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「私より強い人へ会いに行こうと思って五十年ほど大陸中を旅して回ったけど、みんなシャイみたいで見つからなかったの」
と、エルフの少女は指先で薪割りをしながら楽しそうに語り、たぶん人類にはそんな人いないよ、という言葉を辛うじて飲み込んで乾いた笑みで返答した。
プロテイン入り緑茶を振る舞われながらエルフの少女の話を聞くとと、これでも昔は貧弱だったそうだ。両親に迷惑を掛けたくないという立派な志で身体を鍛え、覚醒、第七感の目覚め、魔力的にも科学的にも肉体改造に成功したという少女の笑みは素敵だ。
ただ途中の言葉がちょっと分からなかった。




