No.32-次なる道-
またまた短く……さすがに休日にならないと、
あんなハイペースで書けませんね。
五人は何とかして、と言ってもかなりのスピードで兵士達を倒していった。
その後、カシスと仙寿は救出されたが、
二人は「お前らが助けてくれるの待ってたよ。まぁ、捕まったらそれはそれで敵軍内部から侵入できたからいいんだけどさ。」
と、ふざけたことをぬかしていた。
そして、カシス達の情報によると、今起こっている主な戦争は光と闇の大陸の戦争らしい。
その戦争から、様々な紛争や抗争に派生しているようだ。
ちなみに今の兵士達は闇の大陸の過激部隊だったそうだ。
カシスが自前のパソコンで彼らの腕章やバッジ、服装などから分析した結果だ。
この戦争の大本はキュウが仕掛けたものだ。それを放置していたら、このような結果になったらしい。
しかし、この戦争はうまくできていて、ただ単に戦争を仕掛けたわけではない。
それならば、もっと早いうちに「誤解であり、キュウが仕掛けた戦争」と、だれしもがわかったはずだ。
以前より闇の大陸は光の大陸の一方的な政治に不満を持っていたとされる。
しかし、光の大陸は権力が巨大すぎるため、闇の大陸がどうこう言えるものでは無かったそうだ。
その、大陸の全人民の闇にキュウは種をまいた。その種は人々の内側で邪悪な花を咲かせた。
「光の大陸が、近頃闇の大陸を完全制圧するらしい。その時は、光の大陸の最新技術を使い、武力で制圧だってさ。」
そのような噂を流したのだ。
先の政治の件を考えれば、そうなってもおかしくないとだれしもが思うだろう。
もちろん、光の大陸にそんな気が無くとも、そんな気にさせてしまう状況を作り出したのは事実だ。
一人の心理がやがて集団心理となり、最早手に負えない状況になったそうだ。
闇の大陸政府はこれに乗じ、光の大陸との戦争を決定したそうだ。
「最早、我々が止められる問題では無いのでは……」
彼方がそんなことを呟く。
彼方の呟きに対し、誰も対応できない。
闇の大陸の最高議長である『パドメナス・アルフィ』に「これはキュウが仕掛けたものだ。」と言ったところで
「キュウが仕掛けたなど関係無い。元々光との決着をつける気でいた。キュウは良い機会をくれた。」
の様な馬鹿げげた返事が返ってくることは目に見えている。
「まァ、止める止められるの話じャなくて、止めなきャいけねェ。
あの畜生を公衆の面前に引ッ張り出して、自首でもさせりャァ……少しはマシになるんじャねェの?」
「100%完全に事を丸く収めるには少し大きすぎますしね。誤解を解いて、彼らが最終的に認め合うまで、この戦争は終わらない。
終わっても、まだ地域の抗争や紛争はなかなかに終わらないでしょうね……一度火がつくとなかなか消せないもんです。」
紗衣と弥勒は二人で話し合っていた。
純哉と彼方は話に混ざれず、ポツンとしていて、六葉に至っては先ほどの不自然な鉄塊の元へ行き、死体を漁っていた。
「どうにかして、キュウの居場所がわかればなぁ……ヒュヒュ。」と、仙寿が誰にも聞こえないくらい小さい声で呟いたのを、
紗衣はしっかりと耳にしていた。キュウを引っ張りだすという事は、まず居場所を知らなければならないという事だ。
その場所すら曖昧。
そんな中、純哉がハッと気づく。
「悪魔の皆さんに、お手伝いしてもらえないかな?」
1のほうで出したキャラクター、再臨の予感。