↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、異世界で魔族になりました! 〜恋愛嫌いなのに、どうしろと?〜  作者: 星宮歌
第一章 どうして魔族なんかに……

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
19/21

第十八話 看病(ライト視点)

「オリアナ様っ、大丈夫ですか?」



 本当はあの日、オリアナ様を家で一人にはさせたくなかった。それでも、オリアナ様は、今は触れて欲しくなさそうで、引き止めることはできなかった。ただ……こんなことになるならば、意地でもその場に残れば良かったと、今、僕は盛大に後悔している。



「うっ……なん、で……?」



 オリアナ様は、職務中に倒れたらしい。すぐに側に居たデリク様が駆けつけて、医務室へ連れていき……風邪だと診断されていた。


 真っ赤に火照った顔。おでこには氷水の袋を置かれ、汗ばむオリアナ様の姿は、とてもツラそうだった。

 ただ、それでいて、その姿がどこか妖艶にも見えてしまい、僕は即座に不謹慎だと頭を振る。



「ワタシが呼んだのよ。彼が居た方が落ち着くでしょう?」



 実際、片翼が側に居ることは、魔族の精神を安定させることに繋がる。

 オリアナ様は、恐らく反論をしようとしたのだろうが、そのままため息を吐く。



「今は、ゆっくり休みなさい。あなたは、オリアナちゃんの側に付いておくことっ」


「もちろんですっ」



 今のオリアナ様の側から離れるなど、考えられない。それに、もしかしたら、昨日のことが原因で、オリアナ様は体調を崩したのかもしれないのだから。



 あの男に関する調査は延期、かな?



 本当は、今日にでも調査に乗り出そうというつもりだったが、こんな状態のオリアナ様を置いてまで行うことではない。



 一応、調査依頼だけはしておいたし、足取りが追えなくなることはない、と思うけど……。



 本当なら、こういった調査は、僕が直接行うべきことだ。しかし、何よりも優先されるのは、やはり片翼。



「オリアナ様。早く良くなってくださいね」



 図々しいかとも思ったが、ベッドの側に腰掛けて、オリアナ様の手をそっと握る。

 オリアナ様はそれを一瞥して、口を開きかけたが、そのまま何も言うことなく、口も目も閉じる。



「何も心配することはありません。大丈夫。大丈夫ですから……」



 根拠がなくても、今は構わない。オリアナ様の心に平穏が訪れるように、僕はただひたすらに、オリアナ様へそんな言葉をかけ続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。