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【サイドストーリー】高身長ショートカット38才シングルマザーが、プロ野球入りを目指す高校3年生のぼくを好きになった  作者: @FITabc


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奈央子とユージのデートに乱入?した女子高生(最終章)

お互いを意識するようになり、ユージと奈央子の初デート。


二人の目が合う。同じ高さの視線だ。


ユージの心臓が、ドクンと鳴った。


「ユーちゃん、そういうこと大人の女性に言っちゃダメよ。」


そう言って、人差し指の先で、ユージの唇をそっと押さえた。


ドックン ドックン ドックン


ユージの心臓が大きく振動し、またたく間に身体中へ伝わった。


「あ、お店はあそこね」


あれ?いまユーちゃんって、言わなかったか?いつも大体ユージ君だよな、とユージは心でつぶやいた。


奈央子に話しかけようと、おばさんと言おうとした瞬間、脳がおばさんという言葉を否定した。

ユージの頭の中は、おばさん、違う、奈央子、いや違うとぐるぐる回り、整理がつかないまま出た言葉が、

「奈央ちゃん?」


奈央子「!」


リコ「!」

カナ「!」


3人の女性が目を丸くした。2人は女子高生らしき人物。

「あ、何で!なんでリコがいるんだよ!」ユージが叫ぶ。


「ユージ、おばさんのこと、奈央ちゃんって、呼んだ?」とリコ。


そのまま間髪入れずにご挨拶。

「おばさん、こんにちは!」


「あらー、リコちゃん!こんにちは。そちらの方はお友達?」


「は、はい!カナと言います!よ、よろしくお願いします。わ、私、ア、アキラ先輩のファンです!応援しています!」


頭を深々と下げる。


「まあ。ありがとう。アキラの母です。」


「何しに来たんだよ、リコ。」


リコとは、2つ下の妹。もう1人はリコの親友のカナ。リコは兄をユージと名前で呼ぶ。

「ユージ、奈央ちゃんって、誰?」


「奈央子ちゃんだよ」

頭が混乱しているユージ。


リコ「は?」

そこはおばさんだろと心でツッコミをいれる。


奈央子が吹き出しながら、「どうしたの?ユーちゃん」


リコ「は?ユーちゃん?」

奈央子がユージくんと呼ぶのに聞き慣れたリコが光速のツッコミ。リコは頭の回転が早く、とにかく鋭い。


ユーちゃんと言い、しまったと思った瞬間のツッコミだったので、奈央子は一瞬やられたと思ったが、

「最近、ユーちゃんと呼ぶことも多いわね。」

と、その場を取り繕った。


「リコ何しに来た?」


「ママがラーメン半額券あるから、期限切れる前にカナと食べてきなさいって。」


勘弁してよ、ママ。よりによって。リコに見られたじゃん、と心が叫ぶ。


「ストッキング買いに行きましょう。」


「リコ、お前らあっちに行って好きなもの買え。」


「はーい」


ついてくる、リコ。


リコから離れようと、ユージは奈央子の手を繋ぐ。


「ふーん、なるほどねぇ」とリコ。


「なんだよ!ついてくるな!」 


リコが切り返す。


「わたし、ふたりを応援するね!だって、ふたりともさっきから、ちゃん付けで呼びあったり、キスしたり、手を繋いでるもの」


「お似合いです!」


「は!なんでだよ。キスしてねえよ!カナも何がお似合いだよ!」


「おばさんがユージの唇を。キャー」


奈央子は少し動揺したが、ユージが慌てているのが可愛いかった。

本当は、ほっぺに指をあてるつもりが、唇にあててしまった、つい。


でも、奈央子は嬉しかった。

「冷やかされるのって、こんなに嬉しいものなのね。」


うしろからユージに抱き着けばよかったかなと思ったが、

いやいや、それは絶対だめよ、と思い直した。

冷やかされてちょっと舞い上がった奈央子だった。


結局、ワイワイ言いながら、ストッキングを無事買った。


奈央子が、もうお昼食べようかしらと提案する。


リコとカナが、「ラーメン食べたい」と言う。

「じゃあ、奈央ちゃん、俺たちは牛丼。リコたちはあっちに行け!」


と、ユージが言いかけて、リコが、

「おい、そこの筋肉だらけのおっさん。牛丼食いたきゃ1人で食え。デートで牛丼食う奴がいるか。だから、彼女ができないんだ。」


「誰が筋肉だらけだ!ラーメンも牛丼も似たようなもんだろ!」


確かに!と奈央子は思った。


ユージに彼女が出来ないのは、ユージ、ユージとリコがまとわりつくので、見た目可愛いリコを彼女と勘違いする女子もいて、これが彼女が出来ない要因の一つになっている。ユージはそれを自覚している。


結局、みんなでラーメン食べた。半額だった。


そして、この出会いがアキラの運命を変えることになる。


「今日、アキラがいるから、これから3人で家に遊びに来ればいいわ。カナさんのこと、アキラに言っておくわね。」


「キャー、ホントですか?お母様!行きます!」とカナが絶叫する。


今、ユージとの恋の始まりの予感にトキメク奈央子。

カナとアキラを応援したいと思ったのかも知れない。




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