6-2 女王の下準備
昨日は花火でしたね。
見ようと思ったのですが、人が多く、そして暑かったのでマイハウスにハウスしました。
女王になった日の翌日。
会議で大臣から政治の話が始まった。
この国には、この前現れたダンジョンがあるので、それが危険(ほぼ確定)なものか調査をするために誰を派遣するかで問題になった。
最初は私が行くと言ったのだが、一国の王が行くのはダメだと大半の大臣が申した。
「それなら、冒険者を雇えばいいのではないですか?」
大臣の人が、そう提案してきた。
(まあダンジョンといえば冒険者だもんね。)
「高ランクの冒険者を1パーティー雇って行かせましょう。」
「私にも行かせてください。」
「いや、それは危険なので、、」
「私は魔王を倒したパーティーのひとりですよ。」
「そ、それはそうですけども、」
「じゃあ、女王様のダンジョンの確認、出来れば攻略をするための護衛ということで連れていったらどうでしょか。」
「おお、それは名案だ!」
「たしかにいいな!」
「それでいこう!」
話が進んでいく。
「あ、すいません、勇者パーティーの人たちは今集められないですよ?」
「え?」
前、パーティーを組んでいたテイナーさんが気まずそうに言ってきた。
「キサラギはまだ、国を綺麗にするので忙しく、クリストはどこにいるのか連絡がつかない。俺自身も色々と忙しいので、申し訳ない。」
「では私が一人で行きましょう。」
「それはダメです。」
やはり即答で否定される。
「ではやはり冒険者で最もランクが高く、功績があるパーティーに依頼しましょう。」
「いえ、普通の冒険者でいいと思いますよ。」
「なぜです?」
私も大臣のひとりが言った言葉に耳を傾ける。
「はい、ダンジョンをこれから活用して行くならまず高ランクの冒険者ではなく、普通の冒険者で手を打ち、普通の冒険者からしてそこが難しかったか、簡単だったかを調べるとそのダンジョンの危険度がわかりやすくなります。」
「たしかにこれからのことを考えるとそうなるな。」
私もその考えはいいと思う。
強いひとを雇っていかせて、それが簡単だと言っても、普通の冒険者などが行った場合にそこが難しいということもありうる。
「よし、今回はそれで行こう。」
「まあそれが良さそうですね。」
「うむ、女王様もなかなかの実力者、護衛という任務だがいざという時は自分の魔法で自分を守れる。」
「では、各目上だけで雇いましょう。
後、匿名ということにしてください。」
そう言い、テイナーが席を立ち会議室から出ていった。
(どんな人が依頼を受けるのでしょうか、少し楽しみですね。)
「あ、やっぱり女王ではなく国に関わる仕事をしている者という設定にしましょう。」
「まあ確かに女王だと危ないからな。」
「変装でもしてください。」
「まあ、それなら。」
(変装魔法とか作れるかな。)
「ではこれにて今回の会議は終了にする。」
私の一言で会議が終了した。
部屋に戻り、変装魔法を作る。
「うん、やっぱり作れるね。」
作った魔法で髪の長さと色を変えて顔の輪郭や配置も少し変える。
プロポーションも変えてから鏡の前に立つと赤のショートヘア、身長は変わらないが、胸を小さくして、少し茶色の肌にする。
服は半袖半ズボンに、皮鎧をつけて、腰にはベルトをつけてそこに短剣をつける。
元気そうな少女の完成だ。
変装が終わって数分後にテイナーが教えに来てくれた。
「女王様、ギルドに手配してきました。」
「ありがとう。」
王都にあるギルドに向かう。
転移を使っていこうとしたがどんな場所かわからないのでつかえなかった。
今回ギルドに来た目的は2つ。
一つはギルドでの冒険者登録。
(登録したかったんだよねー。今まで不思議なくらい触れてこなかったし、)
中に入って受付の場所まで行く。
「ようこそお越しくださいました。
このギルドは初めてですか?」
「はい、初めてなので登録をしようかと、」
「そうですか、ではこちらの用紙に記入をお願いします。」
受付嬢に渡された紙に必要事項、、、
名前、職業、得意分野、過去に犯罪を起こしたことがないか、を書いていく。
(名前は、流石に本名はまずいよね。
えーと、ルティでいいかな?)
用紙に名前を書き込む。
(職業、これも不味いかな。じゃあ剣士。)
そう書き込む。
得意分野には特になし、と書いて、犯罪は無し、最後に規約の場所にサインをする。
名前の苗字は書かなくても大丈夫だったようだ。
その証拠に受付嬢が頷き、それを奥に持っていく。
「はい、登録が完了しました。
こちらがギルドカードになります。
紛失などによる扱いはすべてこの冊子に書いておりますのでお読みください。」
「ありがとうございます。」
「それと今のあなたの冒険者ランクはEです。ランクはEからSまでありSは今0人、Aが20人、Bが80人、Cが150人、Dが、200人、Eが550人です。
まあ、約ですけどね。」
「そうだったんですか、勉強になりました。ありがとうございます。」
「仕事ですから。それで今日はクエストを受けますか?」
「今日はこのあと用事があるので、ごめんなさい」
「はい、わかりました。また来てください。」
そう言ってランク別指名依頼を見に行く。
「やっぱりCにしてたんだ。」
Cランクボードに貼ってあったダンジョンに来る護衛依頼。
内容は、ダンジョンを見に行く少女の護衛。
その金額は普通のものよりも少し高めになっている。
ちなみに注意点として命の危機を感じたら逃げても良いとある。
それを見ていると一人の男性が話しかけてきた。
「君、まだパーティーに入っていないだろう?」
「うん。まだ入ってないよ。」
「よかったらうちに入らない?女の子って少ないから入ってくれると嬉しいんだよね。」
そこに更に男がひとり追加される。
「お前!抜けがけはなしだろ!」
最初に話しかけてきた男が指をさしているとほかの場所からも男が来た。
「おい俺のパーティーこいよ。俺のランクはBランクだぜ?」
「ごめんね。私まだパーティーに入らずにひとりでクエストを受けようと思ってるの。
もしも入りたくなったら言うから。」
そう言いそこをあとにしようとする。
「おいおいつれねーなー。」
そう言ってまだ諦めない男が私の肩を掴もうとする、だけど私は軽く避ける。
「さよなら。」
そう言って走り出す。
外見が活発系少女なので走ると、とても似合っているだろう。
一度城に戻る。
一つの目的は達成したが、もう一つの目的が達成出来なかった。
(また今度でいいかな。)
でもそれは急いでいるものではないので今回は諦めた。
それから夜になり、テイナーがきて、依頼が受注されたと教えてくれた。
(ギルドでもう顔が割れちゃってるから変装しよう。レパートリーを増やそう。)
今度は緑のロングヘアにおとなしそうな印象を受ける顔立ち、体は変えずに、服装を少し高めのローブに変えて両手に手袋をする。
「よし。これで絶対にバレないはずだ。」
その体になれる(ほぼ変わらないが)ためにそのままで体を洗って眠る。
明日、ダンジョンの調査?下見?攻略?みたいなものがはじまる。




