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ウルナとの出会い

けもみみだいすき

ケモ耳大好き!!

ドアを開けるとそこには綺麗な銀髪をした狼の耳と尻尾を持った美少女がいた。ただし全裸で。俺は思わずその光景に見惚れていた。とても綺麗だったから。今、目の前にいる狼少女はありえない、と思わせるほどの美少女だった。なんというか、こんな部屋にも関わらず神秘的と思わせるものがあった。しばらくして、やっと現状がとてつもなくやばいということに気付き俺はドアを閉めた。しかし、時すでに遅し。愚王を演じるといってもこれは事故だとしてもやりすぎだ。セーフラインを超えてしまった。傍から見たら裸になったところを俺が襲いに行ったみたいな図になっている。これはなんとしてでも誤解を解くかなんとかしないと。くそ、どうする!とりあえず口封じか?いや、それこそダメだろ。どうすればいいのか迷っているとドアがゆっくりと開いてあの狼美少女が顔をのぞかせていた。そして一言。

「王様ですか?」

バレてない!わけがない!しかもよくよく考えると彼女だけこんな離れた場所で、見つかりにくい場所にいること、あるいは閉じ込められていたところから察するに絶対に俺をあわせたくなかったであろう人だろう。そんな美少女の事故ことはいえ裸を見てしまったんだ。恐らく、もう愚王の汚名を返上出来ることは無理に等しくなるだろう。その前にここでなんとかする!

「すまん!あれは事故なんだ!君がいるとは知らなかったんだ!」

とりあえず謝る!ラノベだとこんなんじゃ大抵は許されはしないけど今はこれしかない。ラノベ主人公のラッキースケベってこんな気持ちなのかな、とかちょっと共感してしまう。ちなみにウルナはというといきなりこの国の王様であろう人族から謝られて困惑している。ちなみにちゃんと服は着ていた。急いで着替えたのだ。

「えと、ほんとに王様ですか?」

「あ、あぁ」

俺は顔を逸らす。服は着ていたけどなんというか、ね?ただ、もっと他にも次へ次へと考えていたが、その考えは一瞬にして意味などなくなった。

「すこし、お話しできませんか?」

「は?」

俺はそんな彼女の提案に頭が一瞬フリーズするのだった。さっきまで考えていた言い訳がましいことや口封じのための策が一瞬で消えてしまったのだから。でもこれはチャンスだ、彼女が話し合いをしてくれるならありがたい。

「も、もちろんだ、むしろそっちのほうがありがたい」

「では、中へ」

彼女はドアを開けて俺を中に招き入れた。俺は部屋の中に入って彼女の促す椅子に座った。彼女も対面の椅子に座って話し合いを始める。

「それで、ええと…」

「あ、私はウルナと言います。王様」

「俺は彰人、その、よろしく」

「アキト?王様は変わった名前をしているのですね」

「そ、そうなのか?」

「はい」

よかった、なんとか普通に話し合いはできてる。これならさっきのこともなんとかできるだろう。しかし、ウルナは俺の受け答えに不思議がってはいるが。

「それで、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「なんでしょうか?」

ウルナはさっきまで震えてはいなかったのに、あるいは隠しきれていたのだろうがついに足が震え始めてきてた。声や表情はあくまで平静を装ってはいるが。

「なんでウルナはここにいたんだ?こんな薄暗くて遠く離れたところに」

「えと、それは…」

答えはだいたいわかってはいるが一応確認する必要がある。おそらくこのウルナって子はこの国にとっておそらく大事な子なのだろう。でなければ人族がこんな美少女を放っておくわけがない。きっと、大臣あたりが頑張って隠し通してきたのだろう。ウルナは俺の質問に顔を伏せる。おそらく答えたくないのだろう。まぁ、答えたらその人がどうなるかを想定してのことだろう。俺が本当に愚王だったなら殺しているんじゃないだろうか。もちろん俺はそんなことは絶対にしないが。数分の沈黙の後、ウルナはようやく顔を上げた。と思ったらものすごい勢いでなにかをこちらに突き出していた。

「はぁ!」

「っ!?」

ナイフだ、調理用の包丁だろうか、それがウルナの両手に握られていた。それをウルナは俺に突き出し、俺を殺しにきた。あぁ、ダメだ。間に合わない。この距離は完全にウルナの射程だ。ミスったなぁ、迂闊に入ってしまったのは俺のミスか。やっちまったなぁ。そう、俺が諦めて死を覚悟してウルナを見ると。ウルナの動きが遅く見える、まるでスローモーション動画を見てるみたいに。しかし、ゆっくりだがナイフは俺に近づいてきてる。俺はいちかばちか真横に飛ぶ。と同時にスローモーションがなくなってウルナはさっきまで俺の座っていた椅子にナイフを刺した。

「え!?」

ウルナは驚いていた。さっきまでそこにいたはずの人が一瞬で自分の突き出した刃を躱したのだから。しかも座った状態から。基本的な瞬発力や筋力といったパラメーターは人族の男性とはいえ獣人族のウルナのほうが上だ。それなのに、いまのまさしく必殺の一撃を目の前のアキトは躱したのだ。アキトもアキトで驚いていた。いや、昔に体術や剣道はやってたけどここまですごい動体視力を持ってるわけではない。だが、今のは助かった。さっきの状態?ではなければきっと躱すことはできなかったから。ウルナの行動は早かった。ウルナは動揺していたにも関わらず体勢を立て直してもう一度襲ってきたのだ。

