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Guardian's2  作者: Radical
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No.5-少ない報酬で何ができる-

あぁ。憂鬱だ。

寝たふりかまして逃げようかと思ったが、

思いっきり殴られた。


起きない奴がいるか?


いないよな。

いたらどうやれば耐えられるかご教授願いたい。


という事で昨日の喧嘩の調査ですよ。調査。

警備団体『ディフェンス』の皆さまから報酬をいただけるようだが、

なにしろディフェンスの仕事は報酬が安いことで知られている。

もちろん、王族の警備などはまた別格だが、

このような喧嘩や事件で支払われる報酬は割に合っていない。


あぁ。憂鬱だ。


「えー、被害者は十人ほど、そのうち一人は我がディフェンスの警備員の一人である模様。」


ドラマとかでよく見る刑事の様な言動がうかがえる。

なんかワクワクしてきた。けど憂鬱だ。どうせ雑用だろうな。


「おい!そこに突っ立ってないでさっさと荷物を運べ!」


いきなり怒鳴られました。トホホ。


天界ができる前までは全員が全員、ガーディアンになっていた。

しかし天界ができてからはガーディアンなる人が減り、

各々がいろいろな職を持つようになった。


おかげでこういう奴らにAランクだのSランクだの言っても全く通じない。

スキルのことを言っても


脅しに過ぎないだの、


そんなんで私達はやられないだの、


お前らはそんなものに頼っているから弱いだの。


いつからこんな世の中になったんだ。畜生!

俺は今憤りを感じている!

きっと天界が戦場になる日も近い。

元々ガーディアンが治安を守るべきはずだったのに!

お前らみたいな少数で動く派生共はいらないんだよ!


「お前少しは動かんか!あぁ!?」


くそ………!

すごくムカつく………!


「アンタも怒鳴ってないで動けよカス。」


そう反論したのはベーゼでの上司に当たる信賀吉孝しがよしたか

ランク分けがキッチリと整い、上位から最上位に昇格した俺だが、

吉孝にはどうも勝てない気がする。

実力的なものは互角だが、何しろ頭が切れる奴だ。


舌打ちしながらディフェンスの男は去って行った。


「サンキューな吉孝。」


「ハハッ。いいって事よ。とりあえず、サッサと切り上げようぜ。んで飯だ飯。奢ってやるからよ。」


吉孝は性格もよく明るい奴だ。

しかも先輩という感じもしない、

話しやすい奴でもある。

なんかいつも飯を奢ってもらってるので悪い気がしてならない。


そんなこんなで午前中に作業を終わらせ、

報酬ともいえない報酬を受け取り、帰らせてもらった。


「あーあー!たった二〇〇メローニかよ!割に合ってねえええよおおお!」


「ハハッ!そうだなぁ。これじゃ、定食も食えないよな!」


天界でもかなりの安さでかなりの旨さと定評のあるオズボーンですら一番安いのが三〇〇メローニだ。

つまり、ディフェンスの報酬はかなり安い。

確か上位ランクのモンスターであるクランケンの討伐でさえ一〇〇〇メローニだったらしい。

普通かなり弱い上位モンスター出ない限り、五〇〇〇メローニ以上は支払うのが普通だ。

これって馬鹿にされてるよな?絶対そうだ。


さて、結局何食べようかと迷いながら歩いていると、オズボーンに到着していた。

意見一致でオズボーンに決定。


そう言えばオルマさんが定食サービスとか言ってたな。


「うぃーす!」


「ん?おぉ!吉孝じゃねぇか!それに純哉も!今日はサービス日だな!」


「ハハッ!相変わらず気前がいいね。じゃあ、定食半額でお願いしたい。」


「三分の一でいいぞ!」


「「マジすか!?」」


「大マジだ!ホーン肉定食二五〇〇メローニのところを八三〇メローニ!」


「「いよっしゃああああああ!」」


大喜びだ。

こんな日は久しぶりだ。

俺が通い始めたころ、ホーン肉を一〇〇メローニで食わせてくれたな。

もう一度あんなのがあるといいんだがな。


速攻で食い終わり、満腹感に満たされる。

昨日の飯と比べると、かなりうまい。

当たり前だが。


「さて、食ったな。そう言えば純哉、お前午後任務だろ?」


「おう。ちょっくら金集め。」


「そか。頑張れよ!」


「おうよ!んじゃ、俺はベーゼに戻るぜ。」


グダグダグダグダ

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