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幼馴染がいろいろおかしい 【ファンタジックラブコメ】全編完結  作者: てんまる99
ベストアンサー:やっぱり結末が気になるならこちらをぜひ

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ウェディングベルもいろいろおかしい

主人公はVRゲームでのボスバトルに勝利し、ミツキのライブイベントに花を添えた。

その時、ミツキは突然サプライズを始める。

遂に物語はクライマックスへ!?

オンラインライブが行われたVRステージ。

色とりどりのレーザーイルミネーションが彩る中、ミツキがステージ中央に進む。


「素晴らしいバトルでしたっ! でも‥」

突然ミツキは悲しそうに声のトーンを落とした。


“なんだなんだ?”

“突然何か‥”

“ミツキちゃん、どうした”

観客がざわめく。


「ちょっと足りない物があると思いませんか?」

そう言いながらステージの外周を、客席を見つめながら歩く。


「やっぱり、人生は戦いだけじゃ‥」

ステージを回り終わったミツキは再び俺の隣に。

「隣に愛する人が居てこそ、ですよね?」

突然の発言に観客がざわつく。


“おい、何が起こってる?”

“えええ?”

“お?”

“どした?話聞こか?”


と、ここでミツキは一呼吸。

「さあ、皆さん、準備は良いですか‥?」

そのひと言に会場も、先程まで流れていたコメントさえも沈黙した。


「“ファンタズム・ワールド”、新規恒常VR専用イベント‥‥っ!」

その瞬間、ステージが眩い光りに包まれる。


「ハッピーウェディング、実装ですっ!」

ミツキの言葉と共に光が収まり、建物が姿を現し始める。

いくつもの尖塔、アーチを描いた窓にステンドグラス。

その回りには雑木林。

建物の入口へと繋がるバージンロード。

高らかに鳴り響くファンファーレ。


花吹雪とライスシャワーが舞い散る。

ミツキの衣装は光をまといながら、あの日のウェディングドレスに。

俺の鎧は白のタキシードへと変化する。


“なーーーー”

“おぃーーーっ!”

“た、助けて?”

“ちょつわ”


この瞬間、観客は“なぜ”、このステージがミツキのデビューライブだったのかを理解した。


ミツキはあのPVのままの姿で。

俺の前にふわり、と立ち。

煌めくバージョンロードを歩き始める。

少し進んで、俺を迎える様に手を伸ばした。

俺は歩み寄るとその手を取り、ゆっくりとミツキを引き寄せる。

頬を赤らめながら、ミツキが囁く。

「もう‥惚れちゃうじゃん」

「それ、こっちのセリフ」

言いながら2人は‥そっと唇を重ねた‥。

バックではウェディングベルが鳴り響いていた。


‥もちろんアバターの演技だが。

少なくとも映像的には、あのPVを再現したとしか見えないのも確かだった。


大写しに成った2人の横顔の上に、“ハッピー・ウェディング”のテロップが重なった。


“なんだーーー?”

“これは何?”

“@%&¥#6)/)”

“理解出来ないーー”

“ダメダメーー ”

“デビュー即キスとか何かん‥”


余りの衝撃にコメント欄が狂乱で埋まる。


これこそが今回のイベントの本命、“ファンタズム・ワールドVR”の結婚イベント実装告知だった。


ミツキは俺の腕から離れ、再び解説する。


「結婚の条件はこちらっ!」

指し示した先にインフォメーションウィンドウが表示される。


結婚イベント条件

・同じパーティに所属

・お互いの好感度が100以上

・イベントアイテム“婚礼の衣装”を所有

・互いに結婚の申し込みを承認


実際、これはかなり緩い条件だ。

好感度100は数ヶ月同じパーティでプレイすれば到達する。

既に達成しているプレイヤーも多い。

そうなると実際に必要条件となるのはイベントアイテムだけになる。


「さて、この中のアイテム、“婚礼の衣装”ですが‥」

ミツキが指差すと更にウィンドウが開き、先の俺と黒騎士のバトルが表示される。


「先のデモで戦った新ボス、黒騎士のドロップアイテムと成りますっ!」

“ええーー”

“無理だろあれ”

“結婚に絶望”

“結婚の障害は父親と黒騎士‥”

“どうやって倒すん?”


今度はコメント欄が不安で溢れる。

だが実際には、ある程度のレベルのパーティならば攻略が可能な事は俺達が証明している。

その辺りは時間と共に攻略情報が集まってくるはずだ。


「ちょっと待って!」

まだまだ会場が騒然としているなか、突然歩み出る一人の少女。


流れる黒髪、白い肌、華奢で抱き締めたら壊れそうなほどの繊細さ。

そう、これは藍染のアバター。

やはりウェディングドレス姿だ。


俺の隣、ミツキと反対側に立つと、腕を取る。

「わ、私だって権利はありますっ」

突然の事に会場がざわめく。


“誰?”

