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閑話2 勇者と依頼


とりあえず、どうしてお金がなくなったのかを聞くことにした。


「昨日そこら辺の屋台を回って沢山買い食いして、それから前まで泊まってた宿5泊取って酒場を貸切にして食事したら無くなったんです。」


「つまり無駄遣いをしたということか。」


「いや、その、なんかいい気分で、ははー。」


(さて、どうしたもんか、男子はこれだが女子の方はお金がなくなったという子はいないらしいな。)


俺は少しだけ考えてすぐにこの事への改善策を出す。


「わかった、じゃあこれからは自分が稼いだお金を自分のチームのリーダーに預ける。

週に1度、自分で稼いだ全額の4割を返す。

というふうにしてみないか?」


「えーと、つまり週1でお金がもらえるのか?」


「ああ、リーダーに渡した額の4割がな。」


「それなら無駄遣いをせずに済むな!」


「じゃあ今から各チームのリーダーを決めてくれ。

それと、今日からは各チーム別行動だ。

一緒に行動してもいいけど、それだとお金がたまらないからそういうことも考えろよ。」


俺の言うことを聞いてすぐに自分たちのチームで、1番信頼の高いもの、信用ができるものを探し始めた。


たった10分でリーダーが決まり、その後の話し合いで週に1度リーダーで集まって報告をし合うことになった。


みんな、初級ダンジョンに向かっていった。


確か、まだほかのダンジョンに行くことが出来ない、ボスのHPを3割減らした人が少なからまたボスを倒しに行った。


(でもあそこのボスは2回出てくるから1度の攻略で上手くやったら6人が次の場所に行けるのか。

前衛職は楽に行けるけど後衛職、特にヒーラーとか難しそうだな。

どうやるのか誰かに今度聞いてみようかな。)


俺がそう考えていた時だった。


「それなら大丈夫だよ。

生粋のヒーラー職は1割だけ減らせばオーケーなんだよ。」


「うわっ!シャルさん!?」


心を読んだのかと思ったし、急に現れたので驚いた。


「この後何をするか考えてるみたいだね。

ギルドで依頼を受けてみたらいいんじゃないかな?

何も稼ぐ方法はダンジョンじゃないからさ。」


俺たちのチームはシャルさんにダンジョンとギルドの依頼の違いについて教えて貰った。


(ダンジョンは一攫千金だけど確率が低い、依頼は俺たちの力だったら成功しやすいけど、最初の方は依頼の金額が低い。)


「それだったらギルドで依頼を受けてみないかな?」


「俺はいいと思うよ。」


「私も賛成。」


「私も。」


チームのみんなが賛成してくれたのでギルドに入る。


(あれ?確率が低いのになんでシャルさんは昨日宝箱を3つも持ってたのかな?

それに、宝箱は動かせないって聞いたんだけど、)


そんな疑問を持ったが、とりあえず保留にしておいてギルドの受付まで行く。


ダンジョンに行くためのダンジョンカードを貰うためにここに来たが、今回はギルドに登録するために来た。


「登録をお願いします。」


「それではこちらに必要事項を記入してください。」


渡された用紙に記入していく。


「みんな終わったかな?」


そう聞くと6人全員が終わってたらしく紙を渡してくれた。


「お願いします。」


「はい、少しお待ちください。」


そう言って奥の方に引っ込んでいき、またすぐに戻ってきた。


「自分の名前が書かれているカードの上に、血を1滴でいいので垂らしてください。

そうしたら登録完了です。」


まず最初に俺が血を垂らして登録をする。


みんな、痛いのには慣れていないようだが、昨日の狼の針を飛ばす攻撃の痛みの方が強かったみたいだ。


「それでは、依頼を受けますか?」


「はい、魔物を狩る依頼でお願いします。」


「それでは、このゴブリン討伐なんてどうでしょう。

ゴブリンが1匹で銅貨1枚です。沢山倒せば倒すほどお金を沢山貰えるので初心者にはぴったりのものです。」


「それじゃあそれでお願いします。」


依頼を受けてギルドから近くの森に行く。


「よし、ゴブリンを沢山倒せたらその分だけお金がもらえるから頑張るぞ!」


俺の言葉で、小さな声だがみんな頷いた。


早速ゴブリンを見つけた。


それは集落になっていて各自好きなように攻撃することにした。


前衛職や中衛、後衛の魔法職なら倒せるが、ヒーラーは、弓矢を使って傷を作り、体の血の巡りをはやくする魔法で失血死させている。


かなり順調に進んでいたが、1回り大きいゴブリンが出てきた。


1度集まって陣形を整えてから戦いを始めた。


前の方に出て足の件を切りつけるが、肉が硬くてうまく傷つかなかった。


その時ゴブリンの持ってた棍棒が俺の肩に当たった。


「うう、」


かなり痛かったが、その場で止まると追撃が来るので剣で棍棒をどかして後ろに下がる。


「ヒール!」


その言葉が聞こえると、またたく間に傷が塞がり痛みが消えてった。


「あのゴブリンは体が硬い。魔法で動きを止めてくれ、その間に俺たちが目を潰す。

そして血の巡りをはやくして失血死させよう!」


「わかった!」


「ファイヤーランス!」


「ボルトアロー!」


「アイスニードル!」


俺達が前に行く途中で、3種類の魔法が放たれてゴブリンにあたり膝をついたので2人で目を剣で突く。


すぐにゴブリンから離れると血が大量に吹き出し始めた。


でかいゴブリンは血を失い死んでいった。


「なんとか倒せたね。」


「このゴブリン、何だったんでしょうか、」


「おー、ゴブリンキング倒せたんだー。すごいじゃん!これでみんなDランクだね。」


「え?どこから?」


声がした方を見ると白い猫が木の上にいた。


「さ、早く帰りな。ギルドによればランクアップだ。」


その猫の言う通り、ギルドに戻ることにした。


「はい、Dランクになりました。おめでとうございます。」


「え?Dランクってそんな簡単になれるものなんですか?」


「はい、これは裏ルートのようなものですよ。それが何かは詳しくは話せませんが、これを使って最高ランクになった人もいるんですよ。」


「それって誰ですか?」


「気になりますよね。

シャル、という名前の人ですよ。

登録したその日に、裏ルートでSランクになったんです。」


「シャルさんが!?」


驚きながらも、今回の依頼分の報酬をもらってチーム内で分けて、4割を渡した。


「じゃあ、今日はこれで終わりにしようか。」


みると、ダンジョン以外で外に出るのは初めで、そのせいで疲れていたようでみんなぐったりとしている。


「それじゃあ解散。」


俺も疲れていたので、宿に戻ってすぐに寝入った。




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