11.サンドラのお相手
「クレッシェ、サンドラよりもちょっと年上で賢いイケメンの他国の子知らない?」
「なんなの?やっぱり遺伝なの?年上好き」
「なんかねー、小さい頃からずっとアレックスとリックと育ってくると、同世代が馬鹿らしく見えるみたい。イケメンで包容力がある人が理想的。そうそう、サンドラといて遜色がないくらい賢い子!」
「そんな子この世に存在するの?」
……ですよねー。
「そういえば、西の方に『神童』って呼ばれている子がいるらしいけど、その容姿とか年齢とか詳しいことは知らない」
「情報ありがとう。あとは……王家の影の人たち!その子の詳細を調べるように!王家の存続がかかっているわよ!」
「……ミシェルはなんというか大胆に王家の影を使うのねぇ」
「女王に王配がいないなんて、王家断絶の危機じゃない!今こそ使わないと‼」
「ところで、まだ安定期じゃないんでしょ?体調は大丈夫なの?」
なぜだか悪阻もひどくないし、ちょっとした会話くらいなら……。
でもクレッシェとちょっと長く話過ぎたかな?
「ゴメン、ベッドに横になっていい?その状態で会話を続けましょう?」
寝てるのも暇なんだよぉ。付き合ってよ!
「私だって一応王弟妃としての公務ってのがあってそんなに暇じゃないのよ?」
「そんなぁ~」
助け船になるのか、ここで渦中のサンドラが現れた。というか、お見舞い(?)に来てくれたんだけど。
「クレッシェ叔母様、お久しぶりです。お母様の見舞いに?」
「そうよ。そしたら、ついつい長居しちゃった」
「うふふ、仕方ないですよ。二人は仲良しですもの。お母様のお腹の子は私にとっては実の弟妹?義理の弟妹?」
そこ重要かなぁ?クレッシェは目を丸くしている。元がいいから可愛いんだけど、こっちが驚きよね。
「どっちかで対応変わるの?」
サンドラは頭を横にフルフルと振る。振り過ぎ注意。酔うよ(※体験談)?
「それなら関係ないじゃない。生まれてきたら可愛がってあげてね。あ、でもワガママっ子にならないようにね!」
サンドラはわかったみたい。よかったよかった。
なぜだか陛下まで現れた。
「クレッシェ殿下までいらしていたのか、私はお邪魔かな?」
「もうすぐ帰ろうと思っていた所なので構いませんよ。それよりも、サンドラちゃん「今は一番陛下が好き」だそうですよ!」
目に見えて、陛下が喜んでいるのがわかった。本当に義兄バカなんだから。呆れてしまう。
クレッシェだって、そんな陛下で遊んでるじゃない。
って言うか何?サンドラも頬を染めるんじゃないわよ。サンドラの母様はその義兄の子を妊娠中なのよ?
陛下はデレデレだし。全くどうしてくれるの?この空気!
「あらあら、陛下もサンドラちゃんの事が大好きなご様子。大変ね、ミシェル」
「……なんだか気分悪くなってきた~」
「機嫌だろ?」
陛下がバッサリと切る。そうだけど、この空気はいただけない。
「ホホホ、私はこの辺で自分の宮に帰るわね」
そう言ってクレッシェは帰っていった。
もう!怒ったんだからね‼ふんっだ。
母が大変な時に、のんきな実の娘と旦那が面倒だと正直ウザかったミシェルちゃんです。クレッシェちゃんは素早く空気を読んだんですねぇ。王太子妃の能力?




