸族はまずいし、12装備のコートとズボンを合成ーー


「マジックさんはそのままでも十分素敵ですの」

「は? え?」


 き、急に何言い出すんだ、ドキッとするじゃないか。


「合成前のデザインが気にいらなかったみたいですが、どんな姿でも素敵ですの。でも今は……もっと素敵ですの。マジックさんは、自分に自信をもつですの」


 なんて赤い顔してもじもじしながら言われたら……






 港町に戻って待ち合わせ場所で待機。

 その間、道行くプレイヤーの視線を一身に受ける。


「あの……放電さん、なんで半裸に?」


 第一待ち人が開口一番にそう尋ねてきた。

 うん。もっともな質問だ。

 だからこう答えよう。


「素敵だからだ!」

「……あ、はぁ」


 どん引きだな。でも気にしない!

 素敵と言ってくれる人がいる限り。


「あ、王子さ……ま?」

「今度は裸族のプリンス?」

「いいと思いますよ!」


 やってきた待ち人女の子メンバーは、俺を見るなり黄色い歓声をあげる。


「うはっ。放電氏、脱いでも凄いんです?」

「STRいくつあるんだ。いい腹筋だな」


 何を言ってるんだ。STRなんて1しかないんだが。

 まぁ確かにいい腹筋だよな。体の作りって、ステータスに依存してないんだろう。


「集まったならこっちに来てくれ」


 全員を路地裏に誘導して、合成ペットフードの講義を開始する。


 木の実五個と袋一つを合成すると、いい感じの味になる。それ以上だと濃い味になってぷぅは喜ぶが、カロリーの事を考えるとなぁ。

当然、少ないと薄味だ。


「放電さん、ゲームなのにカロリー気にするのかよ」

「いや、ただでさえこんな体型なんだぜ? 万が一、食わせた物で体型が変化するシステムだったら……」


 そう説明すると、何人かは「なるほど」と腕を組んで考え込む。

 が、中にはこの丸いフォルムこそが魅力なのだと……。


《ぷう、ぷぷぷぅ》

「あなた、分かってるじゃない。だとさ」


 まぁ他所様のペットだしいいんだけど。

 何人かのピッピはもう孵化してるな。


 まずは好みの木の実を探すべく、一袋ずつ各木の実を合成していく。

 孵化しているピッピの飼い主にそれぞれ団子を一つ持たせて、どの木の実が好みか確認して貰った。


《ぷぅ、ぷぷぷぅぷう、ぷぷぷぅ》

「あ? あたちは好き嫌いなく、全部好きよ、だって? お前の好みを調べてるんじゃないぞ」

《ぶっ。ぶっぶっ》

「痛い、あいたたたっ」


 くそ。こいつ最近、やたら飼い主を突くようになったな。

 そうこうするうちにピッピの好みが分かったようだ。ついでに、同種のペットでも好みは別れる事も分かった。

 と言っても、木の実合成団子ならどれでも好評みたいだ。

 まだ孵化してないメンバーは適当なのを持って行ってもらい、孵化済みメンバーは好みのフードを持って行って貰う。


「放電さん、サンキュー。合成費用は?」

「え……」


 考えてなかった。

 ペットフードも、木の実も彼等持ちだし。合成剤は素材を集めてタダで調合して貰ったやつだしな。


《ぷ》

「あ  50エンよ? おいおい、それじゃあダークエルフの合成屋と同じ価格じゃん」

《ぷ、ぷぷぷぅぷ》

「あ? 稼げるときに稼げ?」

《ぷ! ぷう、ぷぷぷぅ》

「冒険者にとって貧乏は、天敵よ?」


 まぁ貧乏だと装備も買えない。言いたい事は分かる。


「ぷふふ」

「ぷぅちゃんって世話女房ね」

《ぷ!》

「あ? 当たり前よ?」


 皆の言葉に気を良くしやがって。


《ぷぷぷぅぷう、ぷぷぷぷぅ》

「はぁ、あたちがいないと、この人だめなのよぉ!?」

「「あはははは」」

「放電氏、完全に夫婦漫才だぜ」


 くそっ! こいつと夫婦とか、冗談じゃないぞ!


 まぁ、大きくなってもふもふできるようになれば、少しは可愛くなるんだろうけど。

 その後、ペットフードの在庫が少なくなったらメッセージ送るから――彼等全員と約束され解散となる。

 ご、合成剤を常備しとかないと……。

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