“可愛い”

“美少女豊作”

“どゆこと?”

“いきなり修羅場になった”

“刃傷沙汰待ったなし”

“この娘のが好み”


「そう、もし条件を満たした相手が複数だったらどうします?」

ミツキはカメラ目線で大げさに悩むポーズ。

「ど、どうなるの?」

こちらもカメラ目線で大げさにミツキにたずねる藍染。

「もちろん‥」

「もちろん?」


「5人まで、オッケーですっ。ちなみに‥ゲーム上の性別は関係有りません」


“なんじゃあーーー?”

“いきなりハーレムゲーになった”

“VRモラル崩壊”

“まて、性別関係ないなら男5人も?”

“天才か”

“それって結婚相手の更に結婚相手とはどういう‥”


観客もコメントも蜂の巣を突付いた様な騒ぎに成っている。

まぁそれも狙いのうちだ。


と、その騒乱の中、ウェディングドレス姿のミツキが俺の前に立ち、ニコリと微笑んだ。

予定ではこのまま挨拶して終了なはずだが‥?


「ん、どした?」

「これからよろしくね、お兄ちゃん」

「これから? お兄ちゃん?」

と、俺の胸に飛び込んで、もう一度キス。


「お、おい、こんなの予定に‥」

と、VRゴーグルのヘッドフォンから美月の声が答えた。

『ち、違う、私じゃない‥ミツキが勝手に‥』

「え?」

「ミツキ、お兄ちゃんの事‥」

ミツキは切なそうに訴える。

『だめ、あ兄ぃは私のっ!』

「5人まではOKなんでしょ?」

『それは‥いや、違うって』

声もそっくりだから、どちらの発言か分からなくなってきた。


「と、とりえず、ステージ終わってからにしてくれ」

「『はーーい』」

まさか、VAも愛を知るってこういう‥?


その後、混乱を巻き起こしつつ、何とかVRステージは幕を下ろしたのだった。



イベントが終了してから数時間後‥‥。


「いやいや、それは違うよ」

ベッド脇でVRグラスを掛けた美月がモニターに向かって文句を言った。


『どうして? だって美月はそっちのお兄ちゃんが好きなんでしょ?』

「そうだけど、あ兄ぃは一人しか居ないんだから‥」

『だって私はもう結婚したし』

「それはイベントでしょ」

『でもしたもん』


モニター越しに美月とミツキ、そっくりな2人が奇妙な言い争いをしている。

これはもう1時間近くも続いていた。


要はVRで結婚式をあげたミツキは俺の嫁なのかと言う、ある意味哲学的な、そしてある意味不毛な話題だった。


「これは‥結論出ませんね」

藤原さんが嘆息する。


隣で成り行きを見ていた藍染がポツンと漏らした。

「私も結婚式したもん」

「藍染まで話をややこしくしないでくれ」

「うん‥でも、りっくんって‥女難の相があるよきっと‥」

「ううっ、否定できない」

「何か悪い物にでも取り憑かれてるんじゃ‥?」


俺のベッドの上でセブンは猫の様に丸まって寝ていた。

「心当たり、有りすぎる‥」

「なに?」

セブンはちろり、と視線だけこちらを見る。

「いや、何でもない‥」


と、言いながらも。

藍染と美月が無事で居るなら、それで良いと思う俺だった。


作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)

ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。

気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。

感想書いて下さる人には本当に感謝です。


もちろん評価とか貰えたら大感謝‥いや、望みすぎは良くないですね、反省。


また、連載形式で数日ごとアップしますので、読み逃し無いようお気に入り登録も宜しくです。


他にも小説家になろうに色々作品アップしてますので、良かったら見てみて下さい。

ファンタジーからSFまで色々揃えてます。


ちょっと不思議なラブコメ「幼馴染がいろいろおかしい」

https://ncode.syosetu.com/n2628lw/


ミステリー探偵物語「ファインド・アイズ」

https://ncode.syosetu.com/n3869lm/


ファンタジーラブコメ「ウチの弟が弟じゃない」

https://ncode.syosetu.com/n4758lk/


SF未来アイドル「えれくとろんあーく」

https://ncode.syosetu.com/n6524ld/


ファンタジーバトル「冥界送人」

https://ncode.syosetu.com/n1995lg/

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