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さぁ、今日から1日2話更新していくぞ!
今朝はいい気分で朝を迎えれた。
「おはようリオル。珍しいね、僕が起しに来る前に起きてるなんて。」
ホントに驚いた。という顔でこっちを見ている。失礼な奴め。
「そういう日もあるんだよ。」
「ま、いいけどね。それより今日は僕が料理を作ってみたよ。」
あぁ、それでか。
「台所からなにか焦げる匂いがするぞ。」
「えっ!それを早く言ってよ。」
慌てて台所に向かうアルル。朝から忙しい奴だな。
その後若干焦げ気味の魚と目玉焼きを食べて、俺達は学園に向かった。途中でミレイとシャルと合流して、いつも通りリア充2人がイチャイチャしていた。今日腹が立たなかったのは、昨日から俺もリア充だからだろう。リア充最高!
「なあシャル、明日なんかあるか?」
とりあえず2人を見て悔しそうにしているシャルに話しかけてみた。
「明日は冒険者ギルドで依頼を受けようと思っています。リオルはどうしますか?」
「なら俺も連れてってくれ。それと寄りたいところもある。」
俺がそう言うと、
「あれあれ?2人はいつから名前を呼び合う仲になったの?」
とシャルが何か言う前に横槍を入れてきた。
「んっと、この前。」
テキトーに流す。
「リオル君、ちょっと酷くない!?僕の質問に答えてよ!」
あれ、ミレイってこんなにウザいキャラだったっけ?
「ミレイさん、そんなに詮索はしたらいけないよ。」
シャルが止めに入る。なんかシャルのタメ語って変だ。
「そもそもシャルさんが私にちゃんと報告しないから。」
なんかシャルがキレられとる-w可愛そうやな。
「まぁまぁ、ミレイ。色々と事情があるんだよ。」
「うーん。」
なんだか納得しない!って顔で押し黙るミレイ。アルルがミレイをなだめるのは珍しいな。
「お、付いたぞ。楽しみだな!」
俺は無理やり話を逸らすと、そそくさと闘技室に向かうのだった。別にシャルとのことを知られたら困る訳では無いが、言うのがめんどくさいからこの話は終わりだ。シャルもミレイに言ってないってことは、そんな感じなんだろうし。
「あ、リオル君逃げるなぁ!」
もう一度言おう、ミレイってこんなにウザいキャラだったっけ?
☆
闘技室は、試合開始の1時間前だというのにほぼ満員だった。
「座る場所があって良かったですね。」
ホッと息を吐くシャル。なんとか4席確保できた。
「さすがに決勝戦だね。人が多いのは予想してたけど、まさかここまでとは。」
アルルが感心したように呟く。
「それよりも、今から1時間は暇だな。」
俺は言うが、アルルとミレイは既に二人の世界に入っていた。シャルはまたも悔しそうにしながら口を開けた。
「そう言えば、さっきの話は結局なんなんですか?」
あぁ、ミレイに邪魔されて忘れてたな。
「俺も明日冒険者ギルドで依頼を受けようと思ってな。ついでにちょっと私事にも付き合って欲しい。」
「わかりました。リオルが次は何をやらかすか楽しみです。」
無垢な笑顔をこちらに向けてくるシャル。やらかすってなんか酷くないか?
「別にちょっとした買い物だよ。この前みたいに危ない魔法は使わないから。」
弁解すると、
「さぁ、どうでしょう?」
と、方を竦めてそう言われた。
次回は闘技大会決勝戦です!
ま、実際はテストとしてやってる大会なんですけどね…。