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プロローグ
初投稿です。レビューお願いします!
スクールカーストーー
この残酷かつ綺麗に階級分けをされる制度の名前を、皆はどのくらい知っているのだろうか。
いや、名前を聞いたことのない人も一度は経験したことがあるはずだ。
コミュ力が高く、美男美女で成績優秀、スポーツ万能な奴は上層に君臨し、オタクで根暗なぼっちは下層で這いつくばる、どこの学校にもこんなことはあるだろう。
俺達はその非道な制度を、なんのためらいもなく、至極当然のことのように受け入れた。
いや、受け入れざるを得なかった。
2年前、あくまで試験的にだが、国はこの制度を正式にある学園都市に導入したのだ。
つまり、これまでの成績の概念は無くなり、スクールカーストの順位だけで人を評価するようになってしまった。
リア充が頂点に立ち、それを妬む非リアは上を見上げてただ立ち尽くす。
こんな世界、誰が望んだと言うのか。
こんなもの、俺が全てぶっ壊す。
下を見下す優越感と上と見上げる嫌悪感が交差する。
この学園都市の名は———ジェネロシティー。
俺はこの悪意と陰謀が渦巻く世界に、足を踏み入れてしまった。