「やぁぁ!」

その時、まただ。またスローモーション感覚に入った。ウルナの動きが遅く見える。今度は躱さずに俺はウルナの手を手刀で弾く。

「きゃっ!?」

ウルナは可愛らしく悲鳴声を上げて倒れ込む。手に握っていたナイフは俺の手刀によって遠くに弾き飛ばされ壁に刺さった。その時に自分の手に違和感があった。普通よりも優しい威力で手刀を叩き込んだはずなのに感覚がおかしかった。ウルナの手を見てみると手刀で叩き込んだ場所が赤くを通り越して紫色になってる。間違いなく本気で叩き込んだみたいな跡に。ウルナは痛いのだろう、というか見てる方も痛いとわかる手刀を叩き込まれた右手を左手でさすり俺を睨みつける。俺もそこまでやるつもりはなかったんだ。俺は自分の体の違和感がわからない。いったいこれはなんなんだ。なんというか、筋力とか知覚とかが強化されてるみたいだ…。まぁ、この事は後でじっくりひとりで試すとしていまはウルナをどうするかだ。まずは手の治療が先か、でも近付いたら殺されそうだな。けれど、ウルナは涙目で、それでも警戒した目で俺を睨みつけて口を開いた。

「なんで、殺さないんですか?」

「なんでっていわれてもな…」

俺はとりあえず救急箱みたいなものを探すことにした。探してる間に後ろから殺しにきそうで不安だがまずは手の治療が俺は先だと判断した。

「もし、私の体が欲しいのならあげます。身も心も王様にすべてあげます。けれど、私の友達やお父様、この国の人たちに手を出さないでください!」

ウルナは涙を流しながらそのことを告げる。なるほどな、さすがに愚王の演技がやりすぎたのかどうか、俺の悪評におヒレがついてウルナに伝わったのかは知らないが。どうやら、俺を相当の悪者だと思って殺しに来たのだろう。しかも、裸見ちゃったしな…。けれど、こうして失敗して殺されないいま、自分を犠牲にしてこの国を守ろうとしてるのか。さしずめお姫様みたいな子だな。外見も内面も。もしかしたら本当にこの国のお姫様だったりしてな。俺は昨日イアに教えてもらった傷を治す薬の入った箱を見つけたのでそれを持ってウルナのところにまでいく。見た感じ今ので勝ち目がないと思ったのだろう。戦意は喪失していた。俺ははこの中から赤色の液体が入ったビンを取り出す。なんていうか、ゲームでいうポーションみたいなものなんだよなこれ。昨日、イアに教えてもらったこのポーションだがなかなかすごいものだった。なにせ傷口が魔法がかかったみたいになくなるのだから。俺はイアに教えてもらったやり方でウルナの傷口を手当する。まず、救急箱に入っていた布みたいなものを取り出してそれにポーションを湿らせる。そうして、湿らした布をウルナの紫色に膨れ上がった場所に巻き付ける。おそらくこれでいいだろう。ポーションってゲームだとだいたい飲んでるけどここのポーションはなんかリアル的な傷薬みたいな使い方だった。まぁ、回復力はリアルと比にならないけど。

「なんで…」

ウルナは困惑顔で俺の行動をずっとみてた。そして、自分が手当されていてさらに困惑した。そのせいかポツリと言葉が漏れてしまった。

「なんでって、自分でやっておいてなんだけどウルナみたいな美少女に傷とか残して欲しくなかった、それにウルナを殺したりなんかしない」

その返答にもウルナはわけがわからなかった。前の王様であれば確実に殺すか犯すかはした。どちらにせよ治療されることなんて絶対になかっただろう。そして、こんなふうに自分を気遣ってくれることなんて。人族は獣人族を穢れた者だという考え方が世間一般的だという。それなのに、目の前の人族は嫌がるような、穢れたものを見るような目をすることなく、むしろ、好意的な目で優しい目で見てくれて接してくれてる。だからこそ、わからなくなった。

「あ、あなたは王様じゃないんですか?」

「ん〜、一応は王様に選ばれたらしいけどな。俺自身よくわからないが」

「え?…え?」

獣人族には人族にはない器官がある。第六感。相手の大まかな考えがわかる感覚である。嘘をついているのか、悪意があるのかとか。そういうのが獣人族にはわかる。ウルナは第六感を使ってアキトの考えを見破ろうとした。が、全くもって目の前の王様には嘘をついてるふうにも見えず、また悪意も感じ取れなかった。わかったのは完全にそれを心から言っていることで善意で私を治療してくれたことだけ。

「少しは落ち着いた?」

いまだ困惑顔のウルナに落ち着いてもらうために椅子に座らせた。ウルナはされるがままだったが。さて、ここからどうするか。ウルナは襲ってきた。つまり、紛れもなく俺の悪評は相当に広がってるだろう。それに加えてこの国の人族の王様の偏見を変えるのは難しい。だからこそイアを説得できたのは大きかった。それがおれにとってはプラスのことだ。だから今回もやれると信じて俺はウルナを説得することにした。

この前書くの忘れて相当ショックだったから今回は2倍にしてかいておこう!けもみみだいすき!×2

ちなみにプロットは完成しておりません( ̄▽ ̄)

俺得なのだよ( ・∇・)

それでも読んでくださってる皆様方ありがとうございます!ちゃんとしたプロットは考えておくように努力しておきます!(たぶん流れに任すと思いますが…

ということで最後にけもみみだいすき!

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