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バッドエンド後にやり直した人生で、初対面のクラスメイトからなぜか激重感情を向けられている  作者: 水島紗鳥@6/25ヤンデレ双子姉妹3巻発売
エピローグ

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第57話 第三の少女

 数日後には七月に突入するということで、俺が二回目の高校入学を果たしてからもうすぐ三か月だ。

 先週ようやく奏多先輩の問題がひと段落したわけだが、今度は学生の本分である勉強の最大級のイベント、期末テストが来週に迫っていた。

 ちなみに今日は一学期期末テストの考査発表の日でもあるため、教室内はいつもよりもピリピリしていてもおかしくなさそうなはずだが、実際はというと全くそうなっていない。

 むしろ、教室内は朝からずっとソワソワしている状況だ。その理由は、以前から噂になっていた転校生が今日やってくるからという理由が非常に大きい。

 以前天音が人数の関係で、うちのクラスに転校生が来るのでは無いかと話していたが、蓋を開けてみたら実際にその通りになった形だ。

 俺と天音は前回の人生では転校生がいなかったため、今回の件はあくまでただの噂に過ぎないと思っていたのだが、本当に来ると知って結構驚いた記憶がある。これもバタフライエフェクトの影響なのかもしれない。


「何というか、みんな浮かれてる感じね。主に男子だけど」


「凄い美少女らしいって情報が流れてからお祭り騒ぎって感じだよな」


 ちなみに情報の出所は転校の手続きで学校にやって来た転校生の姿を偶然見かけたクラスメイトだ。そいつが拡散しまくったためクラスメイト達の期待値はめちゃくちゃ上がっている。

 だからもし微妙だったのなら教室内が変な空気になってしまいそうだ。そうなったら転校生が可哀想だなと考える俺だったが、そんな心配はホームルームで教室に入ってきた時点で一気に吹き飛ぶ。


「東京から来ました、中野彩葉(なかのいろは)です」


 転校生の中野さんは茶髪にパーマをあてた今風のお洒落女子という感じで、間違いなく美少女に該当する容姿をしていた。

 だから男子のテンションは中野さんが教室に入ってきた瞬間から爆上がりだ。中野さんは教壇に立って自己紹介をしながら教室を見渡していたが、一瞬だけ驚いたような表情になる。

 だが、すぐに笑顔に戻り自己紹介を終えると指定された席につく。そのまま一時間目に突入したわけだが、ホームルームの時間の関係上、質問タイムは無かった。

 だから一時間目が終わった休み時間には、中野さんの周りにはクラスメイトが殺到した。


「凄い人気だな」


「転校生ってだけでも珍しいのに、それが可愛い女子なら尚更でしょ」


 俺と天音は何か質問しようとすら思っていなかったため、殺到しているクラスメイト達の輪には入っていない。

 それから休み時間が終わって二時間目に入り、授業後に休み時間となるとまた同じような光景が広がる。それは三時間目の後も同様だった。

 そして四時間目が終わって昼休みに突入したため、天音と一緒に教室から出て行こうとしていると中野さんから呼び止められる。


「ちょっといいかな?」


「俺達か?」


「うん、クラスメイト全員の顔と名前を覚えようとしてるんだけど二人とはまだ話していなかったから」


 なるほど、それで俺達を呼び止めたらしい。だから俺と天音は中野さんに自己紹介をすることにする。


「俺は押野瑛人だ」


 ひとまず俺は名前を名乗った。すると中野さんは驚いたような表情になった。だが、それと同時に複雑そうな表情も一瞬浮かべたが、すぐに笑顔に戻る。


「ありがとう、押野君だね。あなたは?」


「私は一色天音よ」


 転校生には特に興味はないらしい天音は普段他のクラスメイトと接しているようなテンションだったため、人によっては素っ気なく感じるかもしれない。だが、中野さんは天音の名前を聞いた瞬間、凄く幸せそうな表情を浮かべた。


「はじめまして、天音ちゃんって呼んでもいいかな?」


「その辺りは自由に呼んでもらっていいわ。じゃあ、私と瑛人はお昼に行くから」


 そう言い残して歩き去る天音の姿を見て、中野さんは少し悲しげだった。せっかく中野さんが興味を持ってそう言ってくれたんだから、もう少し天音も愛想を良くすればいいのに。

 そう思って天音を追いかけつつ、チラッと中野さんの様子を横目で見る俺だったが、思わず声をあげそうになってしまう。

 中野さんが天音に向けていた視線は、普段俺が天音から向けられている激重な視線とあまりにもそっくりだったのだ。中野さんの転校によって、また何かが起こりそうな予感しかしなかった。

これにて第1部は完結となります、ありがとうございました!


しばらくは会社関係や別の商業化作品の関係でバタバタしており第2部開始はかなり先になるため一旦完結にしますが、また再開するので引き続きよろしくお願いします!


最後にぜひ、『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると幸いです。


評価ボタンは、モチベーションに繋がりますので、何卒応援よろしくお願いします!

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