12.ミシェルは出産上手
そんなこんなで、いよいよ出産。痛-い。これは慣れとかあるの?
またしても、私は出産短時間記録を作ったみたい。安産型の体型なのかなぁ?
双子の男の子と女の子。ロビンとジェシカにしよう。決~めたっ!
「ミシェル、出産御苦労様。双子の名前なんだけどさぁ―――」
「あ、私は女の子がジェシカで男の子がロビン。もう決めちゃったもんねー」
「……それ、俺らの名前と似ても似つかないし、三つ子とも似てないけど?」
「似てる必要あるの?」
「親子の象徴っていうか……」
「家名が同じだからいいじゃない。似てる方がややこしくて迷うわよ!」
主に私が。おそらく、サンドラは賢い子だから間違えないだろうなぁ。他の二人も陛下も大丈夫か……。あれ?私だけ?でも、名前間違えは辛いし、いいよね?
「まぁ、いいけどさぁ。名前は二人で決めたかったなぁ」
あら、かわいい。そんな理由だったんだ。『ロビン』も『ジェシカ』も‘男の子だったら~’とか‘女の子なら~’で出産前に考えてたんだよねぇ。双子とは思ってなかったけどさ。
「「「母様!」」」
あら、弟妹に会いに来たの?
「母様お疲れ様です」
「ありがとう。サンドラご希望の女の子よ。双子だから男の子もいるけど。女の子は名前がジェシカ。男の子はロビンよ」
三つ子は自身の弟妹に釘付け。私は疲れてるから休んでいいかな?陛下もいるけど。
「母様は疲れてるから休むね」
ああ、休んでいても初乳をあげるという儀式(?)で起こされるのか…。正直キツイなぁ。
「「あんぎゃあー」」
「母様は疲れて寝てるんだから静かにしろよ!」
アレックスはそう言うけどね。あんた達は義兄の戴冠式の最中に泣き叫んだわよ……?
「俺の魔術で―――」
なんかヤバい!!
「母乳かも?ほらほら、陛下も三つ子達も部屋から出て」
「「「「は~い」」」」
兄弟妹仲、本当にいいなぁ。
とりあえず、双子に初乳をあげるか。
「乳母はいないの?」
そりゃ、二人くらい私だって手をかけるけどさぁ。夜泣きとか?
「はい、ただいま」
遅いよ~。危うくリックが魔術使うところだった。乳児に魔術ってなんか対象年齢以下の気がする。
そんなんでこのラックス王国(名称初出!)は男子が3人もいて安泰!……跡継は女王になる予定のサンドラだけど。
「ミシェル、俺は思うよ。男の子の双子だったら、名前は『ロビン』と『フット』だったんじゃないか?」
ぎくり。わかっちゃうかぁ。『フット』ってフットマンみたいじゃない?かといって、アレンジ?
「いいじゃない!私の趣味みたいなもの(?)なんだから。結果は男の子と女の子の双子だったし。女の子はちゃんとした名前だと思うんだけどなぁ?」
趣味で名前をつけられるのも自分だったらどうかと思うかもだけど、名付けなんてそんなものよ!
長男:アレックス=ラックス
次男:リック=ラックス
長女:サンドラ=ラックス
三男:ロビン=ラックス
次女:ジェジカ=ラックス
みんな仲良くするのよ~。そして、三つ子と陛下は仲良しですね……。兄弟妹仲がいいのは良いと思いますよ?
うーん、下の双子には私と前・国王陛下の関係から説明しなきゃならないのが難しいなぁ。何才くらいの時に話すのがいいかなぁ?
賢いサンドラに聞いてみようっと。
「え~?前・国王陛下と母様の間で私達三つ子が生まれて、その後で、今の陛下と母様の間で双子が……って説明?うーん、10才くらいかなぁ?自我がちゃんとしてからの方がいいと思う。あと、母様が自分たちの父さまともおじい様とも肉体関係があったのか……って理解しないといけないでしょ?なんか言葉にすると、母様なんか悪女~」
そんなこと言って見捨てないで~、サンドラ~!




