閑話4 勇者とコボルト2
「はい、この依頼の期限は後2日ですのでまだ大丈夫ですよ。」
「すいません。」
あの後、コボルトに見つからないように、と茂みを進んだけど、最初来た頃よりもコボルトが沢山いてすぐ見つかり、倒す前からコボルトが声を上げて仲間が集まってきて、限界まで戦ったが、結局は数で押されて逃げてきた。
合計で2回ほどチャレンジしていたのだが2回とも失敗して、暗くなってしまったので戻ってきたのだった。
「どうやってコボルトたちを倒すのかな?」
ギルドで今日失敗した報告をしてから、酒場でそのことについて話し始める。
だけど全くいい作戦が思いつかない。
「それならシャルさんに聞いてみない?」
「え?そんな簡単に会えるの?」
俺も驚く。
「え?みんな知らなかったの?」
え?知らなかったよ。
「じゃあ今から会えるかな?」
「じゃあ最初に泊まっていた宿に行ってみよう。」
歩いて向かう途中で、シャルさんも冒険者で、ここに住んでいるとしたらあの宿だろうと思えるようになった。
「あ、いたよ。」
その予想は当たって宿の食堂にシャルさんがいた。
「うん?あ、久しぶりだね。
どうかしたのかな?というか、ここにいるのが良くわかったね。」
「はい、質問があったので、この席いいですか?」
「うん、いいよ。そういえばDランクになったみたいだね。おめでとう。
今日は私の奢りだよ。好きなものを頼みな。」
(ここって高級な場所だよね?
、、どれだけ稼いでいるんだシャルさんは。)
みんな好きなように頼んである程度食べていると、シャルさんが今回ここに来た理由を聞いてきた。
「あの、コボルトの群れを突破する方法を知りたいんです。」
「コボルト?ああ、大量にいて数で押してくる魔物ね。
それならこの宿の近くにある商会でお酢を買って自分たちにかければ寄ってこないし、地面にかければその場所に来ないよ。」
「そんな方法で、、」
「なんなら明日やり方を教えてあげるよ。
それと、私はたまにこの食堂でご飯食べるけど基本はいないからあまり頼らない方がいいよ。」
「はい、ありがとうございます。」
それならいつもどこにいるのかな?と思ったけどあまり聞きすぎるのは良くない。
美味しいご飯を食べ終わり、明日の朝にギルドで待ち合わせにして宿に帰った。
会計の際、軽い気持ちで金貨を渡して、チップとしても金貨を渡していたのを見て驚いたのは言うまでもない。
翌日、ギルドで待っているとシャルさんが歩いてきた。
早速コボルトたちがいる場所に行く。
「それじゃあコボルトが来たらそいつにお酢をかけるか、自分にお酢をかけるかどっちがいい?」
「「「「コボルトの方で!」」」」
みんな汚れるのは嫌みたいだ。
もちろん俺もそうだ。
「お、来たよ。」
シャルさんがそういうと多方向からコボルトが来ているのが分かった。
「よーし、かけろー!」
コボルトに向かってお酢の入った瓶を投げる。
「わふん」
「きゃううう」
そんな声を上げてそこで転がりながら苦しみだした。
「効果抜群だな、はやくコボルトキングを探そう。」
俺はその効き目を見てから次の行動へ素早く移す。
かなり奥の方へ進んでいくと、大きな犬が寝ていた。
「みんな、寝ている間に不意打ちをしよう。」
考えたことは同じだったようでそれぞれ武器を構えてチートを発動させた。
「ぎゃふん!」
コボルトキングは驚いたような声を出しながら死んでいった。
「思ってたよりもあっけなかったね。」
「数で戦う相手なんじゃないかな?
手下を使って。」
「まあいいか、これで依頼達成だ!」
倒せたのでギルドに戻る。
「どうぞ、依頼報酬です。
この後は依頼を受けますか?」
「みんなどうする?」
聞いてみたらみんな次の依頼が早くやりたいみたいなのでお願いする。
「討伐系ですよね、えーと、ジャイアントバットの討伐、とかはどうでしょう。
これは大きいコウモリで空を飛んで襲ってくるんですよ。
1匹銀貨1枚です。」
「それでお願いします。」
「はい、わかりました。」
手続きをしてもらい依頼を受ける。
「みなさん、頑張るのはいいのですがたまには休まないといけませんよ。
頑張りすぎて死んでしまった人は何度も見てますからね。
気をつけてください。」
「ありがとうございます。」
受付の人の忠告を聞いてから、依頼を達成するためにジャイアントバットが出てくる洞窟へと向かうのだった。




